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2009年06月27日

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法

國貞克則/2007年/朝日新聞社/新書

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法一介のサラリーマンが決算書を読める必要などない。と思う。

それでも僕がこの本を読んだのは、投資に関係があると思ったからだ。実際、本書の中でも決算書の数値から会社の状況を読み取る方法が説明されている。そして、一体理解法を用いて決算書をスラスラ読み込むこととができたら、かなり強力な武器を手に入れることになるのだろう。

残念ながら僕にはその武器を手に入れることは無理だと思うw 説明されている内容についてはそれなりに理解できるが、それはあくまでも導入本と割り切って、恐ろしく簡単に書かれているからだ。これは「高校数学を○○時間で復習する本」なんかと同じで、その本を読んで何となく理解できたからといって、実際のガチ問題が解けるわけではないのだ。

数学の話と違って、財務3表の話に関してはあくまで勘だけど…。

そういうことを前提にすれば、初めて読んだ会計にまつわる本としては少しも詰まるところもなかったので、かなり親切な導入本だと思った。僕自身は個別銘柄の株を買う予定はないので、投資においてもあまり関係ないのだが、それでも金に関心を持つという態度を少しでも維持するためにもこの手の本は読んでいこうと思う。それが僕自身が貧困へ陥ってしまうことへのストッパーになるかどうかはわからんが…。

Posted by Syun Osawa at 01:12

2009年06月25日

素晴らしい作品で埋め尽くされた連帯感

ゲリラ豪雨の季節がやってきた。自転車乗りにはキツい季節。

日曜日に渋谷で幸福実現党の街頭演説に出くわした。で、驚いたのがボランティアの年齢層。みんなめっちゃ若い。普通のお兄ちゃんとかお姉ちゃんがビラ配ってて、妙に感心した。それだけ若い人を引きつけるエネルギーってことだし。

信者のみなさんは『 ヘルメス ― 愛は風の如く 』『 太陽の法 』『 黄金の法 』あたりを基礎教養として観てるんだろうか。あの世界観を共有してるんだとしたらなかなか凄いが、いずれにせよ新興宗教ってゼロ年代でもまだまだ有効に機能しているようだ。リニア革命は…無理だろうw

手に入れたCDなど

V.A.『Butterfly Dawn』
V.A.『Liquid Sound Desgin - Wider Horizons』
Jewel『This Way』
Cher『Believe』
Culture Beat『Mr. Vain Recall』
MOSAIC.WAV『SPACE AKIBA-POP』
TLC『FanMail』
Lauryn Hill『The Miseducation』

上の2枚は通販。それ以外はすべて105円。この価格差は何なんだ。

YoutubeでLEO今井の音を聴いて少しだけハマった。

TAXI 』とか『 Connector 』あたりが直球ですな。80年代のかけらを拾い集めて、90年代の感性で組み替えられたような曲群は30代の人がマストだと思う。90年代的エモというか、eastern youthとうか、そういうものがエレクトロと幸せな関係を築いている。

AntiVJとかマジ凄すぎるんですが…

特に2番目の動画の後半とかヤバい。KillersのMTVでのパフォーマンス なんかもそうですが、3D表現を四角いモニターから解放している点がとにかく素晴らしいと思う。

曲も映像もいいコラージュな表現

コラージュ的な映像を紋切り型にうんぬんしても仕方ないわけで、僕は単純にこういう曲が好き…でいいと思う。映像も好きな感じだし、この手の作品をガンガン紹介してくれるwhite-screenは僕にとって非常に重要なサイトです。

愛と根性の「DEADLINE」

最近、ネタがwhite-screen.jpばっかりになってきたw この作品も作者の熱量にただただ圧倒される。ポストイットアニメなんてものがあったことさえ僕は知らなかったわ。

N.A.S.A.のマッドなMV「A VOLTA」

これも凄すぎるだろ。レゴ的なアニメの系譜ってのも3Dの世界ではかなり深くて、この世界観でマッドをやってる作品もいくつか見た記憶がある。それでもこれはかなりいい感じ。焦点の当て方とかマジでセンスに嫉妬しますね。

1983年のテレビ番組のアニメ枠

これ見ると、今でも語り継がれてるアニメと誰も言及しなくなったアニメがあることに気づかされる。消えていった作品の再評価とかもアニメ研究している人はしないといけませんな。重要な作品とかありそうだし。

Triangle Walks

こういうベタッとした感じの叙情的なエレクトロニカがね、相変わらず好きですわ。映像のセンスもええな。

天空の城ラピュタゲリオン

47様 のブログより。これも知らんかった。ニコ動からの流れらしいですけど、たしかにMADは力ある。実際面白いし。ただし、『ねとすたシリアス』で立川談笑さんが「ただの暇つぶしじゃねーか」と言っていたように、暇つぶし的(プチクリ的)な作品のバリエーションが増えて、密度を増してるに過ぎないですよね。東チルドレン達はそこに時代性や芸術の新しい潮流をみようとしているようですが、『ねとすたシリアス』を見る限りは立川さんや白田さんの話に同意してしまう。歳のせいかな? いやいや…実存にかけて違うと思うw

すべてのアニメがオープニングアニメになる

架空の予告編といえば『トップをねらえ』のサウンドトラックが有名ですが、この手の流れは今後も増えるような気がする。オープニングだけ作って、観客の反応を見て、どの程度の予算でどういう形式で作るかとかが決められるという。そんな時代よ、どうか来ないでおくれ。

Javaアプリケーションのオンラインストアを発表

こういうサイトって昔からあったっけ? ありそうでなかった…ような感じがする。

日本の原発51基をミサイル攻撃すれば…

小隊長日記 より。北朝鮮は相変わらず熱いですな。

6年間世界を放浪していたと思ってたら…

有名な世界放浪系ブログ Hello World! の中の人が、帰ってそうそう会社設立だそうで…アクティブな人って何するのも早いですよね…見習いたいものです。

300円以下の激安弁当が出回ってるらしい

肉のハナマサでも300円以下の弁当が1種類売られていたが、そういう影響だったのか。ただ、その1種類は量が少なくてあれでは昼飯には不十分。この手の激安商品が市場に出続けているということは、実感としては日本はデフレ傾向にあるように思えるんだが…。専門家の予言だと、日本はインフレになるんじゃなかったっけ?

つか、日本の「デフレ維持力」というか、営業努力で不可能を可能にしてしまうような日本的企業の力って凄いなと思う。

株式会社立大学の末路

最近、岡本薫『日本を滅ぼす教育論議』を読んだこともあってか、この話は少し変だと感じる。この株式会社立大学が潰れたのは、この大学に行くよりも普通の大学へ行くほうが就職に有利だと生徒が判断したからではないのか? 今でも有名大学のブランド神話が生きている。ただそれだけの話だろう。

もしもこの学校が、大手企業向けの養成機関として、それこそ防衛大学校や気象大学校のような役割を担っていれば、隠れた人気校として注目を集めていたのではないだろうか? もちろん、ビジネスのプロと教育のプロは違うというのはまったく同意見であるが…。

経済の動向を「内部から」観測するということ

投資なんてものに軽く足を突っ込むと、欲しい情報というのは内部からの観測だけだったりする。過去のチャートにいくら照らしあわされても、多くの投資家がそれを見ているため、過去のチャートと同じ動きではなくなってしまう。僕には経済学はまったく関係ないので、内部観測において必要としている情報は、他の投資家がどのように投資しているか、ということだけだ。

ネーション抜きの想像の共同体?

しかし、それを言うならチルノじゃなくてもいい気が…。Youtubeができた当初からハロプロを踊る人は世界中にいるわけだし、元ネタが洋楽のヒット曲ともなると踊る人間の数も一桁変わってきたりもするわけで…。

ホリエモンのスタンス

わりと僕の考え方とも近い。凄い金持ちのホリエモンと貧乏人の僕が同じような考え方を共有しているのは妙な話だと思うんだけど…何でかな?

Posted by Syun Osawa at 01:01

2009年06月24日

Aira Mitsukiインストア・イベント

2009年5月23日/18:00−18:40/ISHiMARU SOFT2 7F

Aira Mitsukiインストア・イベントインストア系イベントが行われる会場の中ではここが最強ですね。タワレコ新宿も屋上やタワレコ渋谷だったら地下でやったりしてますけど、それでもここには適わないかも。特に見やすさという点においては。

Aira嬢に関しては、曲も増えてきて、アルバム待ちといったところ。前作の『サヨナラ TECHNOPOLiS』でブレイクビーツっぽくやったり、その前の『ロボットハニー』でチップチューンアレンジしてみたり、作品群の幅を広げようといろいろチャレンジしているんだなというのが伺える。

本作もそういう志向を踏襲していて、リア充なサブカル系お洒落さん達には面白い流れと見る人もいるんだろうかね。弱めのアイヲタな僕には、コンセプト志向が強くなり過ぎて、若干置いていかれてしまっている感じ。アイドルなんて究極の消費財なんだから、コンセプト以外あるのかよという突っ込みはさておき、目まぐるしく進行方向を変えることで全体のスピード感が失われていくような気もして、その点が気になったりしている。いや…単純に自分の好きな方向から外れていくのは寂しいっていうだけの話なんだけど…w

あと、今回は妙にMCで苦労している様子だった。何か客をドッと湧かせる小噺を話せとか、そういう謎の指令を受けてたりしたのだろうか?

Posted by Syun Osawa at 01:19

2009年06月22日

本田宗一郎 夢を力に ― 私の履歴書

本田宗一郎/2001年/日本経済新聞社/新書

本田宗一郎 夢を力に ― 私の履歴書本田宗一郎自身が書いた自伝的エッセイにライターが書いた本田宗一郎像をプラス、さらに本田宗一郎名言集を加えたごった煮本。日本が生んだ偉大な天才技術者の横顔をサクッと知るのが目的なら、十分にその役割を果たしてくれると思う。

この手の本を読むと、僕の脳内で勝手にイメージされていた本田像がちょっと違っていたことに気づかされる。僕は本田は10代ですでに成功していたと思っていた。だから天才なのだと。しかし、本田が本田技研工業を設立したのは40代なのだ。もちろんそれまでに自動車修理で成功していたわけだが、高等教育を学ばずに若くしてその世界に入ったことを考えると、下積みの時代は結構長い。これは松下幸之助『 物の見方 考え方 』を読んだときにも感じたことだ。

アイデア一発で財を成したわけではなく、しっかりした技術に裏打ちされた思考の積み重ねによって彼らは財を成したのである。その道のりは短くないし、平坦でもない。しかし彼らは常に前向きに、振り返らず、立ち止まらず、その道を進み続ける。

戦前の不況から高度経済成長へと続く景気の上昇トレンドが、彼らの信念を支えていたという見方もできるかもしれないが、やはりそうではないだろう。誰にだって未来のことはわからない。前の見えない草むらをいかに進むか。その態度が重要だと思うのだ。

…と、熱っぽく書いてみたのは、自分自身の態度と本田の態度は正反対だからだ。本田は本の中で若者の若年寄のような態度を批判している。また、技術者でありながら最も大切なのは人間関係であり、そのためにはジョーク(笑い)も必要だと言っている。また独りよがりも戒めている。職人だから自分の道を黙々と追い続けるというのではないところは宮崎駿さんとも重なる部分がある。いわゆる巻き込み形で、どんどん世界を押し広げていけるところが似ていると思う。

最近は「閉じた世界」とか「閉塞した社会」なんて言葉を言う同世代の人間も多いけど、世界を押し広げていくことの重要性については、資源や土地が有限であるといった物質的な意味を超えて考えなければいけない課題だろう。話が逸れた。

Posted by Syun Osawa at 01:17

2009年06月20日

あやしい健康法

竹内薫、徳永太、藤井かおり/2007年/宝島社/新書

あやしい健康法竹内氏の本は『 理系バカと文系バカ 』に続いて2冊目だと思われる。

…ゆる過ぎないか?

おそらく本作にしても前作にしても、竹内氏の代表作ではないことは間違いない。ライターとして生きていくために書かれた本だろうから、まぁ…しょうがないか(何がw)。

この本には、昨今話題になっている怪しげな健康法や器具を網羅的に取り上げて解説している。扱っているネタも多めで話題的にも僕の興味に合致している。ただ、いかんせん内容がゆるすぎる(二回目w)。網羅的だったために知らないことに対してちょっとだけ知識を深めたという点では得るものもあったかもしれないが、食品関連のネタなら松永和紀『 メディア・バイアス 』といったように、もう少し深く書かれた本を別々に読んだほうがいいかも。

そんなゆるゆる本の中で、精神科医である徳永氏のスタンスはいい感じだ。なぜタバコの煙を吸った後に吐き出すのかというところで、体に悪いから吐き出すんだという考え方はとてもシンプルでわかりやすい。水分が必要なら水でいいし、原始の人間いとってもナチュラルに健康を維持できるような形が一番だと言っている。

Posted by Syun Osawa at 01:26

2009年06月18日

資産形成セミナー『不透明な時代に勝つための投資術』

2009年5月17日/13:30−16:30/有楽町朝日ホール

何でもこのイベントの競争率は3倍だったらしい。

ゼロアカの公開イベント も当選したし、何気に僕はこういう抽選では結構当たる。少し運の使い方が間違ってるような気もするけど、ともかく投資関連のイベントに初めて参加した。単なる興味本位である。そして、実際に行くまでは、この手のセミナーはハイエンドな高齢者から金銭を巻き上げるために行われると思っていたし、ちょっと宗教めいた怪しげな雰囲気も持っているだろうとも思っていた。

その点については当たらずも遠からずであるとはいえ、若い人も多く雰囲気は思った以上にライトだった。やはり僕と同じように、将来のことが気になっている人は少なくないんだな…。

セミナーの目玉となっていたバートン・G・マルキール教授の講演内容は、かなりソフトで少し物足りなく感じられた。ここ最近、投資本を固め読みしまくったのが原因だろうか? とりあえず「今後インフレはあるよ!」ってことを教授の口から聞けたので、そのことは頭に入れておこうと思う。

セミナーの後半はマネックスの内藤氏、バンガードの加藤氏、セゾン投信の中野氏による公開討議。三人の資産運用のポートフォリオが興味深かった。金融の専門家なのだから、当然ETFを複数買い込んで複雑なポートフォリオを築いているのかと思ったら、普通にセゾン投信(ようするにバランス系)のような投資信託を買ってるだけなのだ。結局のところ、資産の運用でお金をチビチビ増やす暇があれば、他の仕事でガッツリ増やしたほうがいいということなんだろうな。インデックス投資を訴えまくっている内藤氏だって、実際には本でガッツリ儲けることのほうを主眼においているに違いないし、結局はみんなそういうことなのだ。

僕も趣味が投資となるのは避けたいので、いま積読になってる数冊の投資本を読み終えたらしばらくは様子見で行こうかなと思う。

Posted by Syun Osawa at 01:16

2009年06月15日

日経平均=ユーロマンガ=実態調査=第一世代の逆襲

日経平均が1万円を突破。

1万円を超えてからはお金を投入するタイミングが難しくなるなぁ…。僕は年末までにもう1度下がると予想しているが、今の感じだと下がらないかも。日常生活の中で少しも景気が回復しているようには感じないのに、日経平均だけがものすごい勢いで1万円を突破して「超景気いい!」みたいな感じになっているのはどうにも変な気分だ。実際にそれだけ税金が投入されており、市場にお金が回っているわけだから、誰かがメシウマなことだけは間違いないんだけど、何だか…ね。

そんな投資関連の話を続けると、ETFのバンガード「VT」が日本でも買えるようになるらしいので、僕も投資信託のSTAMから乗り換えようか検討中。ただ、タイミングはあまりいいような気もしないんだが…どうなんだろう? とか、こういう不労収益のことばっかり考えるのもいかがなものかと最近思ったりもする。

手に入れた本など

小林秀雄『考えるヒント』(文藝春秋)
都筑卓司『10歳からの相対性理論』(講談社)
渋谷一夫 他『科学史概論』(ムイスリ出版)

最近ようやく『ユーロマンガ』の1巻と2巻を読んだ。ただし、看板作品である『ブラックサッド』は読んでない。というのも、あの作品は早川書房が単体の単行本として1巻と2巻を出していて、僕はそれを持っているにもかかわらず読んでいないからだ。だから、3巻以降の内容が掲載されている『ユーロマンガ』のものは読まずにおいてある。

早川書房は3巻以降を出版することをあきらめたのだろうか? 連載途中で勝手に発行媒体を変えるとか、どう考えても不義理な話のように感じるのだが、どうなってるんだろう? 海外コミックの日本版ではよくあるような話といえばそうなのだが…。ともかく、それ以外の作品はどれも予想を超える面白さだった。

今敏氏によるJAniCAが行った実態調査の話

満足ですか?
単価はいかが?
休んでますか?
お困りですか?
勉強しますか?
判子押しますか?
儲かってますか?

アニメの製作現場におけるリアルな事情が晒されていて興味深い。年収の低さだけはちょっとヤバいかも。額面だとしたら、動画の人なんてどうやって生活しているのかわからないレベルですな。

海外でのアニメイベントの模様

雰囲気が昔好きだった北欧のデモパーティーと似ている気がする。動画を見ると、ディズニーが戦前に製作したプロパガンダ映画を見ているようだ。この手のアニメイベントって最近の日本産アニメばかりを見ているわけではないのね。

ミランカも消滅

動画コンテンツサイトの栄枯盛衰も激しいですな。ネット時代の現在は、組織されない運動というか、システムの自動運転による運動というか、そういった前衛なき運動体によってゆっくりと革命が起こされているような印象を受ける。その革命に広告の技術を駆使して抗うんだけど、次々に駆逐されて飲み込まれていっているような、そんなイメージ。

科学のダークサイド

DNA鑑定のいい加減さといえば、北朝鮮の遺骨の話とかあったな。

日本のWebは「残念っ!」

各所で話題になっている梅田望夫さんのインタビュー。このあたりの流れも含めて、日本のウェブは馬鹿しかいないという認識がかなり急速に固定化されてきましたが、インタビューでは最後のところで「でもサブカルチャーは強い」って言ってますね。

日本のネットにはバカしかいない

んなことはないと思いますが…。池田信夫さんのブログとかいろいろあるわけですから。ただ、言いたいことはよくわかる。2ちゃんの酷い罵倒文などをスルースキルで何とかせよというのは、どう考えても一部の人にしか理解してもらえないような話だと思うので。あと、そういう罵倒が繰り返される場所しか日本のネットは賑わってないというのも重大な問題だと思う。

経済成長してもらえないと困りますよね

結局人間だってテントウ虫と一緒で上へ上へ行くしかない。その後のことはわからないが、とりあえずそれ以外に道は無いのだ。団塊の世代が右翼も左翼も関係なく全員等しく経済成長の恩恵を受けまくっていた事実をすっかり忘れてしまっているのだとしたら、本当に困ったものだと思う。

やっぱり消費税は3年後に上がる

消費税が上がることは避けられないと思っていたので、このエントリはなかなか考えさせられる。日本がどんどん景気後退して円安になるなら、外貨MMFやるだけ…とか流暢なことは言っていられない状況なのかも。ここで素人の僕が感じておかなければいけないことは、数字というのはわかりやすいが、専門家の手に書かれてばどのような予測も立てられてしまうということだろう。

宇野 VS 中原

盛り上がってまいりましたw

宇野さんの 返信 もありで、小さな世代間闘争勃発でしょうか。このあたり を見ると、宇野さんへの風当たりが少し強くなってきているような感じがします。『大航海』も読まなきゃw

で、本屋で『大航海 vol.71』を読んだ。

栗原裕一郎氏による『ゼロ年代の想像力』への批判はそれなりに納得。たしかに僕自身も投資とかしてるわけで、経済成長がないと思ってたら、ETFやインデックス型のファンドに人気が集中して、資金が1年で5倍になったりしないわけだ。ということは、大きな物語の喪失感とかそういったたぐいのものは、社会学者がよく言う「モード」とか「気分」程度の話なのだろう。しかも一部の人の。

こんな神みたいなソフトあったんかw

Excel風2chビューワーw 最近、席替えでパソコンの画面がいろんな人に見える状況になってしまったので、このビューワーは神かもしれない。つか、こういうカモフラージュソフトっていっぱい出てもおかしくないよな。だって、2ちゃん見てる人の大半がサラリーマンなわけだしさ。

Posted by Syun Osawa at 02:00

2009年06月13日

第8回 文学フリマ

2009年5月10日/11:00−16:00/大田区産業プラザPiO

前回 に引き続き3度目の参加。1度目 は長嶋有さんらがつくった同人誌、2度目はゼロアカの同人誌という明確な目標があったが、今回は特になく、以前に買った同人誌の続刊だけを買いに行った。そしたら、それらも無なかったw 本当に何も無くなってしまい、以前に通販で買おうと思って買いそびれていた『読むアニメーション』を購入。森卓也さんの全仕事がまとめられた力作だ。

コミケなら午前中は何万という人間が狂ったように動き回っているので、僕も釣られて結構ジャケ買いのようなことをしてしまう。以前の2度の文フリ体験では結構人がいたのでそういう衝動もあったけど、今回は会場も変わって雰囲気がまったりしていたためそれも生まれず。というよりも、文フリで売られている同人誌のほとんどが文章中心なのでパパッ見て買うことは結構難しいのだ。カタログは有料でもいいので、ジャンルを明確にして文章の一部を読めるようにしてくれると、僕みたいな超ライトな客でも買いやすいかなと思った。ネットでPDFというのもありかも…。

わずかばかりの戦利品

TOLTA『トルタの国語』
アニメーション総合文化研究所『読むアニメーション no.00』

会場で無料配布されていたカタログに出展者のアンケートが掲載されていた。それを見ると、参加者の年齢が結構若い。印象としては大学生(院生含む)が大半で、卒業してもちょっとサークルに足を突っ込んでいるような人がほとんどといった感じ。30代になるともうほとんどいなくなるのだ。これは意外だった。文学フリマってもっとおっさんとおばちゃんが多いと思ってたなぁ…。あと女性の割合も多いと思っていたが、実際には男性のほうが圧倒的に多いようだ。

美術系のイベントとも客の年齢層は結構近いのかもしれない。若いということは喜ぶべきことではなく、早い話が大学を卒業したらみんな離れていってるわけだ。その点コミケは年齢層が高いw それを良いと思う人と悪いと思う人はそれぞれいるとは思うが、継続は力という言葉をベタに信じている僕としては、50近くになってもバリバリ同人誌を売っている人がいるコミケのほうにある種の感慨をおぼえてしまうのであった。

Posted by Syun Osawa at 15:35

2009年06月11日

ボックス!

百田尚樹/2008年/太田出版/四六

ボックス!久しぶりに読んだ小説が、こんなにも爽やかな小説で僕は嬉しいw 小説に登場する天才ボクサー鏑矢のように、突然訪れたかと思えば、スッと吹き抜けて消えてしまう、まさに風のような小説だった。

もともとスポーツ漫画が大好きなので、スポーツ小説でしかもボクシングネタとなれば、それなりに楽しめるだろうとは予想していた。ただ妙に技巧的であったり、ボクシングを刺身のつま程度のものとして扱われていたら嫌だな…という危惧もあった。普段小説を読まないこともあって、作品を構造的にうんぬんするようなメタ要素の強い作品はちょっと苦手だから。この作品はそういう意味では僕の期待に完璧に応えてくれている。そして、いい意味で最初の予想を超えてくれた。

ストーリーの大枠はかなりベタなネタが満載。そのベタさ加減が心地よく、学生時代のクラブのことなんかが思い出されたりして、読んでる途中でかなり涙腺がヤバいときがあった。そんなベタストーリーながら、ストーリーを盛り上げるための細部はかなり丁寧に作りこまれている演出もにくい。主人公の木樽が私立に通う奨学金免除の特待生だったり、鏑矢が中学からジムに通っていたから1年から試合に出れたり、あと階級がライト級ってのも何気に上手いと思う。

そして、その細やかな設定の上でキャラクターが走る走る。この走り方がまさに演繹的で、『スラムダンク』を読んでいるときのような興奮に押されてページが進む進むw 予定調和的に一つのベクトルに話が向かっているというよりも、それぞれのキャラクターがまるで生きているかのように動き、そしてその動きの交錯したまさにその場所でドラマが生まれているような、そんな感じがした。

こういうドラマの生まれ方は連載形式の漫画に似てる。僕がこの本をサクサク読めたのはそういう漫画っぽさからきているのかも。漫画っぽいというか、ライトノベルっぽいというか、そのへんはまぁ…何でもいいんだけど、ともかくキャラクターへのスポットライトの当て方が非常に巧みで、特に丸山のキャラクターの配置が上手かった。彼女が他のキャラクターと関わることで、それぞれのキャラの動きを豊かにしている。丸山みたいな悲しい状況に立たされている人が強く生きるというのも王道なんだけど、作品全体がギュッと引き締まるので、ああいうのいいね。

この本の印象から著者はきっと若いのだろうと思っていたら、結構いい年齢の人だった。しかも『探偵ナイトスクープ』の放送作家ということにも二重の驚き。小説家としてのデビューはかなり遅いようだ。創作への意欲っていうのは若い人だけの特権ではないんですね。

Posted by Syun Osawa at 00:26

2009年06月09日

COSMiC FLOOR ― june party

2009年6月7日/17:00−20:00/WAREHOUSE702

Aira Mitsuki、ニルギリス、□□□、Saori@destinyの合同イベント。今回のイベントでは、ニルギリスがメインのAira Mitsukiを食ってたんじゃないかな?

ニルギリスについてはネットでも見たことがなかったので、完全に初見。いやー熱かったw 2人組かと思ったら3人組でやんのw 登場シーンで『ツァラトゥストラはかく語りき(2001年宇宙の旅の曲)』を使うのなんてボブ・サップかニルギリスかってくらいの感じですよ(本当にそのレベルで何も知らなかったのが功を奏したのかも…)。

この3人組は勢いがあって、強めの電波が出とる。強めってのは「時代は肉食」ってそういう強めね。その上、ビョークの『Hyperballad』とかアンダーワールドの『Born Slippy』を絡めてパフォーマンスされた日には、ああいう空間で盛り上がるなって言っても無理な話でしょ。今回のイベントの中ではあのあたりが僕的には一番上がったし、客の盛り上がり的にも一番だったかもしれない。

ただね…。

ここ重要なんだけど、そりゃ上のような楽曲をマッシュアップ的に流されたらさ、WIREみたいな巨大イベントでも、Maniac Loveあたりでやっていたオタクなイベントでもね、そりゃ盛り上がると思うわけです。間違いなく。でもそこはわりと自重するんじゃないかと思うわけですね。

例えば、古い話ですが2002年のWIRE02にSKETCH SHOWが参加したとき、なぜがゲストで坂本龍一がいるわけです。その場所にw「そのままYMOやん!」と誰もが思ったわけですが、YMOはやらないわけです。

で、唯一やったのが、細野さんが『Rydeen』の有名なリフを一瞬だけ「ティッティッティーッ」とやったわけです。それだけで客は「オオオッ」となるわけですね。もちろんそのまま『Rydeen』やったらもっと盛り上がったと思いますが、そこはやらないわけですよ。それが嗜みってものじゃないかと思う。

というわけで、今回Airaがニルギリスに食われてしまったのは仕方ない。かなりの反則技だと思うから。ただ、個人的にはSaori嬢にも食われてたんじゃないかと思って、そこはちょっと心配だった。

Saori嬢の楽曲はいいんですね。彼女自身と密着しているから強い感じがある。これは 前のインストアイベントで感じた印象 なんかとも繋がっている。彼女の『 ステンレス・スターライト 』は本当に藤山直美も真っ青なくらいの泣き笑いの神曲ですよ。

入場口では目当てのミュージシャンとして「アイラミツキ」と言ったんだけれど、満足度では「ニルギリス > Saori > Aira」の順になってしまった。今回は。

僕がそう感じた一番の理由は、Airaのパフォーマンスがメタなポジションに立ち過ぎて、何が何だかよくわからないからなのねw おっさんには難しいw 普通に『ハイバッシュ』とか『チャイナディスコティカ』とかが好きで、『ロボットハニー』も含めてシンプルな「潔さ」みたいなところが好きだった僕としては、今回のイベントなんかは音楽性(という言葉が適切かどうかはわかりませんが…)をメタ的に追求されすぎていて、単純に乗り切れないわけです。

楽しい瞬間も一杯あるのに、どうにもボケた感じがする。愛される一つの像が明確ではないから、アイドルオタク的にはベクトルの方向を定めにくいんだと思う。Airaのブログ にもこの日のイベントについて、何やら微妙な感じのことが書かれている(鬱ブログじゃないよw)。

まぁ「アイドルオタクはキモいので永遠にお引き取りください」ってことなら「すいません…」とあきらめますがねw それでも、インテリっぽくはすに構えてふむふむって見るのも嫌だし、だからと言って、クラブで遊びまくってる俺が認めてるんだから、音にも言動にもセンス求めますよ的なリア充スタンスも嫌(つか無理wキモヲタだしww)。

結局は「AiraかわいいよAira」的な感じで、ハァハァしながら踊るというのがね、僕は一番楽しい。だから「あそこSquarepusher入ってたね」とか、その手の自意識はどうでもいいわけですよ。流行りの音に振り回される人形的なスタンスよりも、Airaってのがちゃんと強く押し出されてるほうがね、僕は好きだったりするわけですな。少なくともライブではね。

あまりにも書いていることがキモくなってきて、この文章こそ大人の嗜みを忘れている気がするので、そろそろ自重しておこう。ともかく、そんなこんなの楽しいイベントでございました。

Posted by Syun Osawa at 00:44

2009年06月08日

創価学会・公明党「カネと品位」

福本潤一/2008年/講談社/四六

創価学会・公明党「カネと品位」僕は創価学会員でもアンチ創価学会でもない。

…と、最初に書かないといけないくらいこの国には創価学会員が多いらしい。島田裕巳『 創価学会 』と『 日本の10大新宗教 』を読んだ程度の知識しかないので、実際のところは何も知らない。

この本は元創価学会員が創価学会の内幕を書いたもので、いわゆる暴露本といわれるジャンルに属する。とくに筆者は末端の会員ではなく、東大卒の元大学教授にして元公明党の参議院議員という創価エリートであったため、大きな波紋を呼んだ。

この手の暴露本を読んでいつも感じるのは、著者の暴露する組織に対する愛である。

この愛は共産党の内側を暴露した筆坂秀世『日本共産党』でも感じたし、マフィア組織の内側を暴露したピーター・マース『アンダーボス』でも感じた。組織を愛するがゆえの暴露。この偏愛は暴露された側からしたらアンチだと感じるだろうし、ストーカーだと感じるかもしれない。しかし、愛であることには変わりないわけだから、共産党や創価学会のような思想に関わる団体は、こうした暴露があったときに単純なネガティブキャンペーンで筆者をこき下ろすのではなく、その行為の内側に秘められたものを真摯に受け止めなければならないはずだ。

ところで僕は、創価学会のネガティブな部分以上に、東大生の学会員が著者の在籍していた1975年にはすでに300人もいたことに驚かされた。少なくともそれだけの数の東大卒が毎年供給されているわけだ。これは驚きである。こうした人間が幹部候補生になっていくというエリート主義が、都市労働者や貧困層を救い上げていたはずの組織の足腰を弱めている可能性があることを島田裕巳『 創価学会 』では指摘していた。

この島田氏の考え方は説得力がある。何がその組織を組織たらしめているのかということと、どのように今ある組織を延命させるかということは、実は似ているようで結構違うように思えるからだ。そして、組織を事務的に、そしてより効率的に管理しようとすればするほど、組織たらしめている何かはその力を失っていくように思う。これは犬猿の仲である日本共産党でも同じことが言えるだろう。

あとは金の問題か。金に関しては正直者がバカを見るのは、宗教だろうが何だろうが結局は同じということか…。信心に関わらず、神様は決して僕のお金は守ってくれたりはしないのだ。

Posted by Syun Osawa at 00:48

2009年06月06日

BAN*BEAT&ぷらねっと☆α

2009年5月10日/16:00−18:30/Live Park in Akiba

サトームセン本店跡地で行われている期間限定の無料イベント。今回は、BAN*BEATとぷらねっと☆αを観賞。

前に観た 田中涼子さんらが出ていたイベント とは違って地下感がグッと増してた。特にぷらねっと。こうなると正直わからない。近くでチラシを配って客引きしているメイドカフェの女の子との差を見分けることは、僕のような素人には困難だ。

僕の場合、アイドルのビジュアル要素は目の保養としてそこそこ楽しむものの、基本は歌メインなので、オリジナルが少なかったのはちょと残念だった。地下であればあるほどかなり面白い楽曲でチャレンジしてくれる人もいるはずで、そういう部分の期待感からいつもこうしたイベントを眺めている。こんなアイドルありなのか!このパフォーマンスでアイドル消費できるのか!的なものにそそられているのだ。

ところで、Live Park in Akibaはいろんなレイヤー(階層のほうね)の人が日替わりで参加していて面白い。妙に安い感じが古きよき秋葉感を感じさせたりもするし。過去の出演者リストを見るとらっぷびとなんかも出てたらしい。踊ってみたタグの人も出ないかなぁ…。

Posted by Syun Osawa at 12:59

2009年06月04日

健康診断=PC購入=解散=終焉=対決

健康診断の結果。脊椎側湾症が改善されてA評価だった。ただし、総コレステロールの値が30%も上昇。去年から週2くらいでカツカレー食ってたのが祟ったかもしれない。つか、ほぼ100%外食で揚げ物ばかり食ってたらそうなるわなw 毎日走っていて、体重減っているのにコレステロールだけ上がっているのは、もしかして脳卒中フラグ?

と、体調面は良いのか悪いのかよくわかん状態ですが、気にせず散財。我が家のパソコンが2台になった。

今回初めてデスクトップのパソコンを購入した。学生のころからずっとノートPCだったので、なんか妙な感じ。DELL Inspiron(ミドルタワー型)は思ったよりも大きくなく、使い勝手も悪くない(ただしVistaは最悪)。机まわりが職場の環境と似てきたのがちょっと嫌だけど、制作意欲は若干高まってきた気もする。去年末に買ってちびちび使っているComicStudioがもう少しいい感じで使えるといいんだけど…。

MouRaが解散とかマジか…

週刊誌が沈んでるのは理解できますが、ネット事業まで沈没となると辛いですね。そもそもWeb現代の頃から収益の大半はエロとアイドルだったと誰かが言っていたような気もしますが、それで駄目となるとこれはマズい。MouRaで働いている人なんて一流社員のはずなのに、それでも収益モデルを構築するのは難しいんですね。

アニクリのDVD-BOXが出るらしい

ネット上で見れるので、一応全部見たわけですけど、こういう商品はとりあえず買いたくなる。まんだらけで1,800円くいになるのを待ってもいいけど…。まぁ普通に買うかな。

トム・ジョーンズ「Give A Little Love」

記事では「Betty Boop」などのサイレント・アニメーションにオマージュとなっているがそれはちょっと違うんじゃないかな? 「Betty Boop」ってガチのフルアニメーションだし、あの動きを再現するのは結構至難の業だと思う。

セックスのやり方教えます

このシリーズって凄いことになってるのね…。

栗本薫さんが死去

『グイン・サーガ』はどうなるの?って誰もが思うよな。僕読んだこと無いですけど…。謹んでご冥福をお祈りいたします。

AKB48研究生倍増へ

AKB48って長い間地下アイドルとして活動していて、活動当初はハロプロ系のヲタから冷ややかな目で見られるという辛酸もなめていたように思うのですが、気がつけばアイドルグループとしては最大勢力になっているのかもしれません。これは彼女たちの人気が上がったからなのか、全体(ほとんどの場合ハロプロを指す)が下がったから上がって見えるのか、そのあたりのところはよくわからなかったりします。

Perfumeに関しては、あまりにもサブカル勢力からのアイドル論めいたものが幅を利かせ過ぎている気がするので、このブームももうすぐ終わるでしょう。森高論が書かれた頃と同じような流れのようにも感じますし…。

声優学校の講師やってるけどなんか質問ある?

この手のQ&Aは本当か嘘かは別として2ちゃんならではですな。日本人的にはこういう質問を率直に声優の養成所では聞けないだろうしw

Photoshopの作業効率をアップする10のTips

Photoshopの操作がもっと上手くなりたい。特にブラシツール。

A5判雑誌時代の終焉

『国文学』と『大航海』も休刊だそうな。はじまりは『ダ・カーポ』かな? このエントリの中に「文芸誌の一号あたりの原稿料はおよそ800万円」とあるが、単純計算しても昨今の漫画雑誌以上に高い気がするんですけど…。コストの面で難しいのは、小部数印刷の問題も含めて、紙代のコストが下がらないというのがあるんでしょうね。あと、老舗雑誌が休刊しているとはいえ、新しいものも生まれているわけで、トータルでは増えてるんじゃない?とも思いますが、真意は不明。

漫画雑誌に目をやると、僕が小学生だったころに比べて、格段に雑誌の数が増えている。80年代なら『ジャンプ』を読めば面白い作品がてんこ盛りだった。ところが今の漫画雑誌は、エース級が各雑誌に数名というような状況で全体の熱量が減っているような気もする。

そういう観点で考えれば、A5判雑誌の終焉は、才能ある書き手が数少ない雑誌の枠を巡って争うことになり、生き延びた雑誌の熱量は今後高まっていくと予想できる。そのことは、僕のような一読者にとっては決して悲しむべき自体ではないのかもしれない。

表象は読み解かれなければならない

「女を痴漢して強姦して孕ませて堕ろさせるゲーム」の規制と倫理についての話。この話の中にTakahashi Naokiさんの名前があってビックリ。この人はNScripterの生みの親で、この人がいなければ「月姫」も「ひぐらし」もなかったし、美少女ゲームの同人への拡大はなかった。という人。なぜだか批評の世界ではほとんど言及されないが…。

宇野常寛 VS 柳下毅一郎

これ完全に『TVブロス』世代の宇野さんのトラウマこそが引き金だと思うんですけどw

ベタとネタの話

「よくわからないのが面白い」という感覚を持っている人は、ネットでコンテンツを楽しんでいる人の中には結構多いように思います。VipperだってStickamのa軍団だって、まぁそういう感覚でしょう。

日本漫画家協会も和解案拒否声明

そもそもベルヌ条約って著作権を守る方向の条約だと思ってたら、逆方向に使われて、日本の各団体がワラワラと拒否声明を出している。

ネットはあなたの人生を変えないのか

『ウェブはバカと暇人のもの』は僕も読む予定。

Posted by Syun Osawa at 01:52

2009年06月02日

メビウス ∞ 描線がつなぐヨーロッパと日本

2009年5月9日/13:30−16:00/明治大学駿河台校舎アカデミーホール

メビウス ∞ 描線がつなぐヨーロッパと日本『ユーロマンガ vol.1』を無料で配ってたしw

前に書店で買ったちゅーねん! …とまぁ、そんな愚痴も出るくらいの大盤振る舞い&豪華なシンポジウムだった。何しろ出演者がメビウス、浦沢直樹、夏目房之介で、会場にも永井豪、谷口ジロー、荒木飛呂彦など面子が豪華すぎる。

シンポジウムの内容もヤバかった。浦沢さんやメビウスさんがスケッチブックにマジックでイラストを描くパフォーマンスをしてくれたのだ。個人的にはこれがすべてという感じ。絵を描くスピードもめっちゃ早いし、全然狂いがない。やっぱし次元が違うわw

浦沢さんが「丸と線でアタリをつけるための立体人形を描いて、それをもとにキャラクターを描くのは楽しくない。絵はいきなり輪郭から描き始めるほうが楽しい。」と言われてハッとなった。これは完璧にその通りだと思う。普段メモ用紙にボールペンで直描きしていると楽しいのに、いざコマを割って描こうとしたときには立体人形でアタリを描く。丁寧に描かなきゃ…パースが狂ったら駄目だし…などの思いがそうさせるのだ。

するとこれがよくない。メモ用紙に描いていたときのようなカタルシスも得られないし、出来上がった絵もどうもイマイチなのだ。もちろんプロの方々はどんな方法でも上手く描くのだろうけど、素人が趣味で描いているときに楽しくないのはよくない。浦沢さんのあの言葉で僕は立体人形は封印しようと思った。とはいえ、完全に封印してアタリを描かないというのは、さすがに僕の実力では無理だけど…。

ところで、漫画を批評する立場として夏目さんが記号的身体とか漫画記号論めいた話をされていた。で、夏目さんが「へのへのもへじ」なんかを描いて、これでもキャラになるという風に展開されていたんだけど、浦沢さんが描いた後にようあれ描いたなと…ぶっちゃけ思ったり。何か妙に「自分も絵を描く」ということをアピールされていたが、あれ何でだったんだろう?

もしかしたら、メビウスの日本の需要のされ方がストーリーよりも完全に絵のほうなので(あとコマもあるのかな?)、どうしても批評の立場からうんぬんすると弱いからああいう話になったのかな? ようわかりません。漫画記号論めいた話は、以前に大塚英志さんの本で読んだことがある程度だけど、僕はちょっと懐疑的な立場かも。手塚だって後期の絵は記号とは思えないし、実際に手塚の絵にしたってあれを誰でも描けるかっていうと描けない気もするし…。

あと、今回のイベントでは浦沢さんが完全にメビウスのファン代表として振舞われていたのが凄く印象的だった。浦沢さん自身が今の漫画界で5本の指に入る人なのに、偉そうな感じが全然なかったし、何だか僕が中学生のときに読んだ『俺のマンガ道』の記事そのままの人だった。

Posted by Syun Osawa at 00:27