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アニメルネッサンスはおこるか?

 マーサ製作委員会石川プロ が下北沢の トリウッド で行ったイベント「自主テレビアニメルネッサンス」に参加。トリウッドへアニメ作品を見に行ったのは 2 年前の『ほしのこえ』以来のことです。しかも今回は、入場料が 10 円というトンデモ価格。有難いですね。

 では、今回の上映作品についてサラッと紹介しましょう。

  1. えせF
  2. 超無敵メカピーポくん
  3. ピーポ2
  4. かえりみち
  5. 鉄仮面A
  6. カリオンの猫
  7. 怪奇メタロー
  8. AELO
  9. まぶらごん
  10. 遊星羊飼しゃお予告編
  11. 内気はずかしゆう君ちゃん
  12. どっちもメイド

 ほんとにサラッとですね。しかしまぁこんな感じでございました。『超無敵メカピーポくん』は DOGA コンテストで見て以来だったんですが、相変わらずアニメーションの質が高いです。前に見たときよりもさらに完成度が上がっていたような気がするのですが、改良版でしょうか。

 石川プロの新作『どっちもメイド』は商業アニメ作品にも迫るクオリティでした。しかし僕はそれ以上に「ダイコンフィルム」とクロスオーバーするような、インディーズから沸き起こる躍動感に感動してしまいました。このクオリティで留まらず、『まほろまてぃっく』すら凌駕する作品を作って欲しいものです。

 今回上映された作品で、最も心に残ったのは『鉄仮面A』です。あまりのセンスの良さに驚いてしまいました。この作品は既に世間で有名になっているのでしょうか? 最近ネット巡回をしていないので、スッカリそのへんの事情には疎くなっておりますが、もしまだあまり知られていないとしたら今後話題になることは間違いないでしょう。映像のクオリティがもう少し上がれば、DOGA コンテストでグランプリをとるかもしれません。それぐらいエッジの効いた良い作品でした。

 で、タイトルにもつけた「アニメルネッサンスはおこるか?」ですが、正直わかりません。現在、個人アニメ製作をとりまく環境は飛躍的に進化しており、そのツールも様々です。しかしポイントはツールの多様性ではなく、どのツールを使用してもかなり見栄えのいい作品ができるということです。おそらくその辺の事情はいずれ誰か(大塚英志あたり)が本にまとめるでしょうから触れませんが、アニメの2次創作をアニメで作るという現象が起これば、大きな潮流になるやもしれません。ただし、個人で作られる作品の多くが「私小説的なもの」と「オタク的なもの」という狭い範囲に集約されている感じが少し気になります。

 来月はアニメフェアです。5月には DOGA コンテストもあります。海外の自主製作アニメの成り行きも含め、今年もこのジャンルだけは楽しませてくれそうです。

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