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新世紀東京国際アニメフェア 21 レポ

 2 月 16 日。東京ビッグサイトで行われた東京都が主催する『新世紀東京国際アニメフェア 21 』というイベントに行った。来場者の数はコミック・マーケットに遠く及ばないが,参加しているのが全て企業という事もあり,力の入れ方が半端ではなかった。

 アニメフェアに参加して,まず感じたのは,エイベックスの声優事業への力の入れ様であった。その中でも一押しだったのが榎本温子。アイドルといえば普通は 20 歳以下であるが,声優というジャンルでは 20 代以上でも十分その勝ちを認めてもらえる。彼女もそういうポジションにしっぽりハマっていたようだ。

 さて,僕が今回このイベントに参加したもっとも大きな理由は,ロボットアニメ界を支えた,メカデザイナーが一同に会してトークショーをやるいうからだった。その巨匠とは以下の 4 人。

  1. 大河原邦男(ガンダム,ボトムズなど)
  2. 宮武一貴(ヤマト,ダンバインなど)
  3. 河森正治(マクロス,新型アイボなど)
  4. 出渕裕(ロードス島戦記,パトレイバーなど)

 彼らの凄いところは,企業専属のデザイナーではなく,あくまでもフリーランスの形態で仕事をしているところである。彼らがトークショーの中で語っていたが,今は 20 代にフリーランスでアニメなどのメカデザイナーをしている人が一人もいないそうである。正森氏が 24 歳でマクロスの監督をやっていた事を考えると,なんとも寂しい話である。

 トークショーの時間は 45 分とかなり短いものであったが,彼らの中ににじみ出る巨匠としての風格と,自信からくるオーラは物凄いものがあった。筆者は最前列で凝視していたので,それをまざまざと感じさせられた。

 僕がこれほどまでに待ち焦がれたトークショーであったが,この日のイベントの中では刺し身のツマぐらいの扱いで,メインは声優イベントであった。声優とは,世の中ではなかなか受け入れられないジャンルの職業であり,オタク界の最後の砦でもある。

 世間では誰も知らない曲に熱狂する様は,普通にアニメフェアに訪れた家族連れなどには異様に感じられたかもしれないが, これがジャパニメーションを世界レベルに押し上げた根本の力であるのだと筆者は思った。あれほど献身的にアニメ産業に対してお金を出す事ができるのは,性的な欲求というよりはむしろ,宗教的な欲求に近いものを感じるのは筆者だけだろうか。

 そんなこんなで,いろいろ感慨深いイベントでございました。

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