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雨模様が教えてくれたこと( DoGA アニメコンテスト)

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 インディーズアニメシーンを長年にわたって牽引し続けるプロジェクトチーム DoGA 主催の CG アニメコンテスト。何だかんだで第 16 回ですよ。いや〜凄いですね。

 今回は会場も替わり、天候も悪かったことから来場者数は若干少なくなったそうな。あと、上映会前に先行結果がネットで発表されていたことも影響したのかもしれません。僕自身も他のコンテストなどで見た作品がかなりありました。

進む二極化

 DoGA のコンテストに限ったことではありませんが、インディーズアニメの世界は今、いろいろな意味で二極化が進んでいる印象を受けます。例えばそれは 3D と 2D であったり、萌え系と芸術系であったり、セル系とリアル系であったり、ストーリー物とキャラ物であるなど、それぞれに違う方向に進み始めているベクトルをどのように「インディーズアニメ」として紡いでいくのか? これはこの業界が抱える大きな課題といえるでしょう。

何を求めて評価するのか?

 これは入選作品を俯瞰的に眺めて一番感じたことです。僕は今回の入選作品の中で「 Loop pool 」が一番優れていると感じました。しかし、主催者のかまた氏は「 Loop pool 」について「なぜわかりきった食物連鎖で作品を作ろうと思ったのか?」という問いを作者の鮎澤氏に投げかけていました。

 つまりそれは作品のテーマそのものに対する問いかけです。

1×1日本青年館
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日本青年館
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 僕が「 Loop pool 」が素晴らしいと思ったのは、「食物連鎖」の表現として画面に人間を登場させなかったシーン構成を評価したからです。冒頭で登場するのは自然界では頂点に位置する鳥です。そして、その鳥が食物連鎖の最後に登場して物語が終わるはずでした。しかし、物語は人間の手によって破壊されてしまいます。人間は「神」と同様の存在として、姿なく、圧倒的な力だけをみせつけました。鮎澤氏は自然界におけるパワーバランスを、人間が神のごとき振る舞いで壊していく姿を見事に描いたのです。

 前段で述べましたが、違ったベクトルがそれぞれに伸びようとしているインディーズ業界において、評価する視点は技術なのか、テーマなのか、キャラクターなのか、ストーリーなのか、もしくは先進性なのか。難しいところです。少なくともエンターテイメント賞の「 tough guy! 」にテーマはありません。作品賞の「文使」は古典の 3D 化です。審査員には著名人が名を連ねていますが、それらを捉えて評価していくのはものすごく大変だろうなぁと感じた次第です。

ギルド…じゃないよね?

 今回の受賞者の中に、審査員の一人(あえて申しませんが…)を「社長」と呼んでいる方や、エンディングテロップにこれまた審査員であるはずの方の名前があったりしました。もちろん裏があるという話ではありません。ただ何といいますか「日展」や「院展」なんかが持つ個人的に「ピクッ」とくる感覚を抱いたのは事実です。繰り返しますが、裏読みしてどーのこーのというのではありません。主催者のかまた氏が最後の挨拶でも語ってたとおり「長く続けてきたことによるマンネリ」からくる雰囲気が作り出している空気なのかもしれません。

最後に

 僕の主張はただ一つです。第二、第三の「ほしのこえ」をいかにして生み出していくのか? これでしょ。もしその一点を選考の最大のポイントに据えていたなら、今回の選考結果も違ったものになっていたかもしれません。

 毎度のことですが、このような素晴らしいイベントを無料で開いていただいている DoGA ならびにボランティアスタッフには頭が下がります。こうした情熱ある多くの人たちがいるからこそ、そして、どっちに進むかわからないベクトルを数多く抱えているシーンだからこそ、インディーズアニメ界にはまだまだ可能性があると信じています。

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