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2004年07月31日

いろいろ修正

少しずつ修正を開始。音楽など。

Posted by Syun Osawa at 15:43

朝までプロ野球

まったく生ではない朝まで生テレビでプロ野球1リーグ問題が討論されていた。1リーグになることで対戦カードが広がり、全試合をテレビ中継している巨人がさらに一人勝ちする図式(放映権を手放さないため)は、パリーグ救済が叫ばれている中でなんとも不思議な気がする。もっと不思議なのは経営破綻したはずの近鉄が今もってなおあーだこーだ言っていること。プロ野球って不思議だ。

Posted by Syun Osawa at 10:16

2004年07月29日

可愛いって素晴らすぃ☆

THREE BUNT SQUEEZE

福岡のインディーズバンド。アイドルオタクの筆者にとってアイドルを感じるバンドはツボなのです。こうなんといいますか、自然発生したようなユルい感じのアイドル的装い。いいです。 next music で曲が聞けます。ポップ過ぎて音楽の嗜好は僕とは若干異なりますけど、プラスのイオンがジョワ〜っと出てます。

Golden Morning (Dance) by Hunter1

笑っちまうくらいチープなミニマルアニメーション。そりゃ Kim Hoirthoy の『 At maste bli anorlunda 』 なんかと比べちゃかわいそうですけどね。不思議なことにダビーなベースラインとマッチしています。

Posted by Syun Osawa at 21:20

アニメと国家

甲鉄傳紀 - オーニソプター by 弥栄堂

FLASH★BOMB '04 にて弥栄堂さんが公開された作品です。同イベントの中では、弥栄堂さんとルンパロさんの作品の行方が大変気になっていたので、見ることができてちょっと嬉しい。世界の捉え方がスーパークールです。弥栄堂さんと僕のイデオロギーが両方パロディながら相反している感じがするので、そこも素敵です。

高砂義勇伝 異国で眠る皇国の戦士 by 公式サイト

上の内容とちょっぴり繋がります。音楽と演出の素晴らしさも手伝って、作品のレベルは非常に高いですね。作者の気合いを感じます。このあたりの話は、新撰組と同じ古典として見れば感じる部分が多いのです。それは右翼・左翼に限ったことではありません。生命のやり取りに感じない人間などいないからです。問題は、感慨の次にどういった問題意識を持つかだと思います。

日本初のアニメ投資ファンド設立

この方向をどうみるか? 僕にはよくわかりません。

Posted by Syun Osawa at 01:34

2004年07月27日

chiptune とエレクトロクラッシュ

そのままです。BEMOD は名前の通り MOD 紹介サイトでございますので、基本はネットで拾った音楽の中からお気に入りのヤツをチラチラとやっていくのです。

video game orchestra

クラフトワークのカバーをはじめ、スターウォーズやターミネーターの曲を chiptune アレンジで聴くことができます。VORC さんなどを辿っていただくわかりますが、こういうサイトは結構たくさんあります。ここで公開されている作品群はどちらかというと chiptune(4ch の FM 音源)の不文律を無視しており、音層を深めたオーケストレーションとしての彩りが強いようです。曲は左下の丸い部分を押すと落とせます。

5 track album sampler by mr parley

こちらは chiptune というよりはピコピコ系のテクノでございます。ピコピコ系なんていまだに言ってるヤツもどうかと思いますけど(僕です)。テイストとしては昔のエレクトロクラッシュなんかを踏襲した Ladytron 系ですかね。AA 仕様のサイトデザインもカッコイイです。

Posted by Syun Osawa at 21:12

2004年07月26日

これがアニメの原点だ!

by Stion

『緑山高校』の桑沢篤夫や『デカスロン』の山田芳裕なみにパースのついた勢いのある動画。アニメーションというのはやはりこうでなければいけないと大いに反省しました。僕もやってみようっと。

Dragon Booster 予告動画

セルシェーディング系の 3D(アメリカ仕様)。この手の動画は何でか知りませんがあまり感動しません。嫌いなわけではないのに。うーむ。

Le Savant Fou by Florence Le Balc'h

コレが本当のねずみ男。オチはまずまず決まってます。アニメに落としこんだところが吉ですかね。

Posted by Syun Osawa at 20:55

2004年07月25日

パワーバランスと27時間

さんまとナインティナイン。若手に喰らいつこうとするさんまの姿は晩年の手塚治虫を思わせる。たけしやタモリのように外から俯瞰せず、若手芸人の中に臆面もなく突っ込んでいく姿勢は、彼がまだ一芸人としてあることを示していた。その痛々しさの中に感動を見る日は来るだろうか。

ナインティナインが集団の中ではハマらず、基本二人+一人が最良であることは「Q99」時代からすでわかっていたこと。ゴールデン進出にあたり、矢部が身につけたものはSE的な渇いた笑い(とりあえず楽しい感じを作るという意味での)、生であるにもかかわらず編集点を作るような区切りの進行。岡村はいまだ定まらずというところか。「キャラ」という言葉をやたら強調する様は、笑いというジャンルに関わらない今日的問題な気もする。

でも結局のところ、芸人間のパワーバランスの問題は芸人側ではなく、局側の問題なのだろうけれど。アングルは起きずということで。一番の見所は、ロンブーの田村淳を4股かけた張本人が朝のいいとも増刊号に若干のローテンションで出演していたことか。

Posted by Syun Osawa at 11:15

2004年07月24日

サブカル「真」論 2 メモ 4

前回のつづき

【中森】
「80年代はスカだった」という言葉が力を持つようになってしまったのは、たんにバブルがはじけたから。野球の合併の話。野球というスポーツはメインなのか、それともサブカルなのか? メインならば、なぜ公的資金を入れなかったのか?

(このあたりから話が散漫になってきてメモも脈絡がないなぁ…)

【宮崎】
今はインターネットで(プチ表現者になることによって)うまくガス抜きできてるんじゃないかな。だから静かに実現できてるかもしれない。

【宮台】
80年代は豊かだった。実際にどれくらいお金があるかというよりは、気分の問題が大きい。

【中森】
今の若者について。いま学校で生徒に宿題で文章を書かせると、かならずインターネットでキーワード検索をして、切り張りする。たとえば「地球と私」とすれば、20人中19人は「宇宙船地球号」を書いてくる。間違って1人が「地球船宇宙号」を書いてくる。小説は終った。綿矢、金原の話。早熟というが晩熟でしょ。あの歳でぜんぜん本を読んでない。

【宮台】
乖離について。僕は何度も「転向」を繰り返している。「ラフ」が広がっている。メンタルヘルス系。地面があるからたわむれることができる。しかし、今はその地面を確認できない。自分のポジショニングが不明になっている。ゲーム盤(地面のことですかね)がないと楽しめない。(よーするに、ウソでもいいから激しくイデオロギーがぶつかり合うような社会を構築したいということか)

【宮崎】
そこまでして、ゲーム盤を作る動機って何?

【宮台】
ネガティブを取り除き続けていくことに意味があるのか? むしろカオスを残すべき。(戦時中、多くの人々は平和を求めたし、戦後もなお不便さなどのネガティブ要素を取り除き続けてきたが、その結果が「つまらない社会」をもたらしているということでしょうかね? このあたりニヒリズム全開です。ちょっとヒキます)

【中森】
2ちゃんねるや新宿のロフトプラスワン(FLASH★BOMBも開催された歌舞伎町のライブハウス)も、出てきた当初は刺激的だったが、たちまち退屈な場所になってしまった。今は待っている時期かもしれない。待望論。誰かの登場を待っている時期。(80年代の人の発想ですなぁw)

【宮台】
(刺激を)作り出してもすぐに飽きてしまう。だからまた刺激を作る。このことはもはやルーティンにならざるを得ない。僕は「あえて」今、カオスを作り出したい。アジア主義や徴兵制を言っているのもそのため。(そんなことのために徴兵制にされるのも嫌ですが…)あえて生まれるカオス。例え虚構であったとしても、僕は軋轢を起こしたい。だから今は政府関係者と一緒にいろいろやっている。政治的に動くことで、ゲーム盤を作っている。(かなりキてますw)

【宮崎】
一般人の目線で見ると、サブカルが衰退しているというのは不思議に思うんじゃないか? アニメは国家事業になり、どちらかというと盛り上がっているようにもとれる。

【中森】
サブカルが産業化の枠の中に取り込まれてしまい、もはや「抵抗」ではない。(つまり、サブカルチャーじゃないって事ですね。その通りだと思います。)

【宮崎】
宮台さんが言っているような「コアな層」は本当にたくさんいるのだろうか?(このあたりの宮崎の質問は僕は「いいな」と思ったんですが、アッサリ流されてしまいました。)

【宮台】
カオスや混乱に強制的に巻き込まれたい。(もはや漫画の世界です。「めぞん一刻」「ラブひな」レベルの欲望を声を大にしていっている気もします)

【中森】
待望論の続き。いま窪塚はサブカル。彼は9階から飛び降りて死ななかった。彼がメディアに復活してくれば、それは間違いなくサブカルだろう。

(窪塚待望論みたいなところで時間がきてしまい、シンポジウムは終了。わかったようなわからないような話が続いておりましたが、なかなか面白いイベントでした。)

おわり。

Posted by Syun Osawa at 01:25

2004年07月22日

著作権と商標権

著作権と商標権 (1)著作権と商標権 (2)

アメリカから素敵な法律のお話を届けてくれるミドリ・モール(弁護士・ライター)さんの「ハリウッドビジネス裏事情」より。パブリックドメインについては、僕も非常に興味を持っているところなので勉強になりました。

彼女のコラムを読んでいていつも思うことなのですが、著作権関係の法律については日本よりもアメリカのほうが明瞭でわかりやすい気がします。逆に日本の場合は著作者の「心」の問題なんかが入ってきてなんだか面倒臭い(そのわりにパクリは多いんですけど…)。

結局のところ著作権関係の利害については、裁判してみなければわからない部分があるということかもしれません。少し話はそれますが、業界を干された形になってしまった鈴木あみとソニーの裁判にしたって、裁判では鈴木あみ側が勝っているわけです。

ちなみに日本にもパブリックドメインの素敵なインディーズ系音楽サイトがあります。Jun Sound Recordings は FLASH 製作者の強い味方です。ただし、ネットでパブリックドメインを宣言されていたとしても、日本でそれが上手に作用するのかどうかは、僕にはよくわかりません。

Posted by Syun Osawa at 23:25

2004年07月21日

サブカル「真」論 2 メモ 3

前回のつづき

【中森】
宮台真司は存在自体がサブカル。「終わりなき日常を生きろ」でCDデビューさせたい。そうすればサブカルの極点(笑)

【宮崎】
宮台さんが朝生(テレビ朝日『朝まで生テレビ』)に出てきたときは、サブカルだなぁと思ったよなぁ。
宮台さんが朝生で西部邁に席を立たせたシーンはある意味で極点。(ちなみに、宮崎哲弥は西部邁に見出されて評論家になり、『宝島30』で書いていたわけです。この「どっちでもない」振る舞いが朝生の司会に向いてる最大の理由かもしれませんね)

【宮台】
僕の最初のテレビ出演はNHK教育。少女漫画研究家としてだった。その後、ブルセラ学者として有名になったが、それはメディアに登場する方法を模索してのこと。(このあたり、本人は自覚的にイロモノをやっていたという風に話しているが、他の二人はそういう無自覚な部分も含めてイロモノと捉えているようだ)しかし、90年代半ばに変わってしまった。サブカルとしての立場をとることに意味を見出せなくなった。

エヴァという作品は、オウム後に登場。しかしながら、80年代サブカルの逆ではなく、否定的継承としてあった(ちなみに『エヴァンゲリオン』の監督である庵野秀明も1960年生まれ。彼らと同じ世代。竹熊健太郎も1960年)。それが逆転して、今はただの「ベタ」が横行している。(例えば、日本語ラップなんかで、家族や友達を歌ったりとか。気志團もそうかも…)

【中森】
朝まで生テレビの話。姜尚中(カン・サンジュン)の声はガクトの声に似ている。あの時間帯はいろんな人が見ていて、水商売のお姉ちゃんなんかは内容うんぬんじゃなくて彼のサウンドに癒されてる。ところで、東浩紀なんかは朝生に出ないんだろうか? 出ればいいのに。

【宮崎】
彼は出ないんじゃないかなぁ。彼は「特定領域の逆切れタイプ」だから。

【不明(たぶん宮崎)】
世界と個人の自意識を繋ぐところに「サブカル」の存在がある。文化左翼とよばれる人たちが作り出してきた傾向がある。(このへんは思想うんぬんになるとわからないけど、よーするに反逆分子、抵抗分子としての立場がサブカルには含まれているのでしょう。大塚英志も戦争に動員されるより、「私のお兄ちゃん」に動員されている方がいいと言っていたし…)

【宮台】
「すべてが虚構」なんてもっともらしいことを言うヤツがいるが、そんなものは最初からわかっていること。近代を構築しているもの。

僕は設計主義。自分が弱いとうことがわかっているから、弱い自分を管理し、それによって成立している。乖離的なパーソナリティは社会適応の手段。転向を繰り返すのもそう。今僕がアジア主義や天皇主義を言っているのは、社会が変わらなければいけないという思い。(このあたりは賛否両論あるでしょう。でも少なくとも彼が若者の未来を真剣に考えていることだけは間違いないです。いい悪いは別にして。形骸化した倫理観しか述べず、結局自分が良ければいいという本音を懐に隠し持つ団塊の世代(右翼・左翼両方ね)の発言よりは耳を傾けたいという気持ちにさせます)

つづく

Posted by Syun Osawa at 23:03

2004年07月20日

サブカル「真」論 2 メモ 2

前回のつづき

【中森】
まだ宅八郎と仲が良かったときの話(僕ですらタイムリーな世代ではないので、SPAからゴー宣あたりの経緯は、会場に来ていた人のほとんどはわかってないかも…)。田中康夫が岩波新書とヴィトンのバックが等価であるということを、岩波新書を読んでいる読者に対しやっていたことに対し、中森は宅に「岩波新書とヴィトンが等価なら、ヴィトンのバックと三平ストアの袋も等価だと言えばいい」とアドバイス。時代を眺めれば、そうした言葉すら現実のものとなり、ユニクロが流行。

【宮台】
自分達は全共闘世代の下の世代(40代)。反全共闘世代としての立場。団塊の世代に対してのサブカルが80年代(その世代が20代だった頃)にあった。思い出としては、70年代の後半、東大の学生だったときに一度は左翼運動に身を置いたこともあった。しかし、こいつらはただモテないから、そのルサンチマンでこんな運動をやってるんだと思うようになった。

【宮崎】
モテないからってのは、今もみんなそうじゃない?

【宮台】
今はそうではない。モテないということがルサンチマンではなくなった。(ちなみにルサンチマンとは「現実の行為によって反撃することが不可能なとき、想像上の復讐によってその埋め合わせをしようとする者が心に抱き続ける反復感情のこと」らしい。)

【中森】
自分達の世代について。
「世界の中心で愛を叫ぶ」の片山君も僕らと同じ45歳。そして皇太子もそう。1960年生まれ。ちなみに今、世界で一番愛を叫んでいるのは、間違いなく彼でしょう。

【宮崎】
東京の中心で。

【中森】
みんな同じ世代。三島由紀夫は45歳で自殺した。ちなみに彼も「世界の中心で〜」というのを書いていた。

【宮台】
エヴァについて。
タイミングはオウムの後。アダルトチルドレン(イタい人達)は、エヴァの主人公の碇シンジがそう。現実を上手く生きれない者に対して、超越的なものを求める意識。しかし、オウム事件がありその方向は閉ざされた。僕は「上手く生きろよ」と。

【宮崎】
宝島は昔は左系。しかし90年代に転向。今はどちらかと言うと保守系の会社に。保守系の論壇誌というのは、自意識の補完物である。だから、2ちゃんねると上手く作用する。保守系の論壇誌が2ちゃんを擁護し、革新系の論壇誌が2ちゃんを非難するのが特徴的。

つづく

Posted by Syun Osawa at 22:32

2004年07月19日

WIRE '04 雑感

yokohama_04.jpg18日は桜木町で横浜開港記念みなと祭(花火大会ですな)なるイベントが開催されていたので、WIRE へ行く前に、花火見物へ。夜景が綺麗です。花火を撮影したかったけれど、安物のデジカメではシャッタースピードが遅く上手に撮影できませんでした。残念。

てなわけで、今年も WIRE です。今回の会場は横浜アリーナ。前回、前々回のさいたまスーパーアリーナよりは規模は小さくなりました。まぁしかし、第一回の99年の会場はたしか横浜アリーナだったので原点回帰といったところでしょーか。狭くなったのに値段が変わらないのは、何となく損した気分ですけど。

今回からイベントが二日間になって動員力は上がっています。それに伴って内容は良くなったか? それはわかりません。「値段変わらず質落ちた?」という印象を受けた人もいるかもしれません(テンコ盛り感はなくなったかなぁ…)。

wire04.jpg花火大会に立ち寄ってしまったために、会場入りは21時。その結果、Monika Kruse、Ellen Allien を逃す。この二人を18時からのお食事タイムにやるのってどうなんだろう?

卓球はまずまず。ネタで突き抜けていた感じも無く、メッチャ盛り上がるというわけでもなく。まずまずですね。まずまずといえばオービタルもそう。一緒に行った人にはすこぶる不評でした。しかしながら僕的には、かつて一時代を築いたミュージシャンが、「切れかけの電球の最後の輝き」といった風なプレイを魅せたことに少々思うところがありました(アンコールの最後の部分は余計だったと思うけど…つか、何か野暮ったかった?)。

オービタル後、ものすごい勢いで会場から人がいなくなりました。それはもう、Bad Boy Bill に可哀相なくらい。僕達も田中フミヤを見にセカンドステージに移動。しかし、セカンドステージは会場が狭く、ほとんどの人が入れなかった。うーむ。食事関係は充実していたけれど、会場はうーん。ですよ。

ところが失意の中、仕方なく見に行った Luke Slater が僕の中では今回のイベントで一番のヒットでした。2000年のエレクトラグライド以来、彼のプレイは何度か見ていますが、ライブ、DJ をあわせて何故か一番ノレた気がします。(要因の一つとして、アメリカ国旗柄のビキニの姉ちゃん二人組みとその彼氏たちとがガンガンに踊っているフロアに居合わせたというのもありますが…)ここでストレスを一気に放出。

Alter Ego のライブは嫌いじゃないけど、踊りながら見るにはなかなか辛く、史上初のスタンド観戦となりました。最後は相変わらずの Jeff Mills で大いに盛り上がり、6時過ぎに撤退しました。

盆暮れの里帰り的恒例行事としての WIRE は安定感を増し続けています。でもプロレス的アングル(仕掛け)といいますか、テクノが本来持っていたはずの先進性といいますか、実験性みたいなものはこのイベントでは起こらないのかもしれません。そうしたアングルと自分の右脳の感覚が会場の大音響の中でリンクし、会場の躍動感に直結して踊る感覚。左脳で生きている僕が高いお金を出すのは、結構そういうところなんですけれど。

これは僕自身の批判でもあるんですが、近年の大型イベントに多くの人たちが無批判で動員されることによって、その内容の質を良くも悪くも「コンビニ的」「ファミレス的」にし、また「ご飯を食べながらコーラを飲む感性」さえも許してしまっているのかもしれません。その答えは ROCK ODYSSEY 2004 が出してくれるでしょう。もちろん悪い意味ですが。

Posted by Syun Osawa at 15:52

2004年07月18日

サブカル「真」論 2 メモ 1

ローテクの新人類、中森明夫、宮崎哲弥、宮台真司の三人で行われた、最も「今」っぽいトークショー。キャパ300人くらいの小ホールでしたが満員でした。結構楽しい内容でしたので、少しだけ内容を。メモの羅列ですので雰囲気だけお楽しみ頂ければと思います。詳細については後にウェイツから発行されるであろう本で読んでください。

(サブカルの問題点)
今のサブカルはタコツボ化しており、80年代に何となくあったはずの共通言語を持ちえていない。

【宮台】
「豊かだけどどつまらない」現実について。
80年的なものとしてハルマゲドン待望論があり、その中にオウムもあった。
豊かなことだけで満足できないのは、僕達が大人になりきれていない(もしくはロリコンやマザコン)ということなのか? サブカルの再構築を模索することは傷をなめあうだけのことなのかどうか? 一般論として通るのか?

小林よしのりは「サブカルチャーと言いながら、すでにメインが無い」と言い、サブカルは横並びの戯れでしかない現実がある。では何を復権するのか?

【中森】
『朝日ジャーナル』でフリーライターとして活動していた頃。紀伊國屋新宿店のサブカル棚の名称は「スーパーエッセイ」だった。
当時、新人類と言われていた事について。当時はフリーで食っていければいいやという程度の気持ち、そして82年に友人とコミケットに行きショックを受ける。差別的な意味で「オタク」と名付けた。ロリコン雑誌『ブリッコ』で大塚英志によって中森の連載が打ち切られたことについて。(こちらは大塚の『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』講談社現代新書に詳しい)

【宮崎】
僕がサブカルを語っていいのかどうかは疑問。中森さんは僕が学生時代のスターだった。オウムのような非日常性(超越性)に対する憧れというよりは、ヘーゲル現象学と松本伊代が同列に並べられる暴力性に憧れた。何でも並列化。
「80年代に何となくあったはずの共通言語」とは、その当時まだ残っていた差別意識や排他性によって生まれた共同性のことか? それがサブカルか?

【宮台】
80年代半ばまでは確かにあった。後半からは消えていったように思う。厳しいチェックディスコ(よーするにダサいヤツは入れないということですな)として名を馳せ、芸能人や野球選手御用達の派手なディスコとして知られていた「トゥーリア」で起きた照明落下事件。この事件で亡くなったのは群馬や埼玉の人だった。(つまり、排他性のシンボルとして機能していたはずのディスコの排他性が喪失してしまった)この事件を契機に80年代的サブカルに引導を渡したいと思うようになった。

【中森】
「先端を行く」という姿勢、態度がジャンルの一つになってしまった。昔は前衛という言葉があったが、すでに「後衛」なるもは存在せず、歴史的事実としても多くの前衛者から転向が相次ぐ。(共感できます、はい。)

つづく

Posted by Syun Osawa at 14:07

2004年07月17日

FLASH★BOMB 開催

17日(土)と18日(日)に、東京と大阪で FLASH★BOMB という FLASH のイベントが開催されます(チケットはどちらも既に売り切れらしい)。そのイベントにて、恥ずかしながら僕の作品も上映して頂くことになっております。

残念ながら僕自身は 他のイベント とバッティングしているため不参加ですが、行かれる方は大いに楽しんで頂ければと思います(最初に言い訳をしておくと、僕のはかなり意味不明です)。

明日は明日で WIRE 。オービタルが日本ラスト公演だろーが何だろーがどーでもいいんですけれど、一応ネタとしては押さえておきたい。オールナイトのイベントが年々辛くなっている今日この頃、来月 20 日に会社を辞めることも決まったし、その後いろいろやることも見えてきたし、また人の世から離れた薄ら汚れた生活が始まりそうです。

Posted by Syun Osawa at 12:22

2004年07月16日

国民年金の怪

貧乏人のクセになぜか年金を払っている。もちろん未納あり。中野の社会保険事務所から納付窓口を開設しますとのハガキがやってきた。未納分を払おうかと思ったら、日時22日(木)、23日(金)。平日の10時から18時に窓口を開く感性っていったいどこから生まれるんだろう?

Posted by Syun Osawa at 21:44

2004年07月15日

癒しのエチュード(練習曲)

Labix の新作

夜明け前のクリアな世界と真摯に向き合い続ける Labix の新作「花匠3」は、1、2同様に衝撃的な作品となりました。背景の画力が回をおうごとに上達しており、以前から定評のあった空間の演出がさらに深みをましています。日本でも人気の Mars Lasar の曲が何ともいいです。

Posted by Syun Osawa at 21:16

2004年07月14日

今日から地上波で『プラテネス』

地上波といっても NHK 教育の深夜枠 ですけど。水曜深夜は『サムライチャンプルー』もあるので(内容は微妙…)、結構充実しております。

livedoor とねとらじが合併 するそうな。一昨年から去年にかけてバックグラウンドとしてよく聞いていたねとらじ。アングラな媒体が巨大な資本主義の渦に飲み込まれていく様はなんとも寂しい気がします。でも、よくここまで一人でやってたなぁ。最近はShoutCastに戻りつつあるけれど、ねとらじのアングラ感は何にも変えがたいものがあったので、いい方向に存続していくことを期待します。

Posted by Syun Osawa at 21:12

2004年07月13日

2ヶ月ぶりにネット巡回再開

2ヶ月ぶりにWWWCを更新したら、更新サイトが数百もあってビックリ。特に海外エレクトロニカ系の新曲があがりまくっていて嬉しいんですけど、はたして全部聴けるでしょーか。無理です。アニメーション関係も多すぎて追えません。とりあえず眼に留まったものを…

Le Prinee Bleu
フランスの3Dアニメはどれも味わい深くって大好きなんですけれど、ここまでファンタジーだと日本でも韓国でもアメリカでも変わらないという感じですね。キャラクター設定がゴツンとしているところが救いかな。

蟹 Crab Fu
外国人がこういう作品を作って初めて気づく「蟹」という漢字のカッコ良さ。もしも僕がタトゥを入れるなら間違いなく「龍」より「蟹」です。

捨荒作品のキャラクター紹介
捨荒先生の作品を見ていると、技術云々でFLASHの可能性を論じている僕の考えが馬鹿に思えてきます。所在が中国というところも重要なポイントです。

Posted by Syun Osawa at 21:42

創のイベントを逃す…

新宿で下車したにもかかわらず、下車した目的を忘れて飯食って帰宅。女闘美Xのチケットを失くしたり、最近どうもダメだ。ダメな原因ははっきりしてるけど。

今年は夏フェスがショボいので(どこかの新聞は夏フェスが熱いなんてアホなこと書いてましたけど…)、WIRE行って、9月にJazzフェスに行けば終わってしまいそう。夏コミはT-ZEROさんのDVDをはじめ、自主アニメ関係を漁ればそれなりに終わってしまうし。アイドルの追っかけも復活したいけど、これという人がいない…うーん。

Posted by Syun Osawa at 21:27

ベン・ニコルソン展

ben_nicholson.gif東京ステーションギャラリーでやっていたイギリスのキュビズム画家、ベン・ニコルソン展へ。写実と抽象、半具象が混ざり合ってる感じはたまりませんねぇ。カンディンスキー好きのキュビズム好きならば間違いなくハマるでしょう。

特に静物は抽象、風景は写実で描かれた「1947.11.11(マーゼル)」あたりで見られたアウストラロピテクスのごとき「接木」感、そしてそこから1950年代にかけて爆発するキュビズム的思想で描かれた作品群。激動の時代の芸術家には何といいますかロマンがあります。

久々に絵を見て興奮しました。グレー、茶色、青の使い方は学びたくても学べない。これが才能というヤツですか。

Posted by Syun Osawa at 00:58

2004年07月12日

なんとなく完成

したと思う。実験段階ですが。

Posted by Syun Osawa at 02:39

2004年07月11日

とりあえず…

CSSとデータベースの勉強をしたかったんですが、データベースは僕にはまだ荷が重いようで。とりあえずCSSから少しずつ…。デザインセンスの無さは直らないようです。

Posted by Syun Osawa at 23:06