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2007年12月29日

KY問題=匿名問題=著作権問題=輪郭線問題

年の瀬なのに我が家のガスストーブの調子が悪い。点火後しばらくすると止まってしまうのだ。どうも内蔵の温度センサーが怪しい動きているらしく、止まった後に温度を見ると30度くらいになっている。ガスストーブなんて単純な構造のはずなのに…まったく。

というわけで、買い換えた。こういう決断は早い方がよい。

(手に入れた本など)
G.ポリア『いかにして問題をとくか』(丸善)
赤間剛『フリーメーソンとは何か』(三一書房)
竹内睦泰『竹内流 超速【合格講義】日本史の流れ』(ロングセラーズ)
『アニメーションノート no.08』(誠文堂新光社)

『アニメーションノート』は創刊号から買っているが、一度も読んだことはない。それでも続いてほしいので買っている。パラパラ眺めていると「女子アニメーションの世界」なる記事が。どうなの?

宣伝誌『青春と読書 2008年1月号』(集英社)に上岡伸雄、大八木淳史、松瀬学による鼎談が掲載されている。テーマは「ラグビーが日本の教育界を変える」。大八木さんは老けたなぁ…。前はヤクザにしか見えない風貌だったのに、優しい感じになってる。上岡伸雄さんがラグビー小説を出したらしく、それはちょっと読んでみたいかな。

出でよ、新しき知識人

宮台ブログより、ちょっと引用。

日本のエリートに承認を与えたのは階級文化でも競争神話でもなく、村落の共同性でした。

ここだけちょっと、引っかかった。承認を与えていたのは難関大学の合格証そのものではないかと思ったので…。

昨今の「KY問題」が突きつけているのは、共通前提の崩壊がもたらした過剰不安と、不安の埋め合せへの過剰要求です。

同調圧力の解説はとても納得できる。例えば今年のM-1で、大竹まことがサンドウィッチマンではなくキングコングに最終票を投じたことから、2ちゃんねるやニコニコ動画で槍玉に挙げられているが、これなどはその典型だろう。誰が書き込んでいるのかわからないが、異なる意見がどうしても許せないらしい。もはや「ゆとり乙」と言うほかない。

池田信夫さんのブログにも 宮台さんに同調する意見 があった。

初音ミクとJASRAC

これは悲惨だ。

匿名/実名問題、どっちが正しい?

小谷野敦さんが 荻上チキの正体 というエントリを公開している。筑摩書房から本を出したというのが、公開の理由らしい。そういえば、x51.org の人も 世に倦む日日 の人も本を出したときに本名を明かしていたな…。覚悟の問題と言われれば、そうかもしれない。

赤木智弘さんの言及(後半部分)はあまり納得できない。特に最後のサリン事件と結びつけた話は好きではない。小泉=ヒットラーみたいな話と大差ないので。

匿名論争といえば、キングコング西野 2ちゃんねらー批判で「大炎上」 のようなことは相変わらず続いている。この手の話でいつも感じてしまうのは、匿名の側の屈託のなさである。僕も2ちゃんにはたまに書き込みをするが、匿名であることを前提にした発言と実名の発言の位置づけが異なることは自覚している(当たり前)。そのことに無自覚なのか、自覚しているけど意地悪でやっているのかはよくわからない。ともかく西野さんの言っていることは普通の話。キンコンが好きか嫌いかは別として。

宇多田ヒカルとしょこたんの違い

さすが常岡浩介さん。わかっている。

山室なつ子の生涯

小谷野敦さんが連載小説を始めた?

りんちゃんフィギュア、ヤベェ…

淡々と更新し続けるぞ雑記 より。ほぼ等身大とかって、出来が悪いイメージがあったけど、最近のは違うのね。欲しがっている自分が怖い。

輪郭線のモンダイ

これちょっと、よくわからなかった。逆を考えてみる。遠いものを太く、近くにあるものを細くすればどのように見えるか? 遠くにあるものと近くにあるものを同じ太さにすればどう見えるか? 最も漫画的に映るのは、すべてが並列な同じ太さのものではないだろうか?

普段着ダウン、自宅での洗い方

ダウンって洗うんだ。そうだよな。

ロシア宇宙局、2009年で宇宙観光旅行事業から撤退の方針

「宇宙観光旅行事業」ってのが凄い。

中国のブロガーは4,698万人

ITmediaの 15分で分かる2007年のブログ界 で「ブログ限界説」的な話が取り上げられている。テキストサイトの終焉やFLASHアニメの終焉と同じように、前衛的に誰かが牽引するという状態から、誰もが参加し拡大し透明な状態になったというだけの話。僕は今も昔と変わらずブログを読んでいるし、多くの人もそうだと思う。面白いブログの数も増え続けている。

希望としては、ブログアワードのような無意味な賞レースをするよりも、ブログのエントリ記事をメインに扱ったニュースサイトがもう少し成熟してくれれば嬉しいなと思う今日この頃。

ボーカロイド 「鏡音リン」なパソコン

もし僕の使うパソコンがこれになったときは、もういろいろなことを捨てきって、新しい形態へ進化したときだと思う。そうならないことを祈るばかりである。

Posted by Syun Osawa at 23:23

2007年12月28日

強育論

宮本哲也/2004年/ディスカヴァー21/四六

強育論学習法が自分の理想に近い。デューイとヘルバルトをミックスさせたような感じ。

ユニクロを運営するファーストリテイリング社が失敗したトマト事業とも近い。このトマト事業は永田農法を応用したもので、必要最小限の水と肥料しか与えないことでトマト自身が強く成長しようとし、結果、甘いトマトができるのだという。宮本算数教室を主催する著者の宮本さんは、質問を受け付けない。ただひたすらに考えさせる。考えて、考えて、考えさせることで強く成長させているのだ。

実際にこういう学習ができるケースは稀である。

なぜなら、子どもを強くさせるための環境の調整がとても難しいからだ。ただひたすらに厳しい環境におけば、子どもの方が潰れてしまう。だからといって、子どもに与える問題が易しすぎれば強く成長することができない。宮本さんが主催する塾は、難関中学校合格85%以上ということなので、通っている子どもは学習意欲が人一倍強い子ども達に違いない。だからこその学習法と言ってしまえばそれまでで、その難易度を調整することで、中学受験をしない普通の小学生にも彼の学習法(宮本メソッド)が普遍性を持ったらさらに凄いなと思った。

宮本さんは百ます計算のような学習法には否定的である。その理由として、巻末で手順暗記型学習法と試行錯誤方学習法を紹介していた。これがなかなか素晴らしく、僕はすっかり彼の学習法の虜になってしまった。『情熱大陸』に出るだけのことはあるな。

Posted by Syun Osawa at 23:25

2007年12月27日

「陰山学級」学力向上物語

陰山英男/2003年/PHP研究所/四六

「陰山学級」学力向上物語百ます計算のCMをテレビで見ると小学館がどれだけ陰山メソッドに力が入れているかがわかる。実際に売れているのだろう。

陰山さんって進学塾の先生かと思っていたら、公立小学校の先生だったみたい。実際に小学生の子どもを持っているくらいでないと、そんなことすら知らない人も多いのではないだろうか。

この本は陰山さんが小学校教員だったころの自伝的な内容になっている。ゆとり教育を重視する教育現場で「読み書き計算」の重要性を訴え、実施していた体験談が書かれている。政府がゆとり教育の方針を転換しつつある中で、彼の試みはまさに実を結んだ。そして、その実績が認められて今は立命館大学の教授になっているそうだ。

ただ、本を読み進めていると世間(というか僕)が抱いている印象とちょっと違った側面が見えてくる。というのも、彼が小学校で行っていた百ます計算を中心とした学力重視の取り組みは、学校全体での取り組みだったからだ。陰山さんも本の中で再三そのことについて触れているが、残念ながら多くの人はそれを知らない。結果的には百ます計算も陰山さん一人の功績であるかのように一人歩きしていく。その結果、彼は追われるように広島県の校長になった。

このことは「読み書き計算」の是非とは関係がない。

職員室の中での問題だ。もともとアナウンサー志望だっということからも想像つくように、表舞台で活躍したいという欲望は人一倍強いのだろう。前に出て行く彼だけが注目を集め、多くの人が彼一人の功績と誤認するのも彼の問題ではない。ただ、百ます計算をめぐる一連の流れは、彼一人の功績として歴史には刻まれることになるだろう。なんか似たようなことが、大江秀房『 科学史から消された女性たち 』に書かれてたな…。ちょっと複雑な気分である。

ちなみに、百ます計算がニセ科学であるかどうかは不明。

Posted by Syun Osawa at 00:19

2007年12月24日

伊東屋=トップランナー=M-1の教訓=初音ミク=内紛

伊東屋のシャーペン伊東屋のシャープペンシルに一目惚れしてしまった。値段もそれほど高くないわりに重量感があるし、何よりシルエットがシンプルでよいのだ。3本まとめて大人買い。ふふ。

先週のNHK教育『トップランナー』にラレコさんが出ていた。新海さんやFrogmanさんと同じくらい認められたということですね。なかなか深い話も途中あって面白かった。そして何より、嬉しいですね。

それにしても、メジャーリーガーがシーズンオフに日本のテレビに出まくるという流れ…やめて欲しい。誰が得するのか? テレビ局が大リーグなどの海外スポーツを追い続けるのは、日本人が海外で活躍しているという希少価値の高いコンテンツを提供し、それによってスポンサーから広告を取るためである。これは海外サッカーも同様だ。僕自身、海外スポーツは好きであるが、はたして全国ネットで放映する必要があるのだろうか? この流れはテレビ局以外に誰も得しない。国内のスポーツにもっと目を向けるべきだろう。

ところで、Share厨やWinny厨にとどまらず、Youtubeやニコニコ動画の利用者を「泥棒2.0」と書いていたブログコメントがあった。たしかに。なかかなかツボだった。

今年のM-1はサンドウィッチマンが優勝。優勝決定戦の出来だけを考えると、トータルテンボスが優勝してもおかしくなかったと思う(僕が好きなタイプの漫才ではないけれど…)。それでもサンドウィッチマンが選ばれたのは、2003年のM-1において、笑い飯(奈良民族歴史博物館ネタのとき)ではなく、フットボールアワーを優勝させてしまったことが教訓として生かされたからではないだろうか。

(手に入れた本など)
小河勝&陰山英男『学力低下を克服する本』(文藝春秋)
竹田青嗣『現代思想の冒険』(筑摩書房)
大江秀房『早すぎた発見、忘れられし論文』(講談社)
庄義和 他『灘中の数学学習法』(NHK出版)

市民ら350人、橋下弁護士の懲戒請求へ

「全国の市民」ってどういう意味だろう? 紙の爆弾 によると、恩師が関わっているらしい。

「初音ミク」楽曲配信巡って

初音ミクってサンプリングCDとどこが違うのよ? ひろゆきの解決法 とか。当事者じゃないの? ひろゆきは楽器と言っているが、ようするにサンプリングCDの進化系。

「ダウンロード違法化」はあるか?

池田信夫が 著作権法を文化庁にまかせていいのか と指摘するように、既得権益をただ守るということしか頭にないらしい。今の状況を越えて、さらに利益を得てやろうという野心家のほうが、きっと上手くやると思うのだが。

マック「買ってはいけない」の広告顛末

週刊金曜日が出版した『買ってはいけない』がトンデモ本だったことは知られているが、今回の「買ってはいけない」騒動はどうだっただろう? そもそも出版社は話題が欲しいわけで、この一連の騒動そのものを好機としていることは明白。正義の行動では決してない。

協栄とTBSが亀田問題で内紛!

亀田関連でTBSの印象って完全に悪くなってる。末端の人は気づいているのに、今もどうでもいい三男の試合結果などを放送し続けているのは、何かしらの契約に基づくものなのだろうか。

Posted by Syun Osawa at 09:08

2007年12月23日

中学受験と生きる力

小宮山博仁/2007年/日本評論社/四六変型

中学受験と生きる力うーん。対象としている読者層が中学受験を考えている母親あたりなんだろうから、まぁ…こんな感じなんだろうかね。結局、良い人生=大企業に入って安定した収入を得て…みたいなところへいくんだから笑ってしまう。

村上龍がいうように、お金によって避けられる不幸は多い。そのために最低限の学力は身につけておきましょう。僕はこの程度のことを教育だと思っているのだが、中学受験にはもっとポジティブで能動的な態度が含まれている。若いうちから成熟し、気持が安定したら生涯学習を行う力が身につくという。それが「生きる力」ということらしい。生涯学習をしている大人がいったいどれくらいいるというのだ?

批判したい気持ちはいろいろ浮かぶが、揚げ足をとってもつまらないのでやめておく。ブランド化や詰め込み教育には批判的で、不安を抱えている母親への処方箋としての一冊としては、まっとうな本なのかもしれない。ただし、自分の生きてきた学生時代や人生観とあまりに違うため、違和感をぬぐうことはたぶんできないだろう。この違和感を放置しておきたくないので、もう少しこのあたりの本を読んでみる必要はありそうだ。

Posted by Syun Osawa at 00:25

2007年12月18日

まんが攻略BON!中学理科(全2巻)

筒井千夏 他/2004年/日本/A5

まんが攻略BON!中学理科新刊本を最近購入したんだけど、2年で5刷までいってるってことはそれなりに売れているらしい。この本は教材マンガである。教育漫画と混同する人がいるが教材マンガと教育漫画は少し意味合いが異なる。教材マンガはあくまで学習指導要領に基づいた教材なのだ。

複数の漫画家やイラストレーターが各単元ごとに漫画を描いており、アプローチは様々。1分野と2分野でもその色合いは異なっていた(これは担当編集者の志向の違いかも)。例えば、関係のない物語の中に教材の要素を取り込む漫画、よくある会話形式で頭から説明的な漫画、理科の漫画なのに擬人化した植物や宇宙人が登場しまくる漫画などなど。

そんな中で、一番面白かったのは、ひのもとはじめさんの作品群だった。この人より絵のうまい人はたくさんいるのだけど、教材と漫画のかかわりが一番シンプルで、かつギャグも面白かった。アプローチの方法としては、いかに自然に教材を溶け込ますかというのではなく、教材そのものを始めから受け入れながら、ちょっと茶化したりして楽しんでみるというもの。なかなかセンスがいいと思う。

単元と単元の間に「サイエンス・ゼミ」というコラムページがある。その2分野のほうで血液型を扱ったコラムがあった。血液型占いが当たる事も当たらない事も科学的に証明できないとしながらも、その下に血液型別の性格を紹介していた。補足として「一般的に言われていることをまとめてみました」と書かれてあるが、こういうのは危険である。というのも、ニセ科学にハマりこむ人というのは、科学的根拠のあるなしは関係がないからだ。つまり、上で根拠無しと説明していたとしても、下に血液型別の性格が紹介されていれば、そちらを積極的に受け入れてしまうのだ。

Posted by Syun Osawa at 01:29

2007年12月15日

MANSAKU=休刊=小橋めぐみ=アイドル漫画家

そろそろコミケの季節か…巡回リスト作り始めなきゃ。

さて。世間がPerfumeをどのように消費しているのか知りませんけど、まぁ…そっちはいいです、好きですけど、いいです。それよりも気になるのが、BuzyとBOYSTYLEの元メンバーがつくった MANSAKU というユニットの実態について。引退したはずの川田由起奈も復活しているし、どういう流れでこういう風になったんでしょ? ともかく、12月13日にお馴染みの亀戸サンストリートでライブをやったらしい。

MANSAKU以外はというと、Buzyではさっちんこと岩永幸子がしばらくブログやってたけど、現在はなくなっている。どうやら事務所を移籍している模様。竹田侑美も移籍。ユリサ はたまに深夜番組で見る。BOYSTYLEでは 田野アサミ村川絵梨 はタレントとして現在も活躍中。

ようするに、上の人以外でMANSAKUが組まれたわけですな。本格的にやるのかどうかはわからないけど、ちょっと気になっています(香代子ファンってこともありますが…)。毎日更新している 田野アサミ のブログで12月13日(つまりMANSAKUライブの日)だけブログが更新されていない。観に行っていたというメッセージだといいんですけどね…。

(手に入れた本など)
鍵本聡『計算力を強くする』(講談社)
柳田邦男『日本の昔話』(新潮社)
あさりよしとお『まんがサイエンス』10巻まで(学習研究社)

『コミック・ガンボ』休刊

こうなることは容易に想像できました。やってる側も想像できたんじゃないでしょうか? 結局は広告がとれなかったというのが一番なんでしょう。このビジネスモデルでは漫画が面白いとか面白くないとかは関係ないですから。有料読者や連載を続けていた漫画家はどうなるのか…気になるところ。すがやみつるさんの『サラリーマントレーダーあらし』だけはどこかの媒体で続けてもらいたいですね。

中国のアイドル漫画家三人組?

ずっと追いかけてきた中国人が漫画家としてデビューしたらしい。帯に作家の写真がついている漫画家とかって日本の漫画であったかなぁ? ともかく、猛烈に読んでみたいです。

小橋めぐみが…映画『マリッジリング』公開

ヌードになっちゃいました。かなり昔からファンだったので、何とも複雑です。女優としては低迷してたから、大きな仕事に再起をかけたのでしょう。Wikipedia の出演履歴には掲載されていませんが、NHKドラマ「家へおいでよ」がすごく好きでした。

有名タレント声優起用で「本職」が失業危機

声優もたくさんいますからね。食えないのになり手は多い。だからエロい経営者に付け込まれる。それはともかく、いかにも素の芸能人って感じの声で演じられているキャラクターの声を、自分の脳内で補正するのは面倒臭いのです。

オタとしては、普通に声優さんを使って欲しいですね。こう書くと、声優=萌え声と捉える人がいるので、「オタク必死だなw」などと揶揄されそうですが、そういう意味ではありません。あしからず。

鹿砦社 VS バーニング

芸能プロダクションとヤクザはセットなのか? いやほんと、ガクブルですけど興味あります。

Posted by Syun Osawa at 21:51

2007年12月13日

「戦争漫画」傑作選(全2巻)

手塚治虫/2007年/祥伝社/新書

「戦争漫画」傑作選何故に新書?

大塚英志さんが何かの本(忘れた)で、手塚さんの漫画表現は記号的であるのに、武器だけはリアルに描いていると指摘されていたことを思い出した。たしかにそうかも…と思って読みすすめていたんだけど、結局のところ単純に劇画ブームの影響が大きいのかもと思い直すに至った。

手塚治虫さんが実在の戦争をネタにして多くの漫画を描いたのはよく知られている。特別な思い入れがあるのだろうということは想像がつくのだが、全編を通してあまり面白く感じなかった。練られたストーリーもあるが、反戦というよりも戦争のトラウマが描かせているように感じるのは、世代の問題かイデオロギーの問題なのかはよくわからない。まぁ…どっちもなんだろうけど。

トラウマを感じさせるのは、兵士の描き方。兵士がとてつもなく極悪非道な振る舞いをするのだ。レイプした後に殺したり、とんでもない奴らばかり描かれる。そして、徹底的にリアルな描写で残酷な死を描いている。これらは、戦争の恐ろしさを伝え、戦争を起こそうという気持を起こさないための教育的な観点から描かれていることは明らかだ。戦争を経験した作家の反戦に対するアプローチとしての芸術表現。その典型といえるかもしれない。

とはいえ、『はだしのゲン』などと比べればエンターテイメント性が強くなっている。漫画の中で描かれる戦争にたいするアプローチは変遷しているはずなので、そのあたりについてはちょっと調べてみたい。その手の評論本はたくさん出てそうだけど…どうなのかな?

(関連)戦争と芸術

Posted by Syun Osawa at 00:50

2007年12月11日

高校サッカー=自転車は車道を=TRAKTORが欲しい

千葉県高校サッカー決勝千葉県高校サッカーの決勝を観に行った。市立船橋と流経大柏の一戦。強豪校同士の対決ということもあり事実上の日本一決定戦とも言われていたらしい。

なかなか緊迫した試合。どちらもディフェンスが良いため決定的な場面を作り出すことができないままに時間が過ぎた。ボールの支配率は市立船橋のほうが高いものの、ゴールに近かったのは流経大柏のほうだった。流経大柏のフォワードは突破力が高く、ドリブルでも市立船橋のディフェンダーを何度か振り切ってチャンスを演出した。「試合のつくり方は流経大柏のほうが面白いけど、引き分けかなぁ」などと話していた試合終了間際。流経大柏が怒涛の連続攻撃の中から一点をもぎ取った。市船が負けた。うむ。強い。

ダルビッシュの弟が逮捕されたらしい

千葉にサッカーを観に行く途中、数年ぶりに複数人で走る暴走族を見た。僕が中学生だったころは『チャンプロード』とかあったし、ヤンキー漫画も全盛だったが、今はそういうのも見かけない。彼らはどうやって暴走族になるに至ったのだろう。とても不思議だ。

デジタルDJやろうぜ!

DIGITAL DJ内でToshihiro KomineさんというDJの方がTRAKTORを使用したDJの方法を紹介している。デジタルDJのすべて でも似たような連載あり。Vestax VCI-100とTRAKTORにオーディオインターフェイスを加えても10万円を切る価格でセットが組めるんだから凄い世の中になったものです。

自転車は車道を走れ!

バス運転手と自転車乗りがケンカしたことがニュースになっている。このニュースの話はちょっと変だ。バスと自転車の話は車道で起きている話だし、後半の歩行者にケガという話は歩道で起きている話だ。

基本的に自転車は車道を走るべきだと思っている。

車道ならケガするのが自分だからだ。だからバスに怒ることは構わない。僕も京王バスに明確な嫌がらせをされたことがあり、ナンバーを控えて抗議したら、次からはやらなくなった。一方で、タクシーは嫌がらせをあまりしない。タクシーも自転車も車道においてアウトローな存在であることを自覚しているからだろう。

合同コンパをしたいと思う女性の職業ランキング

9位に声優が入っている。こういうネタって母集団がまったく意味不明だから深く洞察するのは不可能だとしても、芸能人やモデルとは別に声優が価値をもっているのは嬉しい話。

イタリアの日本漫画事情

世界で日本文化が…って、いつまで続くのかね? この流れ。

Posted by Syun Osawa at 00:18

2007年12月09日

オーディオインターフェイス=値上げ=学力低下

EDIROL今更ながらオーディオインターフェイスを買った。一番安い UA-1EX という代物。安物とはいえ、ACERのノートパソコン純正の音よりはずっといい。もっと早く使っておくべきだった。

7月に買った ATH-ANC7 というノイズキャンセリングヘッドフォンを合わせたら、十分合格点を与えてもよい音環境が実現してしまった。

(手に入れた本など)
水野純『インド式かんたん計算法』(三笠書房)

どこの出版社もインド式に手を出している。下品だなと思って敬遠してたけど、書店くじで100円分の図書券が当たったので、それだけを交換するのは恥ずかしいという小市民的理由で買ってしまった(アホ)。宣伝誌を漁っていたら宣伝誌『春秋 2007年12月号』(春秋社)がイスラム特集を組んでいたので貰っておいた。

最近、ジャンクフード屋がこぞって値上げをしている。パン屋も軒並み値上げで昼飯の基本がパンの僕には辛い仕打ち。給料さえ高ければこんな文句もないのだが、社会の底辺を這い回っている者にとって値上げは厳しい。貧乏人はいつの時代も最初に窮地に立たされる運命なのだ。

小・中理科学力調査 実験する“ゆとり”なく

新聞がこぞって学力低下ネタを取り上げている。自分達が受験戦争に警鐘を鳴らし、ゆとり教育の片棒をかついでおきながら、今度は学力低下を武器に政府に集中砲火を浴びせている構図だ。素直な親たちは「やっぱり中高一貫校じゃなきゃいけない」と嘆き、ブランド化が進んでいるお受験ブームに結果としてお墨付きを与えてしまうことになる。メディア扇動の典型だ。

左巻健男 VS 陰山英男

左巻さんのブログで簡潔にまとめられている。陰山メソッドについて詳しく知らなかったので、図書館で陰山さんの本を2冊ほど借りてみた。

史上最強のアイドル論

聴いている途中。全員オタクですよ、結局ね。

2007年アヌシーのオープニング?

CATSUKA で紹介されていた Gobelinsの新作 を眺めていたら、旧作としてアヌシーのオープニングらしきものが置いてあった。海外のアニメもいいよなぁ。アートに寄らないで、普通にこのあたりのアニメをかき集めたDVDのシリーズ出ないかなぁ。

テレビを見ない=テレビ局へのストライキ

なるほど。

Posted by Syun Osawa at 00:23

2007年12月01日

「世界征服」は可能か?

岡田斗司夫/2007年/筑摩書房/新書

「世界征服」は可能か?最初、勢いあったんだけどなぁw

まず「世界征服は可能か?」という問い。これがいい。アニメや特撮モノに登場する悪役の世界征服の目的を突き詰めて考えると、岡田さんが言うとおりどれも曖昧だ。それは企画者がそこまで突き詰めて考えていなかったという「サザエ家の謎」的な話といばそれまでとはいえ、その手の話が饒舌に語られる前半部分はかなり面白く読んだ。ほんとヨミ様って大変だったんだなぁw

ただ、後半になると僕の期待と違ってきて微妙な感じに。話題が「悪とは何か?」みたいなところへ移行して、「悪とはその時代の価値・秩序基準を破壊すること」で結論となっている。まぁ…そうかもしれないけどさ。どうなのよ? …って感じ。

この前『 イヴァン雷帝 ― ロシアという謎 』を読んだばっかりだし、さすがに悪の定義が狭すぎやしませんか? と突っ込みを入れつつ、まぁ…前半面白かったんでいいとするか。前半はオタクライター著、後半は文化人著みたいな内容の本だった。

Posted by Syun Osawa at 18:12