2011年10月05日
公開講座「マンガの表現の変化」
2011年5月28日/東京工芸大学 中野キャンパス 芸術情報館
細萱敦氏による東京工芸大の公開講座。無料とかね、貧乏人には大変ありがたいよねw
細萱敦氏の講座は、前回見た「 戦後青年マンガのあゆみ 」よりも突っ込んだ内容になっていて面白かった。
劇画だったり少女マンガだったり、戦後のマンガは様々なメディアとクロスオーバーしながら、貪欲にその表現を取り込み、その市場を拡大してきた。だから、そこで起きていたマンガの表現の変化はダイナミックで面白いのだろう。
今はマンガ市場も完全に飽和状態と言われているし、もしかしたらマンガでできる表現もかなり出尽くしてきているのかもしれない。でも、『ゴルゴ13』のさいとう・たかを氏は、森下文化センターのイベント で、電子書籍やケータイマンガに興味を持たれていて、決して紙で書かれたマンガの枠組みには捉われていなかった。新しいマンガ表現の追及には、既存の概念に捉われないさいとう氏のような感覚が必要なのだろう。
Posted by Syun Osawa at 02:15