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ノートルダムの鐘 2

ノートルダムの鐘 2

 劇場公開されたディズニー映画の中で、一番好きな作品だった『ノートルダムの鐘』の続編。しかし、今回の監督はカーク・ワイズ&ゲーリー・トゥルースデイルではなく、ブラッドレー・レイモンドという人だった。

 『ノートルダムの鐘』が世界で好評を得た事に応えて二匹目の土壌を狙い続編を作ったというところだろうか。今回は劇場用作品ではなくセルビデオ(?)作品であった。

 ディズニー作品を見て毎回驚かされるのは俯瞰の多さ。アニメーションはバストアップが一番楽である。しかし、そうした限定的なアニメ技法を多用せずに、キッチリとキャラクターを動かしている点は素晴らしいと思う。

 2 が作られた経緯は知らないが、画のクオリティとしては 1 よりも前に作られたような古臭い印象を受けた。また、ストーリーも主人公のカジモトに前作では適わなかった夢(恋人をつくる)を叶えるという設定が優先され、主人公の微細な心の動きなどが軽んじられた事は残念である。

 サーカス団の団長が盗人であるという、究極の「取って付け」を平然とやってのけるあたりにアメリカの胡散臭さを感じるものの、ストーリーとしては簡潔でよく練られていた。声優のキャストは前作同様に豪華で、デミ・ムーアやケヴィン・クラインが参加。しかも今回は、愛しのジェニファー・ラブ・ヒューイット嬢が参加していた。

 率直な感想としては、ハッピーエンドの組み立てよりも、悲哀の中から立ち向かう勇気にスポットを当ててほしかったなと思う。

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