2006年11月28日
村上隆=探してた本=林田健司
『美術手帖 1994年11月号』を立ち読み。
この雑誌に出ている村上隆さんはずいぶん痩せていて、面白い顔の南こうせつといった印象を受ける。23日の『NEWS ZERO』(日本テレビ)に出演していた彼と比べて、その風貌があまりにも違うのだ(典型的な金持ち太りです)。ただし、『 芸術起業論 』を読んでからは、そういう変化も含めていろいろ肯定的だったりする。
(買った本)
メビウス&谷口ジロー『イカル』(美術出版社)
諸星大二郎『暗黒神話』(集英社)
手塚治虫 他『'60年代傑作集 マンガ黄金時代』(文藝春秋)
『広告批評 1982年4月号』(マドラ出版)
『イカル』をついに手に入れたー! 嬉しい!
『広告批評 1982年4月号』は「戦争映画は面白いか」という特集が組まれており、山田太一さんが参加していた。戦争映画というと体制支持のためのプロパガンダ映画ばかりがクローズアップされるが、『 プロパガンダ映画のたどった道 』によると、そのブームの前に傾向映画(プロレタリア映画?)のブームがあったことも同時に考える必要があるのだろう。そういう意味でもこの企画は興味深い。
林田健司がKwenji Hayashidaでパリら
名曲『花に水やるラブ・ソング』を歌ってた人が…。
FLASHアニメ教材ダウンロード
大盤振る舞い。しかもFLASH MXあたりのネタなので僕も嬉しい。
3Dって楽しいなぁ…
来年の中盤以降にはパソコンを買いたいと思っており、買い換えたら3Dをちゃんと始めてみたいと思う。こういうアニメを見ていると、つくること自体が楽しそうに感じられるので。
これ嫌がらせ?
もっといい写真つかってやれよ…。
SM - Artificial Horizons
先週、ずっと聴いていたネットレーベルの曲。
宣伝をニュースにするのってありなのか?
前にも少し書いたが、OhmyNewsはJANJANと明らかに異なる編集姿勢を持っている。両方併読しているが、自分の出したCDをニュース記事にするのとかアリなのか?
ラファエル前派関連の本たち
こういう本があったんだぁ…。『 世紀末美術の楽しみ方 』とか読むより、これ読んだほうがよさそう。
ちょっと注目している理科教育雑誌の内容案
そうなるかー。日本だとそうなるんだよなぁ。
アンナを殺したのはプーチンだ!
リトビネンコさんがロンドンの寿司バーで暗殺されそうになる前の映像が Youtube に上がっている。金正日も怖いがプーチンはもっと怖い。社会主義を通った国はいろいろ大変ですな。
常岡浩介さんが 文章 をアップされている。
で、ロシアでは犯人は ベレゾフスキー ってことになっているらしく、まさにマスター・オブ・モンスターズの世界ですな。ベレゾフスキーからアブラモビッチ(チェルシーのオーナー)あたりの新興財閥に責任を転嫁しているあたりが、まさに仁義なき戦いです。
モンゴル人はロシア人が嫌い?
ロシアって根が深い。社会主義を長い間こじらせてたから。いないと言われていたマフィアも超極悪なのがはびこっているし、ジャーナリストの暗殺が繰り返されるなど到底先進国とは思えない。でも何でか好きなんだなぁ、ロシア芸術。V6の岡田准一も好きらしい。
Posted by Syun Osawa at 00:32
2006年11月25日
芸術起業論
村上隆/2006年/幻冬舎/四六
うわっ…面白い。
僕は村上隆さんが嫌いだった。ところが、この本を読んで好きになってしまった。人間の心とは移り気なものですな。好きになたポイントはいろいろあるけれど、一番は根性があること。世界のアートシーンに存在するルールを信じ、そのルールの中で勝利するために戦い続けている姿が体育会系のノリで良いのだ。基本的に僕は体育会系を愛している。
二番は、宮崎駿さんを尊敬していること。そういえば『EZ! TV』(フジテレビ)に村上隆さんが出演したときも宮崎さんへの思いを語っていたこともあったな。それでも彼に対して嫌な気持ちがあったのは、オタク文化の引用を身も蓋もなく行なったからだ。
ぼくはいつも、身も蓋もないプレゼンをしてきましたが、おそらく、身も蓋もないから社会と接触できたのです。つまり、「日本のアートは漫画オタクにある」とか「ファッションとアートのコラボ」とか。「アートは単純なルールで解釈可能だ」とか。
「それは、ないだろう!」
そういうあからさまなことをやり、周囲から嫌われていくけど、嫌われる張本人にすれば「身も蓋もないことをやったもの勝ち」だということは、もう、はっきりとわかってやっているのです。
身も蓋もないものにはお客さんが載れる雰囲気があるのです。
全面的に正しいと思う。亀田さん兄弟のボクシングも含めて身も蓋もなさが破壊力を持つことは明らかである。それでも漫画やアニメを愛する人達やその行為を粗雑に扱っているようで嫌な気持ちになったのだ。こういう風に思うことも身も蓋もない反応なわけで、そういう意味ではこちらも正しいといえるのだが。
上記の引用で「プレゼン」という言葉が出てくるが、これも欧米の芸術界で生き残るためには必要らしい。自分の作品をいかに美術史のレールにのせるかを自分でプレゼンするという行為。下品に思うかもしれないが、僕はとても正しいと思う。なぜなら、美術の先生になることがゴールで、そのもっとも大きな権威が大学の教授であるという価値観よりはずっと戦っているように思えるからだ。
海洋堂との根性の入ったやり取りも凄い(僕は根性のある人が大好き)。村上さんが藤田嗣治へ親近感を持っていることについては、一定範囲で理解しながらも保留にしておきたい。彼の戦争に対する態度があまりよく見えてこないためだ。日本の芸術村を「エセ左翼」的であると息巻きながらも、ベタな反戦的行為にコミットしているようにも感じられる。『ユリイカ 2006年5月号』(青土社)の藤田嗣治特集で村上さんと蜜月な関係を保っている椹木野衣さんとの対談も読んでいないし、しばらくは読むつもりもない(ゆえに保留)。
気持ちの悪い表紙にもやられた。そしてカラー口絵として掲載されていた〈Tan Tan Bo Puking - a.k.a Gero Tan〉にもやられた。彼の作品を生で見てみたい気持ちになり始めている自分もいるから不思議だ。
僕の生涯教育の一つである 戦争と芸術 関連では、保留にした彼の戦争への視線を知るべく「リトルボーイ」展の図録を買わないといけないのだが、1万円オーバーなのでかなり迷っている。貧乏人なので古本屋で5000円程度になるのを待つほかないかな? それだけのお金があるなら中国の戦争がに関するある本を買いたいとも思うし…。
というわけで、僕は村上隆が好きである。彼へ痛烈な批判を浴びせている大塚英志さんの言動にも戦争関係では理解できる部分があるけれど、少なくとも彼らがそれぞれに作り出す「作品」を比べたとき、僕は迷わず村上さんの作品を選んでしまうだろう。今のところ。
(関連)戦争と芸術
Posted by Syun Osawa at 00:25
2006年11月22日
ヤバいぜっ! デジタル日本
高城剛/2006年/集英社/新書
「胡散臭い肩書きを持つ男」の代名詞といえば、僕の中では高城剛が最初に頭に浮かぶ。彼が『TVブロス』に連載していた頃は、誌上で連呼される「デジタル」という言葉に信憑性を感じられなかったはずなのに、この新書にはなぜか納得するところが多かった。
というのも、ネット(特にデジタルコンテンツ)の現状をわりと正確に俯瞰して眺めていると思えたからだ。日本のアニメを過大評価したために、その外側にある映画産業の覇権を他のアジア諸国に奪われてしまった話など納得する部分が多いのだ。
ネットには情報が多すぎる。はてなのRSSを使い始めて3ヶ月。気がつけば登録数が500を超えていた。更新チェック機能を搭載した2ちゃんブラウザでスレッドをチェックしているが、こうした行為も含めて僕は完全な情報デブである。高城さんのいうとおりこれはたしかにヤバい。
彼が中核に据えているものは「コミュニケーション」である。
デジタルコンテンツもコミュニケーションツールだという考え方が前提にあり、その対象を世界に広げるために英語を身に付けろという。これは次に読んだ村上隆『 芸術起業論 』でも似たようなことが書かれていた。
本書を「日本文化を国際化することで生まれる競争への心構え」として捉えると、スッキリと腹の中に落ちてきた。だからどうだ…ということもないが。とにかく最近、嫌いな英語を勉強しようかなという気持ちになりつつある。
Posted by Syun Osawa at 00:10
2006年11月20日
虫歯2本と歯周病=ブログ終了=起動音
子供の頃から虫歯が1本もないことだけが唯一の自慢だった。そして、自分の歯は虫歯ができない性質のなのだと勝手に思っていた。先々週から歯が痛むので8年ぶりに歯医者に行ったら虫歯があった。しかも2本。さらに歯周病も。ヘコむわぁ。これで唯一の自慢がなくなってしまった。詰め物の費用にも驚愕。
(今週買った本)
チャート研究所編『入試頻出これだけ70 数学12AB/3C』(数研出版)
チェルニャーク&ローズ『ミンスクのにわとり』(翔泳社)
はてなRSSのプライベートモードは危険?
僕もはてなRSSをプライベートモードで使っている。「危険」と書かれて焦ったが、リンク元が辿られるくらいなら大したことはない。つーか、別にプライベートモードにする必要もないし。
え? アニメのシナリオ?
ダウンタウンの同級生にして放送作家の高須光聖さんがアニメのシナリオを書いているらしい。気になる。
安藤忠雄の対戦成績
建築家の安藤忠雄さんが元プロボクサーだったことは知られているが、最近ちょっと気になってその戦績を調べてみた。ネットではほとんど見つからないが、数少ない情報によると23戦13勝3敗7分らしい。思ったより試合をしてるんだな。しかも悪くない戦績。日本ランカーあたりまでいったんだろうか? ちなみにリングネームは「グレート安藤」。気になる…。
中田の記事はほっとけない?
海外を旅している経過を伝えるニュース、あれなに? 新手の提灯記事だということは察しがつく。どこがしかけているのだろうか? ホワイトバンドの「ほっとけない」絡みだろうか? だとすると伊藤忠がプロデュース? いや、知りませんけどね。何しろ広告技術の高度化はいろいろな価値観を超えてるから。
受賞を逃したフェイス・ヒルの反応
こういう素直な反応好き。
坂本龍一さんのブログが終了してた
いつの間にやら、しかもあっさりと、全消去で。不可解に思っていたら、メールマガジンで以下のようなコメントが届いた。
blogというかたちで不特定多数(多数じゃないかもしれないけど)の人と情報や意見をシェアすることに疑問を感じましたので、やめました。
浅川悠の千葉紗子に対する妄想
ウォッチ!声優板 より。千葉紗子さんが出演しているネットラジオ「地獄探偵局」のじゅん爺との絡みがずっと好き。リアルにキモイ台詞をぶつけていく感じが、一部のリスナー(僕とか)の代弁者たりえているからだ。
アニメ系PVって、実は結構あった?
いや…Royksopp なんかの新しめのヤツまで一気通貫して結構あったんじゃないかと思うのね。古くはビートルズとかジャクソン5のアニメ系PVから脈々と。音楽とアニメのシンクロという視点でアニメを捉えると、それはもうディズニー黎明期からあるわけで、当然といえば当然。でもこの文脈で語られたアニメ本ってあまりないような気がする(知らないだけ?)。例えばジャクソン5のアニメPVしかけたのは、今のディズニーの会長(当時はABCにいた)だったりするんだけど。
10月に出たGorillazのDVD見なきゃ。
棒人間FLASHはFLASHアニメの王道
小太郎ぶろぐ より。いつの間にか「2」が出ていた。棒人間FLASHは「アニメーションで魅せる」こと、そして「エンターテイメントに徹している」という二つにおいて真摯なので好きだ。とくに前者を徹底しているFLASHアニメって意外に少ないので。
なに…この大盤振る舞い…
トゥーン日誌@サンタクルズ より。すげー。イベントで見たことある作品もいくつか。日本にもたくさんアニメーター養成学校があるのだから、打ち出し方次第では美大系よりもこんな感じになりそうなんだけどなぁ。
『新本格ミステリー入門』PDFで無料公開
二階堂黎人さんによる大盤振る舞い。このままだと読みづらいので、A4のペーパーでスッキリ読めるように段組みしないと。PDFをテキスト化してInDesignに流し込む。
Windows Vistaの起動音らしい
Condition of the Heart より。Windows95の起動音はブライアン・イーノだったんだ。昔、誰かから聞いたような聞かなかったような。
古館さんの空っぽの締め言葉
あれを毎日チェックしてストックしてる人いるかな? もしかしたら、ローテーションしてるかもしれん。僕はどの事件に対するコメントを聞いても「意味不明」だと感じてしまう。
矢田亜希子さんも結婚か…
Vシネマ『新・湘南爆走族―荒くれナイト3』でデビューした押尾学さんと結婚だそうで。
のんちゃんリアルフィギュア計画
のんちゃんがフィギュアになるらしいとの噂はずいぶん前から聞いていましたが、いよいよ実現に向けて動き出しているようです。よく行く中野ブロードウェイに並んでる姿を想像してます。
Posted by Syun Osawa at 00:25
2006年11月18日
はだしのゲン
監督:真崎守/1983年/日本/アニメ
なんか凹んだなぁ…。
漫画『はだしのゲン』を読んだのも、おそらくこの映画を最初に見たのも小学生のときだった。それ以来の中沢啓治体験。いずれは漫画も含めて多くを読み返さないとなぁ…と思っていて、そのとっかかりとして見たのが今回のアニメ。漫画に登場したキャラクターのインパクトが強すぎたこともあり、妙に可愛らしいゲンと漫画のダイジェスト的なストーリーにあまり感情移入はできなかった。それでもなんか凹んだ。戦争をどう描くのかってところは本当に難しいと思う。
ビジュアル的な部分ではいろいろとひっかかりも多かった。例えば美術監督は男鹿和雄が担当されている。そのような目で見ると、冒頭の麦畑のシーンはたしかに『おもいでぽろぽろ』のベニバナ畑の前哨戦といった雰囲気がある。
また、画面を大きく動かすアニメーションも多用されており、アクションシーンも多かった。特に原爆が落ちた瞬間の爆発の描き方はいわゆる『AKIRA』風に爆発そのものを描くのではなく、ここの人間が原爆によって溶けていく姿を描くことで表現していた。文字テロップの入れ方は広島ヤクザ映画みたいだった。
制作協力にはマッドハウス。教育アニメだと思っていたので、オール中国体制なのかと思っていたら、背景も含めてグルングルン回っていて、カメラのズームイン・アウトを多用していたりと、映像的には面白いところが多かった。ただし、それが映画のテーマと相関関係を持ってい方というとそこはちょっと微妙かもしれない。その点を含めると『火垂るの墓』はやはり強い映画だなぁと実感してしまう。中沢漫画も読まなきゃなぁ…。テンション高くないと読む自信がないけど。
(関連)戦争と芸術
Posted by Syun Osawa at 00:06
2006年11月16日
第五回 文学フリマ
2006年11月12日/東京都中小企業振興公社・秋葉原庁舎
五回目にして初めての文学フリマ。
開催場所がいつの間にか秋葉原になっていた(オタクから遠く離れた青山ブックセンターとかじゃなかったの?)。これじゃコミケと一線を画すどころか、同じ日にビッグサイトで開催していたコミティアと客を食い合う結果になりはしないかとどうでもいいことを思う。
今回参加した目的は、おそらく客として行った人の3分の1くらいと同じように『Melbourne1』を買うため。長嶋有さんをはじめとする作家さんのサイン付きだったので長蛇の列になっていた。中堅版元で活躍するマンガ家さん同様に、文学の世界でもこういう流れがどんどん出てくるのだろうか。
(以下、買った本)
長嶋有、中原昌也 他『Melbourne1』
御厨ねろり 他『ブンガク・ヒッピー』(おまけ付)
ネットミステリー研究会『ユルミス』
文学フリマ事務局『文学フリマ五周年記念文集』
Post Office『存在論的、郵便的(マンガ版)』
まぶいぐみ『道のかなたに』
『道のかなたに』はイラク戦争小説だということで購入。シンプルに同人小説で買ったのはこれだけか。規模は思ったより小さかった。
帰りにジブリの無料誌『熱風 2006年11月号』を読む。特集は「ミニシアターは、いまどうなっているのか?」で、ユーロスペースを運営されている堀越謙三さんがミニシアター小史を掲載されていた。その中で、96年の『トレインスポッティング』以降、ミニシアターでも動員数が注視されるようになり、その結果「ヒットしない作品の動員数のボトムラインを下支えしていた、年に映画を百本以上見るような固定層(シネフィル)が半減した」らしい。
『文学フリマ五周年記念文集』に目を移すと、文学フリマもまさにそのような過渡期にあることが読みとれる。どちらにいくのか? どちらにもいかずに消えるのか? さて。
Posted by Syun Osawa at 00:32
2006年11月13日
プレステ3=熱風=沼尻エリカ=OhmyNews
プレステ2も買わないままにプレステ3が出ていた。PSPもDSも買わず、最後にゲーム買ったのはいつだったかなぁ…。学生時代に中古で買った『ポポロクロイス』あたりかなぁ…。プレステ3の現物をビックカメラで見たが、とても小学生がやる代物とは思えない。10代には生意気な代物じゃないのかね、あれは。
で、欲しいものといえば『 Amazing Nuts! 』を買うかどうか悩んでいて、しかも特別盤を買おうかどうか考えている。売り出し方から推察するに、通常版は半年待てば半値以下で出回ることが確実なので。
本屋にて。
アスペクトから宣伝誌が出てるなぁと思ったら、ポプラ社からも出ていた。これがなかなか楽しみ。『 太陽の塔 』の森見登美彦さんが今号から連載を始めている。
ジブリの無料誌『熱風 11月号』では、なんと高畑勲さんが戦争記録画について触れているではないか。小早川秋聲《国之楯》を藤田嗣治《アッツ島玉砕》と対比させて論じている。これは 戦争と芸術 関連で興味深いエッセイだった。藤田さんの絵を高級劇画と言っているのがとてもスッと胸に入ってきた。というのも、僕も最初に《アッツ島玉砕》を見たときに、三浦健太郎さんの『ベルセルク』が頭に浮かんだから。
今週(つか先週)の気になるトピックス。ちょっと左ってる気が…w
スターウォーズとLiam Kempの特集
Liam Kempさんによる美女3D動画自体は結構古い話。
沢尻エリカと沼尻沙弥香
沼尻エリカだと思ってた。と思ったら、そういう名前の人 もいるんだね。
メジャーリーグは夢の舞台なのか?
井川も松坂も岩村も(あと桑田も)行くらしい。ニュース番組はメジャーに所属する選手の毎日の結果を知らせる必要なし。あれ、何のためにやってるのかよくわからん。
画ニメまだやってるんだ…
幻冬舎のやることは、いつも根こそぎ感がある。
吉岡美穂さんが結婚しちゃったよぅ
IZAMってモテるんだろうな。男っぽい人が男っぽい振る舞いをするより、ユニセックスっぽい人が男っぽい振る舞いをする方がふり幅が多くていいのかも。吉岡美穂が出演しているラジオをGyaOで見ようと思ったら、いつの間にか終わってた。タイミング悪いよ。
下北沢再開発で誰が得するのか?
長い間、下北沢で働いていた者として反対する理由はわかる。では、賛成している人は誰なんだろう? 結構な数、いると思うんだな。
欲しいけど使えない
小さいパソコンへの欲望は常にある。ところがいざ使うとなると、普通のノートで事足りてしまう。なぜなら外で使うのはせいぜいタリーズかデニーズくらいだからだ。そのことがわかっているのに小さいノートPCへの欲望は消えないのだ。
北京オリンピックで広告料の取り合い
なり振りかまわなくなってるなぁ。
OhmyNewsの問題点
自分の足で拾ってきたニュースというよりは、テレビ・新聞・雑誌を見た感想(つーか提言?)を書いていて、ブログとどこが違うのかよくわからない。JANJAN も巡回しているが、こっちの方が断然まともなことをやっている。
小林よしのり×鳥越俊太郎
二人の両親が揃って「赤旗」をとっていたところがポイントかな?
こ、これは…すごいゲームだw
そういや昔、革萌同とかありましたね。URLを見ると「bund」とあるので本物なのでしょう。北方謙三さんが昔いたところでしょうか? 僕は新左翼について、立花隆さんの『中核VS革マル』全2巻(文藝春秋)を読んだ程度の知識しかないですが、妙にやってみたいと思う今日この頃。
Posted by Syun Osawa at 00:11
2006年11月11日
石の花(全5巻)
坂口尚/1996年/講談社/文庫
興奮を抑えながらシンプルに書く。
おそらく僕が読んだ「戦争モノ」と呼ばれるマンガの中で一番面白かった。
買ったまま放置されている戦争漫画(水木本や『虹色のトロツキー』など)も結構な数あるとはいえ、今の段階では手塚治虫さんの『アドルフに告ぐ』などを含めても『石の花』はベスト1だ。
もしもこの漫画を読んだことがなくて、これから読もうと思っている人は『 ユーゴスラヴィア現代史 』(柴宜弘/岩波書店)を先に読んでおくべきだろう。ちなみに文庫版『石の花』の解説は柴宜弘さんが書いている(しかも二人は小学校の同級生!)。
『石の花』はティトーが率いるパルチザンがナチスと戦う時代を舞台にしている。しかし、手放しで「共産党バンザイ!」と言ってみたり「ナチスは悪」と言うことでとりあえずの決着をつけようとしていない。そうした単純化を行うことを許さない「民族」という怪物は、ユーゴスラヴィアという難しい題材を選んだ時点で避けては通れないことを作者は知っている。そして、真っ向から挑んでいる。
ユーゴスラヴィアにまつわる話は難しい。この難しさは何なのか。先ほど『 ユーゴスラヴィア現代史 』を読むべきだと書いたのは、ユーゴの難しさに真っ向から挑んでいる作者の態度に対して、読者である僕も「複雑だな」と補助線を引くだけにとどまらず、もう一歩先に踏み込んだところで「憎しみ合い、人を殺すに至る」理由について考えるべきだと思うからだ。そうでなくては『アンダーワールド』も『ユリシーズの瞳』も届かないものになってしまう。
僕が坂口尚さんの作品をリアルタイムで読んでいたのは『アフタヌーン』で連載されていた『あっかんべェ一休』だけである。当時、坂口さんの過去作品を全く知らず、ただただ描線が手馴れていることが印象に残っていた。生きた線、光と影の大胆な表現。そしてどこまでもキャラクターが人間臭く洗練されておらず、そこがどうにも生々しい。そのため2次元のキャラ世界に入り込むことを許さず、キャラクターの方が読者の側に降りてきて現実を突きつけてくる。そこが学生時代の僕にはやっかいで、ちょっとだけ緊張しながら読んでいたことを思い出す。
(関連)戦争と芸術
Posted by Syun Osawa at 00:16
2006年11月09日
ユーゴスラヴィア現代史
柴宜弘/1996年/岩波書店/新書
坂口尚さんの『 石の花 』(講談社)だったり、エンキ・ビラルの『 モンスターの眠り 』(河出書房新社)を読む前に読んでおいた方がよい本。
ユーゴ紛争について、どれだけの日本人がその内実を理解しているのだろうか。少なくとも僕は何一つ理解していなかった。
ボスニア紛争については、その輪郭を高木徹『 ドキュメント戦争広告代理店 』(講談社)によってなぞることができたが、なぜこんな狭いところで激烈な戦闘が起きるのかはわからないままだった。
で、この本。コンパクトながらとてもわかりやすい。
書き方はわかりやすいが、内容はわかりにくい。ほとんど見分けのつかない人同士が「民族」の名の下に殺しあう様は僕の理解を完全に超えてしまっている。だから、単純にナチスとクロアチア、セルビアとソ連(社会主義)というような図式での理解ではいけないのだ。社会主義があったから民族主義が激化したのか、それとも社会主義があったからこれまで民族主義が激化しないですんだのか、この一点に焦点を絞ったとしても考え方は激しく対立する。
こうした対立は日本に置き換えることが可能だろうか? 日本にも在日朝鮮人の問題がある。もしも在日朝鮮人が日本のある場所に自治区をつくり、独立を宣言したとしたら日本政府はどんな行動をとるだろうか? 武力で制圧にかかるだろうか? それとも話し合いで解決を目指すだろうか?
武力で制圧にかかったのがセルビアのミロシェビッチだ。ところがミロシェビッチは「民族浄化」のプロパガンダ作戦によりヒトラーのごとき汚名を着せられて、逮捕されることになる。それまでの歴史を踏まえると、そうそう単純ではいられない。いずれにせよ複雑すぎるのだ。
この本を見ると、日本の問題はそれほど大きくないなと思える。なぜなら、ある朝起きたら隣の住人が敵になっていて、殺しあうことになるような事態には陥っていないからだ。しかし、人間にはそういう側面があり、もちろん自分の中にもあるのだということを、ユーゴスラヴィアの問題は教えてくれる。
もう少し勉強が進んだら、かつて見た『ユリシーズの瞳』と『アンダーグラウンド』を見直したいと思う。とくに『アンダーグラウンド』に関しては、『 映画『アンダーグラウンド』を観ましたか? 』で復習したこともあり、受け入れ態勢はできつつある。
ちなみに現在のサッカー日本代表監督、イビチャ・オシムさんはボスニア・ヘルツェゴビナ生まれのセルビア人である。この意味も深い。
Posted by Syun Osawa at 00:42
2006年11月06日
自転車=ガガガ=ザ・クロマニヨンズ
届いた自転車がすこぶるいい。
会社までの道のりを自転車で走っていると、必ず幅寄せしてくるバスがある。毎度同じヤツだ。自転車は歩道を走る乗り物ではなく車道脇を走る乗り物だという事をわかってないらしい。
過ぎていく毎日が早いことさえも気にならなくなった昨今、ハイロウズがいつの間にかザ・クロマニヨンズになってても何も思わなくなってしまった。仕事関係で使い方を覚えないといけないソフトなどもあるのだけど、手塚治虫さんのプチクリ本にならって4pの漫画を描き始める。これでエンジンかかるかな。
沢木耕太郎『テロルの決算』(講談社)
乙一『暗黒童話』(集英社)
山田風太郎『秀吉妖話帖』(文藝春秋)
左巻健男編『新しい科学の教科書 1分野』(文一総合出版)
『NATIONAL GEOGRAPHIC 1995年8月号』(日経NG社)
『NATIONAL GEOGRAPHIC 1998年1月号』(日経NG社)
『NATIONAL GEOGRAPHIC 2004年1月号』(日経NG社)
ガガガトークに寺田克也&吉田健一さんが登場してた
ガガガ文庫のイラスト部門を活性化するために呼ばれた二人なのでしょうか。二人ともラノベの表紙の人って感じではないんですけど、版元が小学館だけにやることがいちいち豪華で良いですね。ところで吉田健一さんってこんな感じだっけ?
お得なサンプルデータ集
最近、本屋に嫌味なくらい並んでいる「プロとして恥ずかしくない」シリーズのFLASH本のサンプルデータ。僕はFLASH MXしか持ってないので開けず。そろそろバージョンアップしようかなぁ…。Adobeとの関係だったり、アップグレードに制限設けたりいろいろウザくてヤなんだけど。
「いじめ」の不思議
いじめなんて学校に限らず大人の世界でも当たり前のようにある。いじめがあったかなかったかではなく、あることを前提として、それにどう対処しているかを評価の基準にするべきなんだと思うのだけど。
パフ・ダディがボンドをやるらしい
今、パフ・ダディじゃないんだね。
さくら丸の掲示板炎上
ザ・クロマニヨンズを批判する内容のラジオが2ちゃんにリンクされまくり、掲示板も炎上…というよくある話。僕はラジオをそれなりに聴いた、そういう受け止め方もあるよねと思って。悲しい気持ちになったのは、さくら丸のメンバーに対してではなく、掲示板を炎上させている人達に対して。「世の中は糞ったれでも、俺は人に優しく生きるんだ」みたいな青臭いのが自分にはあるのだな。そしてブルーハーツが歌った言葉がファンには虚しく響いてるような気がして悲しいのだ。
Posted by Syun Osawa at 00:22
2006年11月04日
モダン・パラダイス展
2006年8月15日−10月15日/東京国立近代美術館
大原美術館と東京国立近代美術館のコラボ展。行くつもりはなかったんだけど、たまたま安価でチケットを手に入れたのでふらっと行った。大原美術館といえばあの有名な高階秀爾さんが館長を務める美術館。調べてみたら岡山県にあるらしい。
で、この展覧会の趣旨をザックリ言ってしまうと、それぞれの美術館が持っている所蔵品を比べっこしようぜっていう内輪ノリのイベント。東京国立近代美術館が発行している図録『 ギャラリーガイド 近代日本美術のあゆみ 』で説明されているような、シンプルな近代美術史に添ってそれぞれが所蔵している絵が展示されていた。
そんなわけで、東京国立近代美術館の作品は見た事のあるものばかり。上階の常設展がまさにそういうコンセプトで展示されているわけで、似たような内容を上と下でやっている感じ。ただし、どの作品も時代の中でしっかりと根を張っている作品だけに見応えは十分だった。あと、萬鉄五郎とゴーギャンの絵、岸田劉生とマティスの絵といった風に似たコンセプトやタッチを持つ絵を並べて比べるというようなこともやっていた。僕が近代美術までの作品に感じる楽しさは、こういうお茶目な遊びを許容できるところにあるのかもしれない。
ちょっと前に ラファエル前派 にハマっていたこともあって、大原美術館所蔵のギュスターヴ・モロー〈雅歌〉を見れたのは収穫だった。帰りには習慣になっている絵はがき(カンディンスキーとポロック)を買った。
企画展の後、常設展に行くのが通常のコースだ。
企画が変わるたびに何度も足を運ぶので、結果として同じ作品を何度も目にすることになる。とはいえ戦争記録画はチマチマと更新されているので、これはこれで余興的な楽しみはあるし、何より東京国立近代美術館の常設展は地方人がうらやむほどの贅沢な作品の数々。何度見ても得した気持ちになる。
僕は清水登之さんの〈チャイナタウン〉の前でいつも足が止まる。好きなのだ。清水登之さんの絵は 栃木県立美術館 で多くコレクションされているらしいので、一度行ってやろうと思っている。図録を美術館の通販で買おうと思ったのだが売り切れだった。僕意外にも清水さんの絵が好きな人が結構いるらしい。清水登之の特集が組まれている『みづゑ』(1973年4月号/美術出版社)は古本屋で購入済みである。
Posted by Syun Osawa at 00:39
2006年11月01日
石ノ森章太郎のマンガ家入門
石ノ森章太郎/1998年/秋田書店/文庫
漫画の描き方を学ぶ。
手塚治虫さんの『 マンガの心 』に代表されるプチクリ系(雑だなぁw)のマンガ教本の流れがあるとするならば、こちらはプロクリ系。プロのマンガ家を目指すために書かれている。島本和彦さんは巻末の解説で、新人アシスタントが入ると必ずこの本を読ませていると書かれていた。
本の後半部分はマンガ家を目指す読者からのQ&Aで構成されており、その中にプチクリ系の漫画教本にも絡んだ面白い質問と答えがあった。石ノ森さんの答えの部分だけちょこっと引用。
“あなたの「マンガ家入門」は、マンガ家になりなさいというような書き方をしているけど、手塚先生や他の本では趣味として書くことをすすめている。いったい、どっちがいいんだ?”というご質問でしたね。
お答えします。結論を先にいいましょう。
「趣味としてマンガを書いた方がよろしい、という他の先生方のご意見に、まったく賛成です。」
ではなぜこの本を書いたか? ここが素晴らしい。
ぼくが、マンガ家になりなさい――いや、なってくださいといっているのは――すぐれたマンガ家に誕生してもらいたいからなのです。
実はこの本は現役のマンガ家に対する意見も込められておりかなり深い。第3部総集編の「マンガ家きのう・きょう・あす」でマンガの歴史とタイプの異なる二人のマンガ家(金のために書くマンガ家と自分のために書くマンガ家)の歩みを織り交ぜながら書いており、「マンガ家とは何か?」を考えさせられる深い問題を提示している。
というわけで、マンガ教本には二つの流れがあることをこの本を読んで確認した。ただし、いずれの系譜もその根底に「マンガが好き!」という思いがあることは言うまでもない。
Posted by Syun Osawa at 00:04