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2008年04月10日

学力低下を克服する本

陰山英男/小河勝/2003年/文藝春秋/文庫

学力低下を克服する本小学生のうちに徹底して反復練習を行ない、読み書き計算の力を全体的に底上げするべきだというのが主張の本筋なのだろう。僕もこの点に関しては概ね同意。

宮本哲也『 強育論 』にしても小宮山博仁『 中学受験と生きる力 』にしても成績上位の子どもを対象にしているわけで、小中高と公立に通うような平均的な子どもに対する学習法としてみれば、著者二人の主張はそれなりに説得力があるように感じた。

きな臭いのは、これらの主張が自分達の著書や出版社の教材の宣伝とセットで行われているところだ。単純化、方針のわかりやすさは大いに結構。商売としても上手いやり方だし、陰山さんに至ってはこういう戦略によって立命館大学の教授にまでなったわけだから、少なくとも本人は現代社会を強く生きてチャンスを掴んだともいえる。反復練習の是非を横に置けば、そのことも見習うべきところかも。良い意味で…。

Posted by Syun Osawa at 01:21

2008年04月06日

OUTSIDERS=炎上=靖国=超ギター=モテ・非モテ

納品直前にして、我が家のノートPCが突然落ちた。しかも2日連続でブチッとか。マジ焦った。内職の仕事量が増えてきてヤバい…。

OUTSIDERSは素人な方が面白い

ここ最近、一番楽しかったのは OUTSIDERS というイベント。仕事で行くことができなかったので2ちゃんに張り付いて、実況スレッドを眺めていた。映像も音声もなく、ただ現場にいる人からの結果報告だけしかないのに、異常にテンションが上がった。

この感動は本当に久しぶりだ。何でだろう?

参加者にはガチの暴走族もいれば2ちゃんねらもいるし、めちゃめちゃ有名な喧嘩師もいれば元ヤクザもありと、人間模様が凄まじい。しかもそれが過剰な演出によってもたらされたものではなく、自然発酵によってもたらされたからよかったのだろう。

その中でもメインに登場した喧嘩師の与国さんの伝説には心惹かれるものがあった。残念ながら負けてしまったようだが、面白い試合内容だったみたい。彼のサイトに 試合した理由 が記されており、なぜそんな喧嘩師が仏門に目覚めたかが「 アウトローから仏門へ 」として連載されている。

いずれにせよ、大注目していたのに肩透かしだった榎×粟生戦より興奮したことは間違いない。

「踊ってみた」は臨界点ではなく、終焉だったのか?

前に、踊ってみたの臨界点として リンクを張った動画 が、その後凄まじい荒れ方をしていたらしい。僕が見たときはそれほど荒れていた様子は無かったんだけど…。そして、今でも炎上の意味がわからない。

ところで、踊ってみた系はオモローな作品はいろいろある。

いいなぁw

歌ってみた系では、ブラジル人が歌うデジモンOP が一番のお気に入り。

「靖国」が東京で上映されない理由を誰か教えて

この話の展開はなかなか上手い。いやその通りだと思う。

東京ではこの作品は上映されないのですが、京都では京都シネマでやるらしい。京都シネマは旧朝日シネマのスタッフがつくった映画館で、立ち上げ前のワークショップ に行ったことがる。

京都にはほかにもみなみ会館という映画館があって、よく通っていた。東京にはオシャレな単館系の映画館はたくさんあるが、芯の強い映画館は残念ながら一つも存在しないのだ(京都には少なくとも2つあるのに…)。靖国アニメ「誇り」と同時上映すればいい。

(追記)2008年4月8日
結局、東京でも上映するらしい。つか、上手い宣伝の流れになってるな。プロパガンダ的解釈ってどっちにもできるから面白い。

都道府県別2008年新作アニメ放映本数&放映率ランキング

この差は凄い。出身地の京都も11位にランクイン。そらアニヲタになるわけだわな(言い訳)。

マンガ版直木賞は必要か?

漫画やアニメを権威付ける必要性なんてどこにもない。

モテ・非モテ論議にひとこと

東浩紀ブログより。宇野常寛さんへの突っ込みなわけですが、この方の周りというか世代というかは、この手の話ばっかりしてるような気がする。モテとかマッチョとか。でも実際にはモテでもマッチョでもなかったりするのは気のせいだろうか?

その後に続く ゼロアカ世代 が続々誕生の予感。(井上喜久子17歳への突っ込み風に…)おいっおいっ!

最近聴いているラジオ

Youtubeのですっかりハマってしまった。

で、ニコニコにもハーモニクス系で面白い事をやる人を発見。

俳協から所属声優が大量離脱

田中理恵さんとかも含めて、いろいろと動いている模様。

4足歩行ロボットの現在

すげー。夜にこれに遭遇したりしたらマジで怖い。

無料でFlashファイルがダウンロードできるサイト

いやマジで勉強せんといかんわ。

ICC マッシュアップ・アート・コンテスト

ICCってしぶとく続いてるなぁ…。近所なので、超暇なときは行くんだけど、いつ行ってもガラガラ。ここの近所にある加賀っていう立ち食いうどん屋は掻き揚げが美味しいことで有名。

折り紙アニメ「Papiroflexia」

by Joaquin Baldwin

アニメの表現方法について考えることは、いくら型どおりのFLASHアニメばっかりやっていても怠ってはいけないことのように思う。

手に入れた本など

ロバート・L・パーク『わたしたちはなぜ科学にだまされるか』(主婦の友社)
Rob Alexander『ファンタジーの世界を描く−景観編』(ボーンデジタル)
雑誌『Number 699号』(文藝春秋)

Posted by Syun Osawa at 17:43

2008年04月03日

物の見方 考え方

松下幸之助/1986年/PHP研究所/文庫

物の見方 考え方定期的に偉人のエッセイのたぐいを読むことにしている。気持ちがスッと浮上する感じがして、精神衛生上よいためだ。

その一方で、「松下幸之助はこんなに素晴らしいことを言っているのに、うちの会社の上司と来たら…」と愚痴ってしまいたくなる気持ちが沸き起こってしまうのも事実。ただ、この本は経営者の考え方を中心に書かれているので、窓際ダメ社員の僕がこの本に感化されたって現状は変わらない。

経営者の考え方など会社の数だけあるんだから、結局は経営者になることでしか、彼の名言を体現することなどできないのだろう。とりあえず、彼の言葉のエッセンスだけ引き抜いて、自分の人生に生かせれば十分か。

ところで著者は戦前から活躍していた人なのに、考え方がとてもドライなことに驚いた。ステレオタイプな日本の経営者と感覚が違う気もする。感情ズブズブというわけでもなく、だからといって利益しか見ない冷酷無比な感じとも違う。僕は、そんな彼の仕事に対するドライでありながら生っぽい物の考え方がとても好きだ。

Posted by Syun Osawa at 01:30