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2006年12月31日

コミックマーケット 71

2006年12月29日−31日/東京国際展示場

コミックマーケット 71今回から冬も3日間になったらしい。

そのため、行かない予定だったのが行くことになってしまった。来場者の数は…少なめ? コスプレブースが例年よりもかなり小さくなっていたし、企業ブースも何となく元気ない感じがした。

企業ブースの無料配布物は、特段変わった物はなし。秋葉原系フリーペーパーがやたら配られていたのが気になった(ネットで調べると栄枯盛衰があるらしい)。アニメ系列のフリーペーパーも定期的にチェックするかな。

狙ってた本が『オタクとデザイン』くらいだったので、オリジナルの漫画を中心に表紙買い。事前チェックをせずにコミティアと同じテンションで望んでしまったため、やや食傷気味。

以下、戦利品。

ハルナノゾム『ほうほう日記』(アニメDVD)
久住昌之&ナカタニD『百合子のひとりめし』
オタクとデザイン『オタクとデザイン vol.1』
島本和彦『島本式』
島本和彦『響けペン』
JH科学『オフィシャルガイドブック』
ロボいぬ『John and Sarry』
John TuRner『ロックンロールデスライダー』
John TuRner『ROBOT』
NITAほか『宇宙にさまよった漫画、鉄屑から見つかった漫画』
水燈『viola』

今年も終わり。来年もマイペースで。

Posted by Syun Osawa at 20:49

2006年12月30日

ルソーの見た夢、ルソーに見る夢

2006年10月7日−12月10日/世田谷美術館

ルソーの見た夢、ルソーに見る夢展示会のタイトルに「ルソー」が二回も入っているので、てっきりルソー展なのだと思っていた。

そしたらルソー作品は20点ほど。あとは素朴派とかいうよくわからない括りで集められた作品によって占められており、ようするに素朴派展だった。

別に不満はないんだけどね。最近すっかりハマり気味のカミーユ・ボンボワの作品も見れたし、清水登之さんに代表される戦争記録画を描いた当時の洋画家たちの作品もたくさん見れたので。彼らが描いた戦争記録画はロマン派のそれなのに、一方でルソーに魅了されメルヘンチックな作品も数多く残している。このあたりの対比も戦争と芸術を眺める上で結構面白いところ。

メルヘンチックとサラッと書いたけど、「ルソーの見た夢」の日本人的解釈ってようするにそういう事なんだと思う。ルソーは日本の「可愛い」を刺激した最初の人かもしれないのだ。村上隆さんが「スーパーフラット」なら、ルソーは「フラット」。平面について、日本画とは別のアプローチで多くの画家を刺激したことは間違いない。1922年(大正11年)に日本でもルソーの画集が発売され人気を博していたらしい。

はぁ…ルソー展じゃなかったのかぁ…。それだけが残念。

Posted by Syun Osawa at 00:14

2006年12月28日

夢を与える(『文藝』2006年冬季号)

綿矢りさ/2006年/河出書房新社/A5

文藝 2006年冬季号綿矢りささんは、僕のように彼女をアイドル的な扱いにして消費しようとする読者を置き去りにしたかったのだろうか?

そういう匂いは読み始めてすぐに感じた。『SIGHT 30号』(ロッキング・オン)で斉藤美奈子さんと高橋源一郎さんがこの作品を支持していたが、あの気持ち悪さも僕のようなアイドル消費となんら変わらないんじゃないかとも思ったりする。

元アイドルオタクとしての妄言と断りつつ…アイドルの描き方について、ディティールが低過ぎて物足りない。『蹴りたい背中』では許せたことも今回はやり過ごすことができなかった。すぐに早稲田―広末涼子みたいなところが連想されてしまい、あわよくば自分か? とか。そうじゃないだろうと自分の中で打ち消す。それすらないのだ。何もない。

ただ、興味深いところが一つだけあった。タイトルである。

「夢を与える」という題材が僕の心をつかんだ。少し前に読んだ村上隆さんの『 芸術起業論 』では芸術とお金の関係を論じられており、「夢を与える」がとても下品な現実と表裏一体にあることを書いていくのかと思ったのだ。ただ、それも以下の文章で消えてしまった。

 夢を与えるとは、他人の夢であり続けることなのだ。だから夢を与える側は夢を見てはいけない。恋をして夢を見た私は初めて自分の人生をむさぼり、テレビの向こう側の人たちと十二年間繋ぎ続けてきた信頼の手を離してしまった。一度離したその手は、もう二度と戻ってこないだろう。

そっちかー。夕子が「夢を与える」という言葉にひっかかっていた前半にかなり期待感があり、その一点で読んでいたので腰砕けになってしまった。芸能人のビデオ流出についても加藤あいは今でも頑張っているし、パリス・ヒルトンは流出ビデオの印税をよこせと言うほどたくましい。そんな現実すら乗り越えていかない夕子。乗り越えていきませんからアイドルオタクは読まないで下さいという意思表示だろうか。

もうブルーハーツは未来永劫ないんですよというザ・クロマニヨンズの有り様に似た何ものかなのだろうか…。うーん。こういうの困ったな。

Posted by Syun Osawa at 00:32

2006年12月26日

2006年も終わりか=Youtube多め

新しいパソコンに買い換えて1週間が経過した。そこでようやく気づいたことがある。ネット上にはワイド画面(1280×800)に対応した壁紙がないのだ。とりあえず今は、新海誠さんの壁紙 を改造して使用中。

スクリーンセーバーは相変わらず これ を使用。

(買った本など)
坂口尚『あっかんべぇ一休』(全2巻/講談社)

中国のアニメーターは可愛いのがデフォ?

絵がいいなぁ。顔も。軍隊のコスプレが日本的でなくてよい…ってか、田中達之さんの画集とか『robot』とか鶴田謙二さんの『コメット』まで持ってやがる。わかってるじゃん!

製作中の『兎』という作品はかなり見たい。

中国のアニメ制作事情

アニメコンテストも熱いらしい。

今年もこの季節がやってまいりました☆

私家版「Top 50 Music Videos Of 2006」祭り。この方はアニメ系PVが多め。音楽に限らず批評家の類は「…終わった」論議が大好きなようだが、刺激される作品はまだまだ星の数ほどあるのだ。

Frank Molder - Firefox

今週聴いたネットレーベル作品の中で僕的ベスト。

好きなんだよ、この曲が

TRICERATOPSのデビュー曲。そして大好きな曲。超甘ったるい曲なのに3ピースでギターソロもやるんだな。ノリだけで作った曲が愛されるというのはよくある話。そういえば当時、オールナイトニッポン2部とかも聴いてたなぁ。リアルタイムで この番組 も見てたし…。

ロマのフ比嘉「CATBLUE:DYNAMITE」

『SOMETHING』以来の英語じゃなかろうか。何気にロマのフさんの作品は全部見てんだよな。

『マルドゥック・スクランブル』製作中止の余波

アニメの本数が多すぎる → 赤字のアニメが大量に出る → 本数が減る

これは普通の話。

これが量を減らさずに、制作費を削減し、品質を落とした安価なアニメが大量に出回る方向にシフトされるのであればちょっと問題かなとも思う。大作系アニメと個人制作系アニメの二極化に賛成している僕は、その中間くらいのものがダラダラと増えることのほうが嫌なのだ。

3分ゲーコンテスト

誤解を恐れずに言ってしまおう。ネットにおいてこの格言はガチである。

アニメは1分、ゲームは3分。

このくらいが自主制作モノをネットで楽しむ標準的な時間だと思う。

韓国のアニメPV事情を調べると面白いかもしれない

MISA - I'm sorry,I love you.. ver.1

MISA - I'm sorry,I love you.. ver.2

この作品を見て、韓国や中国のMTV系FLASHが恋人の悲恋ばかりなのかがわかった気がした。

ニセ科学に気をつけて!

こっち系のネタは相変わらず流行ってますな。

Posted by Syun Osawa at 00:28

2006年12月23日

エウレカセブン(全50話)

監督:京田知己/2005−2006年/日本/アニメ

エウレカセブン日本のTVアニメ史上、最も「わからない」が繰り返された作品ではないだろうか?

TV放送時に10話まで見て挫折し、その1年後にGyaOで残りの40話を見た。1年前に挫折した原因でもあるセカイ系の胡散臭さは「男女の純情青春ドラマ」だということでスルーして、今回はシンプルに見てやろうと決めていた。「わからない」をどんどん押しのけて、「ようするに何なんだ?」を知りたくて僕は走った。根拠のない雑草(引用)で埋め尽くされた藪の中を、ただ真っ直ぐに走ったんだ。そう、約束の場所まで。

その場所にたどり着いたとき、僕は思ったんだ。

Amazonのカスタマーレビューと同じことを。

スカブコーラルじゃなく、私がクダンの限界を迎えました。

ただね、戦闘シーンはヤバかったなぁ。3Dどこまで使ってたかはしらんけど、ヤバいよな。アニメーター恐るべし。すべては第26話のために。

以下は各話を見た後で書きなぐったメモの残骸(11−50話)。メタ読みなしの、凡人がアニメを見ただけ感想。若干悪口になってるかもしれないけど、中年腐オタの戯言なのでひとつ…。

第11話 イントゥー・ザ・ネイチャー

アネモネの小清水がいい感じ。戦闘シーンのクオリティが半端ない。あと、『ほしのこえ』の戦闘シーンと似たシチュエーションが出てくるのは業界のデフォルトか何かなんだろうか?

第12話 アクペリエンス・1

前回の続き。トラパーとかコーラリアンとかがまだしっくり来ない。もう12話なのに。ストーリーにグイグイ引きこまれているというよりは、映像とキャラクター、世界設定に引き込まれている感じ。青春アニメとしてみているので、複雑なところは綺麗に除去してます。

第13話 ザ・ビギニング

エウレカとアネモネをそれぞれ介抱するところで、やっぱり青春アニメなんだと確信。とたんに見るのが馬鹿馬鹿しくなってきたが、映像が綺麗なので見る。

第14話 メモリー・バンド

「伝わらないのなら伝わる努力をするべきだ。それができないのなら永遠に沈黙するべきだ」そっくりそのまま返してやるよ。高尚な言葉で語り過ぎて楽しみづらい。アミダドライブにセブンスウェル現象とか…。アゲハ構想。結局エウレカも戦闘少女の系譜に乗っている。ベルフォレスト(塔の名前)はディープフォレストの飛躍的な向上。FAC51に向う?

第15話 ヒューマン・ビヘイヴュア

クッションの話数。健康ブームとかって、こういうのを楽しめるかどうか…うーん。GyaOの調子が悪かったので、後半の州軍が現われるくだりは見ていない。

第16話 オポジット・ヴュー

アネモネとエウレカとレントンの精神の干渉みたいなことが起こる。青春アニメとしてしか見てないので、そのあたりの設定を深読みする気にはなれんなぁ…。

第17話 スカイ・ロック・ゲート

エウレカとレントンの微妙な距離感。完全に恋愛アニメを裏に抱えている。炭鉱でスカイフィッシュを捕まえる話。スカイフィッシュであの飛行機は飛んでいたようだ。アドロック・サーストンの「セカンド・サマー・オブ・ラブ」って何?

第18話 イルコミュニケーション

発掘屋の続き。レントンが「何か見つけるまでは帰れない」と言う。何だかなぁ。「一人にしてよ」と言ってトイレに閉じこもったレントン。それをエウレカが最後に便所の扉を蹴ったよ。おいおい、そーなのか?

第19話 アクペリエンス・2

苦悩するエウレカ。このあたりのエウレカのベクトルとレントンのベクトルのズレがわかるといえばわかるんだけど、萌えないんだな。ドラマとしての中心がない感じで。「僕はエウレカが好きだ! それだけなんだ!」みたいな方向性でなかなかいかない。前半だからしかたないのかもしれんが。「わからない! わからない!」とレントンは叫ぶが、見てるこちらはもっとわからないよ!

第20話 サブスタンスアビューズ

なんか、ホランドが凄く幼い。人間っぽいというのともちょっと違う。軍からゲッコウステートを盗み出したんでしょ? そのリーダーとは思えない。なんかレントンも含めて変な感じ。ヴォダラクの依頼を受けてゴタゴタしてる。セブンスウェルって何? エウレカに嫉妬するタルホ。「相手(エウレカ)が世界じゃね」ヴォダラクの高僧に直してもらうとか、レントンのトンチキとか。全体的に理解できるんだけど、ドラマというほどの盛り上がりを感じられない。KLFの人はサクサク死んじゃうからなぁ…。手塚治虫さんがキャラクターへ注入した倫理性の欠片すらも感じられないんだけど。

第21話 ランナウェイ

ヴォダラクの高僧がエウレカを救う。竜樹とか出てきて仏教を匂わせているが、仏教の本質は何一つ出てこない。映像的にはここ数話のコッテリした線が好き。人を殺していたことをレントンは知り、ゲッコウステートを後にする。元エースパイロットに復帰を促すくだりとか、よくあるネタを散りばめている。そこにドラマを生みたいという匂いはあるけど、こう断片ばかりだと見る気がドンドン失せてくるな。アネモネは暇そう。

第22話 クラックポット

クラブの要素をアニメに入れようとしててなんか寒かった。代々木とかでやってたトランスイベントとかのつもりなんだろうか? 元エースパイロットと野外のイベントで出会って、行動を共にするというわかりやすい展開。本筋がわかりやすいのに、面倒臭い情報を被せ過ぎ。

第23話 ディファレンシア

レントンのウラ読みの感情とかが面倒臭い。子供向けでは到底ないだろ、この脚本。ヴォダラクってチベット仏教の引用のくせに神とか出てくるし、テロの話はイスラム教だったり。ヴォダラクの女の子を病院に連れて行くと差別されるとか…うわっ。レントンの無鉄砲さがよくわからない。無鉄砲なのかそうでないのか。成長のためのぶつかりだというのはわかるんだけど、ドラマとして描けてない。

第24話 パラダイス・ロスト

エウレカを思うレントンにきっかけがないのね。何となくレントンを思うようになっているという設定はわかるんだが。ドラマがないから微妙。あの夫婦がレントンを養子に迎え入れようとしている感じが唐突で、なんか散漫。きっかけというか、キーとなるポイントがないんだな。敵と味方という関係を知る。ホランドがエウレカ好きとか、結局面倒臭い方向に行く。結局、傭兵夫婦とは分かれる。で、エウレカに会いたいと。アホか。戦闘シーンの映像は相変わらずヤバい。

第25話 ワールズ・エンド・ガーデン

優しい青年にレントン助けられる。畑でラピュタみたいな台詞を言わせている。少年が何かを学ぶってか。アホか。絶望病にかかっている妻を希望を捨てずに看病する男をみて、あきらめないことの大事さを知る。で、レントンはやっぱりエウレカに会いに行くと。展開は間違ってないと思う。ミッドポイント成立。

第26話 モーニング・グローリー

チャールズとホランド。そこへ戻ってきたレントン。入れ違いのエウレカ。空中戦がヤバいくらい凄い。LFOも手描きだし。ありえねー。どういうコンテ切ってるんだ?? ストーリーは面白いとは全然思わないんだけど、初めて作品として面白いと思えた。感動的な空中戦でした。天才的に。これがプロなんですね。いやはや。

第27話 ヘルタースケルター

後半戦スタート。設定ばかり豪華で、物語が軽いんだよなぁ。あかんぞ、ホント。いちいち「SOF〜」とか名乗るのとか無いよな。チャールズ夫婦がゲッコウステートに進入。チャールズ死亡。レイさんは逃げる。

第28話 メメントモリ

レイの復讐。エウレカに対する狂気とか言葉としてはあるんだけど、ドラマとして成立していない。声優さんの名演技が逆にから回ってる。芝居がいちいち安物の三文芝居なのは何故? 何故? 飛行機同士が交錯するシーンは凄まじい。ただ、いたるところの脚本が取ってつけたような三文芝居なのは何故だー!? レイも死亡。設定を開示(説明)することが物語だと思っているんだろうか?

第29話 キープ・オン・ムービン

地殻変動、政治の動揺、軍部の不穏な動き。レントンのお祖父さんのところへ青年軍師が会いに行く。レントンとエウレカの出来上がった関係がなぁ。戦争を始めたのがレントンの父であることと、コーラリアンが知的生命体。人型コーラリアンがエウレカという情報を開示。

第30話 チェンジ・オブ・ライフ

タイトルはシャーデーの曲か? エウレカがコーラリアンという意味がわからない…作者がわからないものは視聴者がわかるはずもない。ホランドはレントン姉のことが好きだった。タルホはホランドに尽す女。エウレカはホランドではなくレントンを選んだ。ホランドの松葉杖を持つ手が逆とか、気になるところもずっとある。「礼」の習慣もある。軍の工場にLFOを修理してもらいに行く。タルホが髪切るんだったら何で元々ショートにしたのか? アーキタイプが巨人の形? 二人乗りというところが新しいのか? ここで工場制作のビデオで説明。タイプゼロは地下で発見され、ロボットの形に復元された。それをもとにして、LFOやKLFは開発された。トラパーを利用したロボット。タルホは髪形が変わった。工場で音楽を流して踊るとかいうのが相変わらず寒い。「自分が変わる」もテーマになっているっぽい。

第31話 アニマル・アタック

首都(キャピトル・ヒル)。エウレカが昔兵士としてたくさんの人を殺したことを思い出していて、それでレントンに対して思いを持っているみたい。でも、精神病の溜まり場みたいな展開。ベタなキスの展開とかも…ぶぁあああ! ヴォダラクの女王? コウダと、政府の関係は? ニルヴァーシュは修理中。コーラリアンは怪獣。それが来襲。

第32話 スタート・イット・アップ

エウレカもコーラリアンだから、子どもが恐れる。おじいちゃんとアシスタントの男がジープで崖から転落。レントンにボードを届ける理由で死ぬのか? 二人乗りのニルヴァーシュがアネモネを圧倒。空中戦だけ凄い。それだけ。おじいちゃんどうなった?

第33話 パシフィック・ステイト

サーフィンのシーンもカッコいい。映像が凄い。スカブコーラルに出現した存在? 人類とスカブコーラルとの共存? 目的が変わってきている。人類を守るために?
落ち込むエウレカ。どうすることもできないレントン。とりあえず物語の向う先がよくわからない。話を中途半端に中断させたりして、匂わすばっかり。タルホがリフさせようとして、でも足を怪我してるからホランドはリフできない。だったら、なんで降りたわけ? 面倒臭ぇー!
カウンターカルチャーを利用してきた。利用することで、それを傷つけていることも気づかずに…って、アホか! ゲッコウステートは解散。ノルプが現われた? 敵の本拠地に現われた。人類とコーラリアンの共生のため? はあああああああ?

第34話 インナー・フライト

抗体コーラリアン。大地が目覚めた。思い出話。ヴォダラクの抵抗勢力を壊滅させること。コーラリアンを崇めている。高僧ノルプが学生が演じてるみたいな頭の悪い喋り方をする。セカンド・サマー・オブ・ラブを起こそうとしている。エウレカ=世界という典型的なセカイ系の系譜に乗ってきてしまった。物語が終盤に向っているんだけど、肝心の世界の崩壊に緊迫感ゼロ。

第35話 アストラル・アパッチ

首都へゲッコウステートが攻め入る。ヴォダラクの高僧ノルプもいる。空中の戦闘シーンは神がかってる。この期に及んでレントンはまだ「やめましょう!」とか言ってるし…。「ラスコリーニコフにでもなるつもりか?」とか普通に寒いだろ。未来を切り開くためとか言ってるけど、言ってることが散漫でよくわからん。大佐がホランドのお兄さんと判明。軍vsヴォダラク? スカブコーラルとの対話。言ってる意味が最後までわからん。臭オタのおっさんがわからないのに、小学生とかが見てわかるわけないんでは? 高僧もメタ視点だから、より一層わからなくなる。首都機能を狂わされて、大佐が賢人に呼ばれる。

第36話 ファンタジア

ヴォダラクの高僧が生臭坊主ってのが、メタ過ぎて萎える。エウレカが化粧を始める。髪が伸びない。ダイアン(レントンの姉)に恋するホランドの回想。スカブコーラル。ギジェットが化粧を教えて、変な化粧になってからのくだりは、明らかにドラマとして下手だろ。台詞回しも含めて。視聴者はバカだと思ってるんだろうか。つか、人型コーラリアンって化け物なんでしょ? それを愛するのかレントンは?

第37話 レイズ・ユア・ハンド

スカブコーラルは知性体。軍がやっているオレンジ計画。世界の謎解きスタート。ヴォダラクは意思のある状態。スカブコーラルは休眠状態にあって、大地が目覚めれば空が裂ける。クダンの限界を超えている。みんなで解釈合戦。コンパクドライブがトラパーやスカブコーラルに影響を与える。軍がスカブコーラルを目覚めさせようとしているのか? スカブコーラルが目覚めることで、物理宇宙が終わってしまう。賢人会議はコーラリアンの事実を隠蔽してきた。なぜか。恐ろしいからだ! …すげー雑なシナリオだな。そもそも、国家とか政府とかをまともに描く気がないのだろうか。その大きさと暴力を。メディア戦としてのレイアウトもまともに描けてないし。世間はコーラリアン殲滅の方向に動き始める。

第38話 デイト・オブ・バース

グレートウォールの先には未来があるとアドロックが言っていた。エウレカとアドロックとの関係。エウレカが「人間じゃないもの」と言ってわかったことがある。人間じゃないエウレカをしっかり描けていないのだ。抗体コーラリアンを首都に帯び寄せて、クーデターを狙う軍部。エウレカとどうなりたいとか考えたこと無かった? はぁ? アドロック・サーストンがエウレカを育てた。サマー・オブ・ラブを起こしたのがアドロック。反乱軍が賢人会議のもとへ。アゲハが報告されたとき、人間は増えすぎていた。箱舟に乗り込めぬほどに。おいおい。

第39話 ジョイン・ザ・フューチャー

フットサル始めた。ムチャクチャなアニメ。思想もムチャクチャだ。ナディアの島編並にどうでもいい回だった。レントンはパスを出せないとか。完全な穴埋め。後半飛ばしてしまった。アゲハ隊の出撃でコーラリアンと対決。賢人のコウダが寝返り。

第40話 コズミック・トリガー

ノルブをああいうキャラにして、どうやってあんなに信者が集められるというのだ。ヴォダラ宮へ。ヴォダラクは二つの宗派に分かれていて、一方がテロを行なっている。世界は生き物で、生き物は世界なのよ。エウレカも生物学上は子どもを産めるとか。何でわかるのよ? レントンとエウレカをサクヤに会わせる。それが世界を救う唯一の道だ。スカブコーラルはコンピュータであり箱舟。アゲハ計画は箱舟での脱出。クダン=地球。クーデターを起こそうとしている大佐は知的なわりに、考え方がやけっぱち。ラブ・パレードとかテクノ用語を引っ張るのも、やりすぎて寒い。というのも、大前提の物語があまりにもしょっぱいから。複雑にしすぎた世界設定のために、物語そのものを面白くできなかったという事か。サクヤは蓮の花?

第41話 アクペリエンス・3

会話劇で帳尻合わせをする回。結局サクヤとノルブもボーイ・ミーツ・ガールだったという不毛。久しぶりに見るの再開したと思ったら、また不毛な日々か。最後のホランドの台詞「俺たちは血反吐を吐いてでも生き残らなきゃいけないんだ!」は、世界を守らなければいけないということの自覚なのだろうか? ここにきて?

第42話 スターダンサー

ノルブは先に行けと言う。約束の地へ行けと。セカイ系を終わらせるためのアニメなのかこれは? ゾーンにいよいよ突入、そこは日本だった。レントンはあそこまで追い詰めないとまともな男になれないのか。情けないヤツめ。アネモネは空気読んでないが、軍の存在価値が皆無に等しいところは気にかかる。

第43話 ザ・サンシャイン・アンダーグラウンド

ボーイ・ミーツ・ガール×3の展開。うぜー。子どもばっかりのアニメ。「バイファム」の子ども達はもっとしっかりしてたぞ! とりあえず、お前ら「わからない、わからない」って言うな! 会話劇であらすじを語るってどーなのよ? 父殺しとか。それにしてもレントンは成長しないな。

第44話 イッツ・オール・イン・ザ・マインド

ワルサワとかトレゾワとか出てきた。アネモネの作り方が開陳。内戦とか出てくるが、どれもこれも表面的過ぎて楽しめない。エウレカに異変始まった。

第45話 ドント・ユー・ウォント・ミー?

エ、エウレカの左半身が水疱瘡みたいになってる! レントンの感情のベクトルが全然理解できないのは僕だけなのか? そしてモーリスが切れる。モーリスの感情のベクトルも意味不明。お前らもっと仲良くしろよ。それにしても艦長さん、『ray-out』を取り出して「これは本当か?」はないだろ。

第46話 プラネット・ロック

冒頭からみんないがみ合い。仲良くしろっつーの。「デューイの思いのままにさせておくと世界が終わるかもしれない」とは、結局デューイは電波だってことでOKなのか? 「ママが蝶々になっちゃった」って、あの身体みてそんなこと言うかよ。

第47話 アクペリエンス・4

人間とスカブコーラルの歴史をお姉ちゃんが会話で明らかにする。スカブコーラルが目覚めてクダンの限界がくれば宇宙が裂けるらしい。指令クラスターが破壊される前に、人間とスカブコーラルが融合すればよいらしい。スカブコーラルの意見はいい、お姉ちゃんの意見が聞きたいんだ! 結局目的はこうだ。レントンとエウレカが二人でニルバーシュに乗って、指令クラスターへの攻撃を止めること。軍はスカブコーラルがセカンド・サマー・オブ・ラブを起こす。地球を取り戻すためスカブコーラルに対して一斉攻撃を仕掛ける。いよいよクライマックス。

第48話 バレエ・メカニック

目的は明らかになったんだけど、気持ち的にはなんかだれてきた。僕の興味は完全にアネモネに絞られているからかなぁ。終りを見届けたいという気持ちもあるにはあるが。いずれのせよあみすけナイス。あみすけの泣きの演技炸裂。ジ・エンドも壊れてしまった。

第49話 シャウト・トゥ・ザ・トップ!

何だこれ? デューイは尊厳死に人類を巻き込もうとしたわけ? つ…つまらんぞ。

第50話 星に願いを

幾多の戦いを切り抜けても弱々しいレントン。そんな男いるだろうか? 指令クラスターを破壊しても、まだクダンの限界はまだ訪れない。最後は宗教映画をさらに劣悪にしたみたいな感じだった。ウソー? みたいな。なんかハッピーエンド風ではあるけれど。ラストに電気グルーヴの『虹』が流れる。「やっぱ最後はこれでしょ?」みたいに流れたけど、あれがやりたかっただけなんじゃないのか? 最後まで愚痴ばっかりだったなぁ。

で、最終的にはアネモネ萌えってことで。
あと、1クール目のエンディング曲がすごい好きだった。

Posted by Syun Osawa at 14:31

2006年12月20日

羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇

芥川龍之介/1997年/文藝春秋/文庫

羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇芥川龍之介のまとめ本。

一気読みしようと思ったら、なかなか進まず思ったより苦労した。読んでいる間、気持ちがザワザワしていて、どうも落ち着かない。早く読みきりたいのに、ところどころ気になる箇所があって何度も読み返した。

頭のいい人の戯言というだけなら、「歯車」という作品の中で芥川がトルストイの『ポリクーシカ』を投げ捨てたように僕もこの本を投げ捨てればよかった。ただね、「一塊の土」が良かったんだな。これだって戯言なんだろうけど、伝わるものがあった。

臼井吉見さんによる「芥川龍之介伝」の中で、作家達による芥川作品の評価が紹介されていた。「一塊の土」を芥川の代表作として選んだのは正宗白鳥と志賀直哉だった。

ところで…

今更ながらのタイミングで芥川龍之介を読んでみようと思ったのは、宮本顕治(長年、日本共産党に君臨していた大ボス)さんの「敗北の文学」を読みたかったからだ。明治以降の和洋折衷による近代文学の総決算としての芥川文学、その後にやってくる戦争の影とプロレタリア文学に傾倒した宮本顕治さんが芥川龍之介の文学を「敗北の文学」と呼ぶのは興味深い。読んでないので内容は知らないけれど、展開としては面白そうではある。なぜなら結果的にはプロレタリア文学も敗北するからだ。

Posted by Syun Osawa at 22:33

2006年12月18日

ささやかな復活

なけなしの金をはたいてパソコンを購入。歯の治療費などとあわせて、ワーキングプアな僕にしては大変な出費をしてしまった。前回がSOTECだったので、今回はまともなものを買おうとACERを購入。懲りてねーなぁ。でも安い。メモリ1.5GBに増設してもなお安い。マニュアルも何もないが、とにかく安い。やっぱり懲りてない。

フィギュアスケート男子のグランプリファイナルを見ていたら、フランスのジュベールという選手がジェームズ・ボンドのテーマ曲で演技をしていた。あの曲のアレンジはPropellerheadsのものじゃなかろうか? ボーカル物以外なら、そういうのもありなのか。

(買った本など)
六田登『ツッパリ生徒と泣き虫先生』(宙出版)
『アニメーションノート no.4』(誠文堂新光社)
ノートPC「AS5102 WLMi」(1.5GB増設/Acer)

結局、定期購読している雑誌は『NATIONAL GEOGRAPHIC』と『アニメーションノート』の2つになった。今号の『アニメーションノート』はokamaさんと森本晃司さんの対談やエイケンの特集など、僕の好きな方向に展開しつつある。とりあえずこのままを希望。批評系にもキャラ宣伝系にもいかないでほしい。

つんくプロデュースの店

ホストの宣材みたいなつんくの写真が箸入れにプリントされている。

大人になりたくない大人

切込隊長が高城剛『 ヤバいぜっ!デジタル日本 』の 書評 で書いている

何でも出来る人にありがちな「知的な俺はいつまでもクール」理論が極度の現場主義

がそのまま当てはまってしまうコメント。僕の職場も含め、意外に多いんだよねー。

手描きのアニメPVが好き☆

Mofusの「Sex in space」とく曲のPVらしい。手描きの2Dいいなぁーと思いきや、ちゃんと3Dも取り入れていて、このあたりの融合ぐあいが僕自身は一番安心感を持って見ることができる。ただ、米アカデミー賞などをみると、アニメ部門は軒並み3D作品が占めており、海外における手描きアニメの現状はなかなか厳しそうに映る。

google八分って本当にあるんだ…

たしかにgoogleで Winny個人情報流出まとめ を調べても出てこない。アドレスを直接検索しても出てこない。なるほど。

Posted by Syun Osawa at 00:28

2006年12月11日

満身創痍

虫歯が2本だと思っていたら3本だった。自費治療により(僕にとっては)大金を失う。11月半ばから体調も崩しており、12月初旬からの風邪が追い討ちをかけた。

満身創痍。

PCを立ち上げない日が一週間続いた。久しぶりにPCを立ち上げると液晶が壊れたらしく、この文章を書いている今も数秒おきに画面が点滅を繰り返している。悪いことは重ねて起きるものだ。先月買った自転車も一部破損した。2006年の年末は大人しくやり過ごすほかない。

PCが壊れたら、本を整理しよう。僕の量なんて 全然甘い わけだが、来年に引越しする予定なので身辺整理はやらねばならない。貧乏なのに金ばかりが消えてゆく。ああ。

(そでも買った本など)

『NATIONAL GEOGRAPHIC 2006年12月号』(日経NG社)
オーギュスト・ラシネ『民族衣装』(マール社)
ドストエフスキイ『ドストエフスキイ前期短編集』(福武書店)
筆吉純一郎『空想科学大戦』(全3巻?/メディアファクトリー)
柳田理科雄『空想非科学大全』(メディアファクトリー)
渡辺多恵子『ファミリー!』(全6巻/小学館)
冬目景『ZERO』(スコラ)
V.A『electronic high 2』(SOLSTICE MUSIC)

デビッド・リンチの自主制作アニメ

町山智浩ブログ より。グロいよ、デビッド、グロいよ。

アジア大会って7人制ラグビーもあったんだね

7人制ラグビーのワールドカップを見に行ったとき、人数に対してグランドが大き過ぎ、見る方としては少しスカスカな感じがした。フットサルみたいにグランドをギュッとコンパクトにしたら、かなり面白いものになると思うんだけど。

戦争と平和の描き方

Faithlessの「Bombs」という曲のPVらしい。この描き方は面白い。対比が徹底されてないが、ところどころにクる映像がある。

イケメン哲学者のブログ

典型的なフランス現代思想輸入屋といった印象なので基本スルーなんだけど、ビジュアル的に期待感がある。だから太らないで欲しい。サイキック青年団的に言うところのジェラ太りだけは…。この言葉の意味については 水道橋博士のブログ に詳細が載っている。

落語2.0宣言

プチクリだけど、早くも金儲け。この辺が上手いところですな。彼がやろうとしている落語のスタイルは、その昔、桂三枝さんがやっていたこととどこが違うんだろうか…やっぱ実際に見てみないとわからんな(オタクな内容なんだろうけど)。

ナップスターの月額システムは魅力的だが…

対応しているプレイヤー がショボい。しかも、トラブルを引き起こす可能性もあり。ただし、定額でのダウンロードシステムは凄く魅力的。近くのレンタルビデオ店でも月額1000円で借り放題とかやったら通うのになぁ。だって、レンタルビデオ店に月1000円すら落としてないでしょ?

たとえばこんなFLASHアニメ

こういうセンスはないなぁ…。やっぱしFLASHはこれくらい軽いタッチのほうが見やすいかなぁとかしみじみ思う。つか、これ全部FLASHでつくってるんだろうか?

海外産アニメPV集『ジ・アニメーションズ』

リンプ買わなくてよかった。これとゴリラズのDVDを買う。

共同・協力出版の懲りない面々

藤原新也さんの日記で2006/11/23あたりから、新風舎の商法について言及されたため局所的に話題になっている。新風舎の賞に名前貸ししている平間至さんもサイトでコメントを発表。そもそもこの手の話は知っている人なら誰でも知っている話であり、多くの人が胡散臭いと感じているものだ。ただ、同じような商売をしていた碧天舎の倒産や文芸社の苦戦からわかるように、この商法も決してボロ儲けとはいかない。結局のところ、共同だろーが何だろーが、本をつくるには金がかかるのだ。だから素人は同人誌をつくるべし。もしくは金をかけて自費出版すべし(売ろうと思うなかれ、ただ作品を作るのだ)。僕も地道に同人誌をつくっている。

パッとしない電子ブック

新しいハードが出るそうだが、ここ数年であまり進歩していない気が…。

今は昔な3Dアニメ

二人の踊りに挑戦してるところが凄い。そういえば、PS3になって3Dの映像がますます進化しているのだが、歩いている動きなどは相変わらずぎこちなかった。あのぎこちなさが3Dを野暮ったくしているすべての原因なんだろうか。

…いよいよPCがヤバくなってきた…。

Posted by Syun Osawa at 23:53

2006年12月03日

12色物語

坂口尚/2002年/講談社/文庫

12色物語石の花 』全5巻(講談社)を読んで、すっかり坂口尚さんにハマってしまった。彼の作品にハマったのは、学生時代に定期購読していた雑誌『アフタヌーン』に連載されていた「あっかんべェ一休」を読んで以来2度目で、久しぶりに固め読みしようと彼の作品を数冊買った。その一つがこれ。

一つの作品を一つの色に見立て、12色の話で構成された短編集。面白いと思うものもあり、それなりだなと思うものもあり。確実なのは、どの作品も人間を見つめるまなざしが素晴らしく、坂口尚という人間にますますひきつけられたという事だ。

僕的ベストは冒頭の「朝凪」という作品。ホームレスに近い状態の老人と老犬が町で邪魔者扱いされながら人知れず死ぬ物語で、特に町の人が老人が道で死んでいるのを発見したとき、隣で死んでいた老犬が老人を数メートル引きずった後で息絶えた跡が残っていたところの描写にやられた。2、3ページ見開きで描かれた森の絵もすごい。

次は『VERSION』読むか。

Posted by Syun Osawa at 00:10

2006年12月01日

ピカソとモディリアーニの時代展

2006年9月2日−10月22日/Bunkamura ザ・ミュージアム

ピカソとモディリアーニの時代ピカソやモディリアニが活躍した時期の画家達をセレクトした展示会っていろんな美術館で企画されている。似たような企画を何度やっても需要があるんだから、当時の芸術はまだ耐用年数があるのだね。来年には国立新美術館(何だそりゃ?)でも似たような展示会が企画されているみたいだし。

村上隆さんの『 芸術起業論 』(幻冬舎)を読んだ直後という事もあって、今回は欧米の美術界のルールの中でしのぎを削る芸術家達の作品群として眺めてみた。そのように見るとたしかにスッキリする。みんな「自分の絵」をいかに作り出すかに苦心している様子が見えてきた。

最初にピカソ、ブラック、モディリアニなどの絵がダーッと並んでいて、その後、ミロ、カンディンスキー、パウル・クレーあたりの作品が続く。最後に素朴派と称していろいろな作家の作品が並んでいた(ルソーはなかったが)。

何だか芸術家のセレクトショップに来ているみたいな感じだった。モディリアニの《赤毛の少年》なども良かったが、僕の知らない作家さんの作品が特に心に残った。ベルナール・ビュッフェ《身繕いをする女たち》とかカミーユ・ボンボワ《ヒナゲシの花束を持つ田舎の娘》など。素朴派のカテゴリで紹介されていたこのあたりの作品は、何だか日本の「かわいい」に似ている。

そういえば、モディリアニって映画になってたんだよなぁ。だいぶ前だけど。あれ見ようと思ってすっかり忘れてた。

Posted by Syun Osawa at 00:17