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インカレ系アニフェスの未来はどっちだ?

ICAF 2003

 多摩美大のアニメは素晴らしい!!!

 一言で言うとこれに尽きます。

 2003 年 9 月 20 日〜 23 日,セシオン杉並にて インター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル(以後 ICAF )が開催されました。これは日本の美術系大学,専門学校などで学生が製作したアニメーションを一堂に集めた,日本で最初の学生のための本格的なアニメーション・フェスティバルです。

 僕は 23 日の昼から参加し,京都造形芸術大,東映アニメーション研究所,長岡造形大,多摩美術大,東京デザイナー学院,女子美術大学,阿佐ヶ谷美術専門学校,武蔵野美大の作品を見ました。全部で 58 作品。朝から見ていた人は 100 本近く見ていたことになるので,まぁ何といいますか…ご苦労様です。

 自主制作アニメーションというのがまだまだ特殊な分野であるということもあり,出揃ったアニメーションの質,方向性はバラバラでした。そのあたりが黎明期という感じで個人的には楽しかったのですが,大学,専門学校間の格差は意外に大きいなぁと実感しました。指導者の差なのでしょうかね。

 中でも印象に残ったのが多摩美大の作品群。全部で 15 作品あったのですがどれも素晴らしい仕上がりでした。今回のフェスティバル出品者の中で,名前を知っていたの二人だけでしたが,そのいずれも多摩美大の人間でした。一人は今年の JDAF でも入賞を果たした『 電車かもしれない 』の近藤聡乃氏,もう一人が イントゥアニメーション3 に出品していた 小柳貴衛 氏です。

 今回は近藤氏の新作を見れたのも嬉しかったのですが,それ以上に驚きと感動をもらったのはこの作品でした。

 森川耕平氏の『 NATURAL

 これは凄いです。NHK のデジスタなんかでも登場しているようですが,僕は BS 見れないのでノーマークでした。今日は会場に本人が来てましたが,今後伸びていって欲しい人ですね。動画もさることながら,キャラクターがもの凄く立っているので,つまらない外部からのアジテーションで平均化することなく,自分道を貫いたキャラ作りをしていって欲しいと思います。

 このイベントは今後,10 月 4 日〜 6 日に京都の関西ドイツ文化センターで行われますので,関西にお住まいの方はぜひ行ってみてください。何といっても無料ですから。ちなみに東京会場はガラガラで,いるのは関係者がほとんどという有様でした。青田買いするなら今ですよ。

 ちなみに,この日の会場はほとんどが美術大とか専門学校の生徒だったと思うのですが,そんな客層に向けて 東映アニメーション研究所の萌え系アニメ群 が淡々と流されていた様が,僕的には非常にシュールで良かったです。オサレ系なトランスパーティーのチルアウト時に『鳥の詩』のイントロを被せる楽しみに似ています。

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