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2011年08月21日

ビキニ大作戦 ― 全米ビキニ女王決定戦

監督:ケン・ブレイキー/2008年/アメリカ

ビキニ大作戦 ― 全米ビキニ女王決定戦TSUTAYAがDVDレンタル100円セールをやってたときに、エロコメディばかりをまとめて借りた。大抵の場合は借りる作品は家で事前にチェックしており、Amazonのレビューなども含めて評価がまずまずなものだけを借りるようにしているのだが、100円セールなどのときはたくさん借りることもあってジャケ借りになってしまう。

この作品はまさにその典型的な失敗例w いわゆる「ジャケットとタイトルに釣られました」というやつである。よく見たら『 密林ガール 』と同じアルバトロス作品だった。

ビキニ選手権のメイクさんが美女で、有名なスポーツ選手と付き合っている。この二人がある行き違いから不仲になり、よりを戻すというところがストーリーの主軸になっている。そのストーリーを引っ張る舞台が全米ビキニ女王決定戦ということなんだけど、ストーリーと関係あるとは言い難い意味のないヌードやビキニのシーンが多すぎ。

もっとも、そういうのを目的で見る人にとってはストーリーなんて二の次なのかもしれないが、監督も一緒になってシナリオを放置してどうすんだよ…。途中で探偵がアクセントで出てきたり、最後にメイクさんが急遽出場して優勝する下りなどはいいとしても、何しろ演出も何もあったものじゃなく、ここ最近見た作品の中で一番つまらない作品だった。

イメージビデオと映画の境界線だと思えば、それなりにクリティカルな視点も出てくるのかな? いや、起きないだろうなw

Posted by Syun Osawa at 16:49

2011年08月12日

40歳の童貞男

監督:ジャド・アパトー/2005年/アメリカ

40歳の童貞男ここしばらく見続けているエロコメディ作品の中では、一番面白かった。僕の中でエロコメディというのは『メリーに首ったけ』のようなものであってほしいという願望があって、下品なんだけどグッとくるという王道の展開が本作にもあった。

ストーリーはタイトルそのまんまで、40歳の童貞男が彼女を見つけ、セックスするというだけの話だ。アメリカにも日本のようなオタクのまま大人になった男がいて、そういう男がいかに恋愛するかというプロセスがコメディタッチで描かれている。まぁ、日本のオタク系漫画なら、テレビの中から美少女が出てきたり、妖精だったりロボットだったりがオタク中年の願望を叶えてくれるような展開になるのかもしれないが、この作品はそういうベクトルで作品が展開していかない。そこがよかった。

ネタバレになるが、本作の魅力は、オタク中年がいかにして恋愛するかという部分ではなく、45歳前後の中年女性の性が描かれているところにあると思う。日本だとそのあたりの性は中村うさぎあたりがエキセントリックに描きがちだけど、高校生の娘を持つバツイチ女性がごくごく普通に恋愛する様子が、オタク中年の童貞喪失というイロモノ的展開の裏側で描かれている。

そして、最後に童貞だとか、バツイチだとか、子どもの有無などを超えたところに愛することの素晴らしさがあることをこの作品は教えてくれる。まさにコメディの王道的な泣かせの展開を演出していて、とても晴れやかな気持ちになった。監督のジャド・アパトーは他にも『スーパーバッド 童貞ウォーズ』などの作品を作っていて興味深い。

Posted by Syun Osawa at 02:05

2011年08月11日

クレアの純真

監督:サンドリーヌ・レイ/2002年/フランス

クレアの純真開始4分で超展開。

女の子が不良グループにレイプされて、そのトラウマを引きずるという展開は、どこかジョディ・フォスターの『告発の行方』を連想させる。ただし、『告発の行方』のように社会的なメッセージを届けようという方向にベクトルは伸びておらず、若い子のぼんやりした悩みが、ぼんやりしたまま描かれていったという印象だった。

映画では、「この子、ほんまに悩んでるの?」っていうくらいの微妙なテンションが続く。かと思ったら、自殺未遂に走ったり、最後は親子の問題とかも出てくる。どれも未解決のまま、どんどん詰め込んでいく感じがフランス映画っぽいといえばそうかもしれない。

エロバカコメディばかり見過ぎているせいもあって、正直テンションが一向に上がらないまま見終えた。これは僕の責任だ。エロコメディの演出と無理やり関連性を見つけるとすれば、前回見た『 密林ガール 』同様に、この作品にも妄想シーンがあった。エロの演出として、脳内で妄想するというシーンは日本のエロ漫画でもよく見られるし、世界共通の演出方法なのかもしれない。

Posted by Syun Osawa at 01:39

2011年08月10日

ユーロトリップ

監督:ジェフ・シェイファー/2004年/アメリカ

ユーロトリップ青春エロバカコメディを見ようと思うきっかけだった作品がこれ。ようやく本命にたどり着いたw

この作品は、『 アメリカン・パイ 』などの王道作品と同じように若者の性を扱いつつ、さらにそこへロードムービーの要素を加えている。

ドイツのフーリガンとパリに行ったり、オランダの売春婦街や麻薬カフェに行ったりと、ヨーロッパの観光スポットをテンポよく巡って行って、それぞれの舞台でエロネタを交えながらギャグを展開している。イタリアのバチカンネタとか東ヨーロッパのネタなどはかなりきわどいので、日本だったら普通に問題になりそうな気もするが、それを表現の自由で押しきれるところはさすがだと思った。

上手く言えないが、この作品には様々なバラエティ作品の良い部分をちょっとずつ取って来て、それらを上手く融合したような印象がある。エロとギャグと観光を合わせた演出がかなり成功していて、まさにゼロ年代のハイブリッド作品と言うような感じだった。

あと、ミシェル・トラクテンバーグは、最初はブサカワ(実際には可愛いのだが)だったのが、ストーリーが展開していく中でだんだん可愛く見えてくる。『 アメリカン・ピーチパイ 』は、その展開をアマンダ・バインズで狙って微妙に失敗していた感じだったが、こっちは成功。逆に『 シーズ・オール・ザット 』のレイチェル・リー・クックとかだと、冴えない時代からすでに可愛すぎるし、このさじ加減はなかなか難しい。

Posted by Syun Osawa at 01:17