bemod
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2011年07月30日

密林ガール

監督:シビル・リチャーズ/1999年/アメリカ

密林ガールアメリカのちょっとHな学園馬鹿コメディを数珠繋ぎに見ていったら、何故だかアルバトロス・ロマンに行き着いてしまったというw

密林に住むシャンドラという謎の生命体(早い話が、狼少女なわけだが)を研究者が追いかけるっていう超安全パイなストーリー構成を、どんなB級仕立てな作品に仕上げているのかと楽しみにしていたんだけど、5分おきくらいに挿入されるセックスシーンの脈略のなさにかなり見るモチベーションを下げられた。しかも、18禁作品ではないので、日本のVシネマみたいに微妙なセクシーシーンがただただ垂れ流されるという不毛な状態w

もっとも、日本のVシネマならそこに至るドラマを描こうとしているんだけど、残念なことにこの作品にはそれがほとんどない。動物的というか、スポーツライクなセックスシーンが、これまたいかにもなムーディーな曲とともに展開されている。こんなエロでOKなのは、アメリカ人が大雑把な感性を持っているからだろう。

それでもエロは強いw 糞映画だと思っても一応見てしまうからね。唯一よかったのは、突如挿入される非常に頭の悪い妄想シーンで、これはいい意味でB級映画の楽しさを表現していたように思う。

Posted by Syun Osawa at 13:19

2011年07月15日

アメリカン・ピーチパイ

監督:アンディ・フィックマン/2006年/アメリカ

アメリカン・ピーチパイうーむ。評価が難しいw

この作品はいわゆる男装の麗人モノで、ある意味定番中の定番の設定を、学園ラブコメディに持って来ている。ストーリーは、女子サッカー部が廃部になったサッカー選手のヒロインが、男子サッカー部に入ることを希望したが断られるところから始まる。あきらめきれない彼女は、弟に成りすましてサッカー部に入る…という内容。

ここで最初に引っかかるのは、アメリカでなぜサッカーなのか? ということかもしれない。アメリカの人気スポーツといえば、アメリカンフットボール、バスケットボール、ベースボールで、そのうちアメフトとバスケは男女差が出過ぎるので設定として無理がありすぎる。だとすれば、ベースボールを選択するのが順当だと思うのだが、なぜかサッカーが選ばれた。このチョイスにはマーケティング的な何やらがあるのだろうか。

まぁ、サッカーのほうは別にかまわない。サッカーのシーンもそれなりに描けているし、悪い感じはしなかった。男子しか入部を認めないサッカー部で、最後にヒロインが女であることがバレても、試合が続行されるシーンもスポーツモノの山場としては真っ当だと思う。

でも本筋は学園ラブコメディでしょ? だとすれば、見所はやはり、ヒロインの子が男装から女装に変わったときに、劇的にビフォー・アフターするところにあるのではないのか。この映画にはそれがない。男装から女装になってもグッとこない。これが何より辛かったw

あとは、男装モノでよくあることだが、周りの生徒が女性であることに気づかないという設定はさすがに見ていて厳しいものがあるかな。タイトルが『 アメリカン・パイ 』を意識したものだけに、吉沢明歩が男装して男子校に入るAV(これはなかなか名作だった)みたいな、ちょっとエロを含めたアイディアが欲しかったと思う。

Posted by Syun Osawa at 01:41