B E M O D
top
empty.gif
column > event

グローバルメディア 2003

 2003 年 7 月 19 日〜 9 月 15 日に 東京都写真美術館 で開催されていた グローバルメディア 2003 について。

 この催しの最大の魅力は入場料金が 250 円(一般)と安かったこと。「日本は文化的なインフラが整っていない」などとのたまっているオジサマ連中もいるが,そんなことは決してない(利用しないだけ)。

 さて内容はというと,「自主制作アニメ好き」もしくは「明和電機オタク」という極めて限定的な層にしか受け入れられないお粗末なものだった。展示されている作品もほとんどなくて,スクリーンによる映像が中心。唯一明和電機の木魚を鳴らす装置(もくパッチンだったっけ?)を体験できたのだが,会場が狭かったため,会場全体に木魚の音が鳴り響き続けていてやかましかった。

 また,入り口を入ってすぐ目の前に設置されている大きなスクリーンでは,ネットで活躍されているアーティストとその作品が紹介されていた。トップで紹介されていたのはなんと青池良輔氏。あの大画面で『 CATMAN 』が見れたのはなんとも新鮮だった。

 入場料金が安いということもあって展示内容はお粗末だったのだが,終始垂れ流されている自主制作アニメーションの上映はお得な作品がテンコ盛りであった。例えば,2003 年アカデミー賞にノミネートされた山村浩二氏の『頭山』や D's ガレージ(もしくは『 SmapShortFilms 』)でお馴染みの天才クリエイター 富岡聡 による『 Justice Runner 』,アート系も含めた各賞レースで話題を呼んだ近藤聡乃氏の『電車かもしれない』,自主制作アニメの金字塔である新海誠氏の『ほしのこえ』など。

 自主制作アニメの一番おいしいところを無造作に垂れ流しているので,実は他のどの上映会よりもお得だったりする。僕的にはほとんどが一度見た作品ばかりだったけれど,改めて自主制作アニメの面白さを再認識させられた。今度は明和電機抜きの上映オンリーなイベントを開いて欲しいものである(明電ファンの方,ごめんなさい)。

top
Composed by Syun Osawa since 10.1997