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2005年07月29日

JAWACON 2005 ポスター

JAWACON 2005のポスターです。絵は 丸山薫 さん。関西方面で貼られている模様。

JAWACON 2005 ポスター

この絵から丸山さんはMAC&タブレット(しかもペン型!)使いだという事が推測できますね。女の子の服装は海軍のセーラー服を連想しますが、どういう役職の女の子なのでしょうか。水に足をつけながらのパソコン作業は、僕にとっても理想的環境です。

このイベントの僕的オススメは上映会を見ると貰える本です。まだ詳細は発表されてないみたいなので内容には踏み込みませんが、同人誌にしてはなかなかレアな内容です。ちなみに僕も「世界のFLASHアニメ作家」について寄稿しました。

それ以外は、後日ということで…。

Posted by Syun Osawa at 20:18

2005年07月22日

イントゥ・アニメーション4 その4

前回のつづき

年をとった鰐(The OldCrocodile)

by 山村浩二/上映時間:12分53秒

今回、上映会に参加した一番の目的がこの作品。今秋に劇場公開が予定されている山村浩二さんの新作の先行上映ということだったので、見ることができてちょっと嬉しい。

本作はレオポルド・ショヴォー『年をとったワニの話』(福音館書店)という絵本をアニメ化しており、上映後に舞台上で山村さんが「絵本に忠実に作った」という話をしていた。あと、『ETV特集 ノルシュティン特集』の山村さんとノルシュティンさんの対談について少し触れられていた。山村さんが原作付の作品を作っていることについて、ノルシュティンさんが「安易に原作を選んじゃダメ」と言い、山村さんが苦笑いする場面があったそうだが、安易に選んだわけではないと舞台で否定されていた。

で、内容について。前回がテンションの高い和モノだったので、今回はわりとスカした感じ。バンドがアップテンポな曲でヒット出した後に、バラード作るようなノリでしょうか。原作を知らないのでどこまで忠実なのかはわからないが、ストーリーはかなり深い。共食いも愛憎劇も人間ってヤツも全部ひっくるめて否定も肯定もしない。シュールな内容。

アニメのほうはモノクロ手描き。波の描き方ばかり執拗に見ていた。細波をループさせているような印象だったが、どうなんでしょう? 蛸の動きはかなり蛸らしく、厳選された動きが効いていて、画面作りの上手さを感じさせる。

ただし、今っぽさで言えば、前回のアヌシーで観客賞をとったArthur de Pins『La revolution des crabes』の方が今っぽく、単純思考の僕には向いているなぁと感じた。こちらは横向きにしか歩けない蟹の一匹がある日、方向転換できることを知るというもの。こちらの作品もモノクロの一人語り作品でエッセンスは微妙に似ている。両者の決定的な違いは「日本人が作るフランスのアニメ」と「フランス人が作るフランスのアニメ」という事くらいしか見つけることはできない。そしてこの差がいかほどの差であるのかも僕にはわからない。

Posted by Syun Osawa at 00:33

2005年07月20日

イントゥ・アニメーション4 その3

前回のつづき

脚の生えた魚(パイロット版)

by 坂本サク/上映時間:4分

坂本サクさんの新作。残念ながらパイロット版。動画部分の人間に色が入っていないのは仕様なのか、それともまだ塗ってないのか。背景はかなり数があり、どれも存在感がある美しい絵。止め絵の描ける人は良いですなぁ。別に動いてなくても、見れてしまうし(その代表格がNHK教育『新日曜美術館』だったり)。

前作『フィッシャーマン』は主人公不在の未来版プロレタリアアニメ(そんなもんあるんかな)で、小林多喜二の『蟹工船』よろしく小集団が巨人を倒す物語。戦艦大和との兼ね合いとかでちょっと興奮したんだけど、今回の作品はわりと「僕と私の私小説」的なセカイ方面の物語にシフトしている感じがある。ただし、魚は健在。アニメ界の高橋よしひろさんみたいに魚縛りで突き進んでいくんだろうか。だとしたらちょっと嬉しい。

by 細川晋/上映時間:9分11秒

人形アニメ。造形がとっても繊細で、特に雨の中の滑り感が非常に生々しかった。先日、NHK教育で放送されていた『ETVスペシャル ノルシュティン特集』でノルシュティンさんがこの作品について触れており、「主人公が鬼を殺(あや)めた後の苦悩がない」とか「歌舞伎を見たことがあるか? もっと日本文化から学べ」とか言っていたのを思い出した。

たしかに、ノルシュティン流に言うならば、それは間違いなくドストエフスキーの『罪と罰』であって、殺されても仕方のないような相手を殺した主人公が、「自分が殺した」行為そのものに苦悩していく物語でなければならないということだろう。だとすれば、鬼を殺した主人公は森の中で苦悩するのではなく、生活の中で苦悩し続けなければならない。

しかし、ノルシュティンさんが話していた主軸は、ロシア文学のそれであって、今の日本の若者の奥深くに浸透しているとはちょっと思えない。今、ライトノベルの1ジャンルを確立している「セカイ系」はむしろアメリカ文学なのだ…という話の展開はちょっと突っ込まれそうなので中止。

いずれにせよノルシュティンさんの中にあるロシア的リアリズムは、『外套』を完成させない彼自身の問題にも直結する課題であろう。テレビの中で彼が若者に語りかけていた芸術に対する考え方は、僕は共感できる。しかし、少なくとも今の日本の現状では、その捉えられ方にねじれが生じていることは間違いない(だからストレートには学生には通じない)。なぜなら、まず社会の捉え方が違うからだ。身も蓋もない話をするならば、青木雄二さんが生前に語っていたように、まずは資本主義について考える必要があるのだろうと思う。

その流れでちょっと脱線。U2の呼びかけにより実現したチャリティコンサート「LIVE 8」はアフリカの飢餓救済を目的としていた。だけど、少なくともあのイベントは「飢餓救済」は訴えているが、「飢餓を生んでいる社会構造」について訴えているわけではないのだ。つまり、会場でライブステージに上がっている人間と飢餓で苦しんでいる人達の間の立ち居地は基本的に変わることがない。そういう事に関係なく、フジテレビで深夜放送されていたライブの模様に僕は大興奮した。

話が大きくそれたので、一つ戻す。イベント好きの母のツッコミ。日本の伝統文化を学ぶんだったら「歌舞伎」ではなくて「能」ではないかと。僕もその意見に賛成。あれ? 何の話だったかな?


つづく

Posted by Syun Osawa at 23:53

2005年07月19日

イントゥ・アニメーション4 その2

前回のつづき

【Dプログラム】

私説鳥類考

by 深瀬沙哉/上映時間:3分30秒

鳥を人間に見立て刹那的な日常を描いたアニメーション。手描きの荒っぽさと背景の工場やロボットの緻密な描き込みが目を引く。鳥の図鑑がそのまま人間を表現しているとのことだけど、ロボットが執拗に描かれていて、鳥の印象は意外に薄い。

GREY TOWN

by 辻田幸廣/上映時間:3分

手描きモノクロ。陰影の強い画面が印象的。色のない街の住人が色のある服を盗むといった展開が、小学校の時に読んだミヒャエル・エンデの本を連想させて心地良かった。カナダアニメフェスとかで上映されている短編アニメのような作品。

Mr.Smith

by 辻田幸廣/上映時間:4分

サラリーマンのせわしない日常がテンポよく描かれている。あまり画の細部にこだわらず、テンポとメッセージだけで見せていく感じがシュールでわりと新鮮に映った。ミニマル好きにはたまらない内容かも。そしてこちらもわりと外国風。ちなみに外国風という印象は、決して褒め言葉ではない(むしろ逆)。

nico & hana

by 城井文/上映時間:1分

Risingグループというパチンコ会社のCMらしい。色鉛筆で描いたようなタッチの暖かみの感じられるアニメ。15秒×4本という内容だったので、頭に残っているのはRisingグループだけ。だからCMなんだな、きっと。

チックンタック ストローマン

by 鈴木 伸一/上映時間:5分

NHK『プチプチアニメ』より。大御所・鈴木伸一さんの作品。これぞNHKというシンプルなクレイ(3Dか?)アニメ。歩んできた歴史がそのままアニメの奥深さへと繋がってゆく。なんつったって『まんが道』に出てくる人だからなぁ。当時、トキワ荘のどこに住んでいたか、ここの下の方 で見れます。

Daddy Comes Home

by 福島治/上映時間:2分

FLASHで作ったんだろうか? 大ベテランだからそんな事はありえないけど「FLASHでいけるなこれは」と思って見た。身も蓋もない言い方をすればギャートルズ。骨付肉のディティールなどから垣間見える安心感というか、気持ちというのはあなどれない。

岩槻育子 小作品集

by 岩槻育子/上映時間:6分30秒

クレイアニメ。ベネッセの幼児用教材についているアニメらしい。幼児用の作品なのでおっさんが見ると違う意味で面白い。だってみんな馬鹿なんだもの。でもこれは作品が悪いわけではなく、おっさんの僕が幼児用アニメを見ていることが悪いのだ。

なるほどくんの思い出アルバム

by 石田卓也/上映時間:1分20秒

こちらも岩槻さんの作品同様にクレイアニメ。場面展開が大胆で、背景も含め画面がグングン変化する。作者が舞台で実物を紹介されていたが、これが驚くほど小さい。小さいほど作業が楽らしい。そういやニャッキも小さかった。

GAKI琵琶法師

by 横須賀令子/上映時間:5分50秒

水彩手描きアニメ。ビビッた。餓鬼の琵琶法師がエレキの琵琶で音楽を奏でる。音楽も最高、変化に変化を重ねる不思議な水墨画の世界にただただ圧倒された。空間の立ち上がり方とか、音楽とのシンクロの仕方とかが完全にトランシーな世界を作っていて Danny Gomez も真っ青って感じ。こういう若干イってるくらいの作品が好きだなぁ。

霧湖伝説―第2稿

by 島村達雄/上映時間:7分20秒

この作品もかなりキてる。摩周湖(と勝手に決める)の霧の精霊・キリコが夜深くに冷気を吐きまくる。その顔の滑らかで不気味な動きたるや…。グロテスクな河童との対決とか、動物達がアンビエントな音楽に踊る感じとか、たぶんそっち系の音楽が好きな人が見たら感涙ものだと思う。しかも、後半に向けてその展開は爆発的に壊れてゆく。手描きも3Dもみんなごちゃ混ぜにして、アゲまくりですよ。作者はアニメーションを作り続けて48年の大ベテラン島村達雄さん。舞台で「どうやって作っているのかわからない作品を作りたい」ともおっしゃっていて、しかもまだ未完。いろんな意味で今回のイベントで最も刺激を受けた。

Goldfish

by 高柳陽/上映時間:3分

実写とアニメの融合。金魚の入った瓶を振ったら金魚が増える。でも金魚の入った瓶は振ってはいけない。


つづく

Posted by Syun Osawa at 01:10

2005年07月18日

イントゥ・アニメーション4 その1

主催:日本アニメーション協会/セシオン杉並

イントゥ・アニメーション416日から19日まで開催されていたインディーズアニメの祭典。3DやFLASHなどを含めると、各所で似たようなイベントが開催されているが無料でこのボリュームの作品群を見ることができるのは、東京アニメフェアとイントゥ・アニメーションくらいじゃないだろうか。

本当は全プログラム見たいんだけど(近所だし…)そういう余裕もないので、山村浩二さんの新作『年をとった鰐』が見られる17日に参加。そーいや、前回は『頭山』を観に行ったんだっけ。夏休み入りたての日曜日という事もあり、各プログラムほぼ満員だった。

午前中に行なわれていた子ども向けプログラムには高畑勲さんも来ていたらしいが、僕はもう腐中年なのでパス。C、D、Eプログラムを観賞した。最初に言っておくと、この三つのプログラムで一番感動したのは島村達雄さんの『霧湖伝説―第2稿』と横須賀令子『GAKI琵琶法師』だった。学生の卒業制作の目覚しい快進撃を横目に、大ベテラン2人の作品が琴線に触れまくって何とも嬉しかった。

てなわけで、感想をツラツラと。


【Cプログラム】

何の音?&フワフワたべもの

by 木村光宏/上映時間:8分45秒

NHK『いないいないばぁっ!』の1コーナーのアニメらしい。パッと見てクレイかなと思ったら前者は毛糸、後者は布で作られたアニメなのだそうだ。展示コーナーで実物を見たが、意外にシンプルにできている。布で作った料理アニメは、あまりにも忠実に作りすぎていて、布の温もりを実感できなかった。上手すぎるというのも考え物だな…。湯気の処理はアフターエフェクトかなんかでやっているのだろうか?

てるてる坊主はオサムライ

by 西村緋祿司/上映時間:2分30秒

NHK『みんなのうた』より。70年代を感じさせるセルアニメ(必ずしもセルとは限らないが)。わりと安定感のある上手な作りと展開で「アニメだなぁ…」という雑な気分になりつつ、歌のクオリティの高さに釘付けになる。歌なので言葉で説明するのは難しいがタイトルから想像して欲しい。歌モノなんである意味正しい楽しみ方。

雪渡り

by こぐまあつこ/上映時間:13分40秒

クレイアニメ。とっても丁寧な造形と骨のある物語で、見応えがあった。キツネから渡される団子を肯定的に捉えていて、そこからキツネの世界へっていう流れが良かった。走るとか歩くという単純な動画が結構ぎこちなかったんだけど、わりとこういう部分って女性作家さんは気にしないのかも。ところで背景は手描きだろうか? とっても綺麗でまいった。クレイの世界って奥深い。タイトルも素晴らしい。

SFの助

by 布山タルト/上映時間:4分15秒

「動くの?コマ」展 で見た作品。間違いなく子供向けではないw あと「布山」は「ぬのやま」ではなく「ふやま」らしい。

よる

by 奥村優子/上映時間:8分00秒

不謹慎ながら『Dr.スランプ』に出てくるニコちゃん大王が頭に浮かんでしまい、そこからはずっとその事ばっかり考えてしまった。キャラクターが溢れてますからね。夜を走る電車というテーマは『銀河鉄道の夜』にも『千と千尋の神隠し』にも出てくるが、どれも人間の内面と電車そのものがリンクしているのが興味深い。現実世界では、僕は夜の身延線に乗ったときこんな気持ちになった。

金のまきば

by 坂井治/上映時間:4分40秒

NHK『みんなのうた』より。イントロからタイトルまでの展開が秀逸。キャラクターも可愛いし、空間も幻想的で美しい。そして何よりノイズの加え方が絶妙だ。時代はノイズですな。展示ブースへ行ったら絵本まで出ていて、いやはやRobotに隙無しって感じですかね。ツッコミどころは「新風舎」くらい。

こまねこ

by 合田経郎&峰岸裕和/上映時間:5分

どっかで見たなぁ…。コマ撮りアニメを作っているクマをコマ撮りしたアニメ。クレイってほとんど見ないけど、少なくとも今回見た作品の中では一番滑らかな動きをしているように思えた。背景も立体造形っぽい。曲も「こまねこ〜」が連呼されており、キャラクター、キャラクター、キャラクターです。


つづく

Posted by Syun Osawa at 00:25

2005年07月11日

東京国際ブックフェア 2005

東京国際ブックフェアって、去年は八木書店もビックリのバーゲンブックばかりが目に付いたけど、今年はバーゲンブックすら目に付かず、ソフトウェアや携帯関連の企業だったり、英会話学校(しかも街頭みたいな勧誘活動)だったりのブースが大半を占め、出版社のブースなんてほとんどない。うわぁ…微妙。

東京国際ブックフェア2005
曇り空、人は少ない。右の写真はパナソニックセンター東京。デジタルアートフェスティバルが年末に開催されるらしいのですけど…(以下略

東京国際ブックフェア2005
ブックフェアの併設展がDTPと教育ソフト。こういうところで業界の事業規模が推測できます。会場はわりと人多し。ただしブックフェアと言ってるわりには肝心のブックがない。

東京国際ブックフェア2005
世界各国のブースも目立つ。特にドイツブースは大きく、ブッフバルト氏も参加。

東京国際ブックフェア2005
子供向けの書籍はそれなりに充実。講談社も完全子供向けの仕様。

東京国際ブックフェア2005
早々に引き上げ秋葉原へ。秋葉原の変貌ぶりにちょっと驚く。

Posted by Syun Osawa at 00:25

2005年07月09日

てんで性悪キューピッド(全4巻)

冨樫義博/集英社/漫画

てんで性悪キューピッド『HUNTER×HUNTER』『幽☆遊☆白書』の冨樫義博によるお色気コメディ。ブレイク前夜という意味では井上雄彦の『カメレオンジェイル』とも立ち位置が似ている気がする(内容は全然違うけど)。

80年代後半の漫画だし、安易に考えて『うる星やつら』のラムちゃん(鬼)がまりあ(悪魔)に変えて…という流れで企画されたのかなとかパッと思い浮かぶが、実はこの二つの作品では主人公のキャラクターが決定的に異なる。あたるはスケベ、竜次はスケベじゃない。『うる星やつら』の設定は今あまり見かけないのに対し、『てんで性悪キューピット』の設定はモロ今につながっている。よーするに純情な男の子が可愛い女の子に巻き込まれウハウハする話(しかも女の子はわりと積極的)。

巻き込まれ型ストーリーの撒き餌として家族の設定も頑張っている。個性豊かな4姉妹とヤクザの親父(母は無し)で全員の立場が竜次より上という主人公のための贅沢仕様だ。このあたりも今に繋がる潮流みたいなものを感じる。ただし、4姉妹は突飛な設定ほどには物語に参加してない。

いわゆる90年型「萌えマンガ」の前哨戦ともとれるこのマンガ、先月買った『シリウス』創刊号が読め切れずに挫折したおっさんの僕にもそれなりに読めた。ストーリーもベタに進んでいるように見えて、ラストへの複線が張ってあったりで引き込まれるし、何よりいわゆる「女の子」を感じさせるホワーッとしたシーン(「萌え〜」みたいなシーン?)で引かされることもなく、シンプルな漫画の面白さで話が構成されていたからだろう。一見ありがちで、企画先行で作られてるような設定と物語なんだけど、おっさんになった今でもわりと気持ちよく読めるところは、冨樫義博の冨樫義博たる所以なんだろうか。

もっと、冨樫義博たる所以。たった4巻のマンガにもかかわらず、絵柄がどんどん変わってゆくこと。徐々に上手くなっていくというわけではない。桂和正のようなリアルなアップがあったかと思うと、次のページでは『くりぃむれもん』みたいな絵柄になってたりする。タッチが奔放に変わっていくいい加減な感じとかは僕は結構好きなんだけどねぇ…。ちなみにこの頃の彼はまだ収入はそれなりのはずで、時間とお金に不自由していた事を書いている下のマンガをふまえて読むと、なにか感慨深いものもあるのかもしれない。ないか。

『てんで性悪キューピッド』より

Posted by Syun Osawa at 11:29

2005年07月03日

週刊アニメ雑感 2005.07.03

気づけば七月になってしまった…。

春先に『respire』を作ったJerome Combe氏の 新作動画のキャプチャ が上がってたけど、ああいう商業CM用の動画をアーカイブしてくれるサイトとかないもんか。I.Gが海外で作ったCM用のアニメとか、モビットのヤツとか含めて。

Shockboy 予告動画

(flash/2.1mb) web
by neomtel

ん? んん?? Neostream の代表的キャラクター Shockboyの予告動画が中国界隈で公開されていた。ついにNeostreamがFLASHアニメを作ってしまうのか! これは楽しみだ。3DパートはどこまでFLASHに請け負わせているのかは不明。単に最後をFLASHで吐き出してるだけかも。いずれにせよ、キャラがいいので、今後の展開が楽しみなのは言うまでもありません。とか言ってたら、こっち にも出てた。

Crazy Frog - Axel F

(flash/8.02mb) download
by Kaktus Film

何でもこの曲がイギリスで火がついたらしく、Crazy Frogともども人気を得ているそうな。しかも、他サイトを巡回してみると、この曲が『ビバリーヒルズコップ』のテーマ曲だという事を知らない人が結構多いじゃないか。ジェネレーションギャップを感じます;;

作品自体はとても明快な3Dアニメで、キャラクターも強い。目のギョロッとした哺乳類以外の動物から派生させたキャラクターを海外作品でよく見かけるが、僕は実はそれほど得意ではなかったりする。あと、曲もオリジナルの方が好き。

Open Book

(mov/01:18s/11mb) web
by Thalyn & Riff-Raph

シンプルなセルシェードの3Dアニメと思いきや、ナイスなテクニックを惜しげもなくひけらかされています。2Dに切り絵、実写などがテンポよくミックスされており、しかもそれぞれの品質がとても高い。凄いね。ただし、こういうアニメは技術の方にばかりに目がいって、内容の方がどうしても印象薄になってしまう。

A CX.WORKS TEST

(flash/783kb) web
by airportchenxi

これ誰の曲だったかなぁ…忘れたなぁ。モーションキャプチャー系(っていうの?)はほとんど見てないのでよくわからんけど、絵との絡みで展開されてるこういう作品はかなり好き。しかも、この作品はステレオタイプな表現によらず、三次元的な演出で空間(宇宙)を表現している。カッコイイですなぁ。それにしても誰の曲だったかなぁ…物忘れが酷くなった。こっち も展開力あります。

(追記)
某人より教えていただきました。スザンヌ・ベガでした。

Duel

(mov/04:36s/40.2mb) web
by Anzovin Studio

海外版「巌流島」といったところ。裏設定に何があるのかわからんので、チープなモデリングのキャラクター2体が意味なく戦っているようにしか見えないが、その動きが何とも華やか。あと戦いの途中に建物がどんどん壊れていくところとか、3D使いなら一度はやってみたいと思うのかも。キャラクターの設置面がどんどん変化していくところで、不自然にならないようにキャラクターを動かすのってなかなか大変なんじゃないのかな。ようわからんけど。

Posted by Syun Osawa at 20:02

クアトロシエネガス Cuatro-Cienegas

ギャオ で放送中のドキュメンタリー『 古代水の謎 』に感動。チワワ砂漠(中米メキシコ北部)に存在する「クアトロシエネガス」と呼ばれるオアシスを探索した記録で、これがなかなか面白い。

砂漠に点在する沼は全て地下水脈で繋がっているという『マスターキートン』に出てきてもおかしくない秘境。何の気なしに見始めたら、止められなくなって一気に見てしまった。7月15日まで無料で見れます。こういうコンテンツは偉大ですなぁ。ちなみにカメラの完璧なアングルに関しては大人は突っ込まないもんです。

和製インターネット の方はまだ途中。ネットのブロードバンドコンテンツが、どんどん充実している今日この頃。

Posted by Syun Osawa at 02:37