empty.gifempty.gifempty.gif
bemod.gif
empty.gif
top > column > event >

甦れ! 京都朝日シネマ!

如月社

 CAD CENTER 主催のワークショップに京都朝日シネマの元支配人がやってくるというので、懐かしさも相俟って参加した。ここのワークショップに参加するのは『ナヴィの恋』のプロデューサー・佐々木史朗氏による「映画にこだわり、あり!」以来2度目となる。

 京都朝日シネマは、88年の開業以来15年にわたり京都のインデペンデント系映画を支え続けてきた映画館である。僕も小学生のときに『モモ』をここで見て以来、何度も足を運んだ思い出深い映画館だ。

 今回ワークショップを行った神谷雅子氏は、88年当時、7年間つとめていた新聞社を退社し、朝日シネマ立ち上げからスタッフとして参加した。その後支配人となるが、2003年1月に運営母体であるヘラルドに運営打ち切りを宣告され、閉館を余儀なくされる。最近のシネコンブームも閉館の後押しとなったようだ。(ちなみに、経営自体は最後まで黒字だったそうだ)

 神谷氏は現在、如月社という会社を立ち上げ再びインデペンデント系の映画館を作る計画を進めている。2004年12月には四条烏丸に3スクリーンを持つ映画館が誕生する予定だ。映画館を作る費用は1億円を超え、先行きはまったく不透明とのこと。しかし神谷氏は、朝日シネマ時代に年間10万人以上の来場者を呼び込んだその手腕に自信をのぞかせていた。

 ワークショップは最後に加藤周一氏の『小さな花』(かもがわ出版)の朗読でしめくくった。僕はそのとき、彼女がどこの新聞社につとめていたかわかった。「小さな花の美しさ」に感じることの出来る感性。それをひたむきに続けている姿勢。ぜひ成功して欲しいと思う。

 PS.

 僕自身は朝日シネマに思い出があったのでそれなりに楽しめたが、ワークショップとしては0点に近い。単館系の映画館の収支はどうなっているのか? とか、配給会社との折衝方法なんかを具体的に教えてくれないと。まぁ今回はいいけどさ。

 back

empty.gif
empty.gif
empty.gifempty.gifempty.gif