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B E__M O D / P A S T__N E W S

過去のニュース

あと2日でキューブリックの時代が終わる。 2001.12.29

 平成13年はゴルゴイヤーだった。

 結局のところ,筆者が今年最も欲しかったものは,マドンナがテレビの生放送でブチかましたFワードの音声データである。日本でもワイドショーで流れたが,残念ながら「ピー」が入れられており,元音声を探したが見つける事ができなかった。WinMX で見つかる代物なのだろうか?

 マドンナがFワードをかましたのは,チャンネル4にて生放送されていたターナー賞授賞者発表のプレゼンテーターとして登場した時。マドンナ嬢はこうおっしゃった。

 『 At a time when political correctness is valued over honesty, I would just like to say 'Right on motherf******' - everyone is a winner.

 ちなみにターナーとは,山下達郎が『ターナーの機関車』という歌を作ったくらい有名な,イギリスを代表する画家である。ちなみにちなみに,『ターナーの機関車』という題の絵は実在しており,ロンドンのナショナル・ギャラリーにて無料で見る事ができる。

 どちらの『ターナーの機関車』も幻想的で素晴らしい作品。

 というわけで,今回はそんな事とは全然関係のない,かなり真面目でカフェな気分の,それでいてピリッと山椒の効いた最高に素晴らしい曲を御紹介です。

__Blank Island

Composed by cybelius / orange

format
channel
filesize
: it
: 9ch
: 337kb

 カッフェであり,そしてボッサです。

この曲は,Silly Little Votesystem 2.01 というミュージック・コンポで3位にに入ってた曲です。何が好きって,僕のタイミングに物凄くピッタリだったという事がデカイです。

 年の瀬で,どこか憂鬱な時,たまたま流れたのがこの曲でした。イントロの寂しげなピアノのリフ。そこから,刻まれる単調なビートとベース。シンプルなんだけど,ピアノの展開が物凄く哀愁があって素敵です。

 曲の時間は 2分 30秒。騙されたとしても,たぶん損をしない時間です。単純で,本当に単純なんだけど,その 2分 30秒という短い時間の中で,精いっぱいのピアノの音色が悲しげで,良いです。漢字で表すなれば…

 

 といったところでしょうか。僕の中では,最後の「無情」という感じが,ポイントとなる要素を含んでるのではないかと思います。「無気力」もしくは「怠惰」でも良いでしょう。

 タイトルの意味は全く分かりません。

 これまでしばらく,Awesome のような「コンピューター・ミュージック!」ってヤツばかりを紹介してきましたが,MOD の素晴らしいところは,こういう曲も作れてしまえるという所。MIDI だと奇麗すぎて,これと同じ事をやっても,もっと違って聞こえるはずだと思います。サンプリングによる,ある意味で悪い音だからこそ,この素晴らしい音は生まれるのかもしれません。

 でも筆者は,そんな関係の事はまったく知りません。

 次回は,僕の精通に多大な影響を与えた女優,シャルロット・ゲンズブールばりのロリータボイスが炸裂している,フレンチの匂いが香しい作品を御紹介です。
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やっぱり大好き Wayfinder! 12.27

 その昔,Kosmic Free Music Foundation という素晴らしい音楽組織があった。今は MP3.com に吸収されたが,Tokyo Down Records や mono のようにクールで渋い作品ばかりではなく,どちらかといえば人間臭くて,下世話な作品が多かったように記憶している。

 その中でも,下世話度の高い作品を作り続けていたのが,Wayfinder である。海外の MOD レビューサイトでもあまり取り上げられる事のない彼の作品だが,『 trillion 』などの素晴らしい作品も数多く残しており,僕が大好きな MODer の1人だ。ただ,マイケル・ジャクソンの『ビリー・ジーン』のカラオケみたいな作品を作るなど,作品群の中には,よくわからない展開を見せるものもあり,滑稽で趣き深い。

 というわけで,彼の曲を『 trillion 』に続き,もう1曲 TOP10 の中に入れてみました。

 on me (turnin remix)

Composed by Wayfinder / K.F.M.F

format
channel
filesize
: it
: 57ch
: 743kb

 最高にパワフルです。

 元曲は,hunz(Five musicians)の名曲『 on me 』です。以前,リミックス対決という形で紹介したことがあったのですが,どちらが好きかとなると,僕は原曲より Wayfinder さんのミックスが好きなんです。

 原曲は,重厚さ,技術的な深さ,そしてポップさなど,素敵な部分を多大に兼ね備えているのですが,「突破力」だけは Wayfinder の作品の方が遥かに上をいっています。

 アントン総帥も,「元気があれば何でもできる。」とおっしゃってるように,元気な曲ってのはやっぱ素敵です。この曲はシンプルながら,僕の気持ちを乗せていくのが上手い曲です。ベースから,バスドラ,ハイハットと展開は普通ですが,どれもこれもがパワフルで,サビへの持って行き方とかも凄く洗練されています。漢字で表すなれば…

 

 人生において,ノリノリになりたい人。必聴です。

 1,2週間に一度,講談社に行っては「男」の生き方について話をする。いつまでたっても,打ち合わせが前に進まないので,抜け駆けをしてヤングサンデーの月例賞に応募してしまった。応募というより,ヤンサンの編集部に持ち込んだ時に,「とりあえず,なんかの賞には入るよ。」の甘いささやきに惑わされ,原稿を置いてきたわけであるが,これが良い方向に向くのかは分からない。

 それでも基本的にはヤンマガ一本で狙ってるわけで,もしもヤンマガでデビューするとすれば,それは男を描いたラグビー漫画である。しかし,最近の若者である僕にとって,それは最も難しいテーマでもある。当面の目標は如何にそれを漫画にできるか?となる。

 そして先日,その答えとなる人を見つけた。その人とは…

 である。

 この話は,続かない。
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セバスチャンが出てたよ!セバスチャンが! 12.26

 イヴだっつーのにテレビを見てたら,何とセバスチャンが出ていた。セバスチャンというのは,岡田斗司夫がらみの書物を読んだ事のある人なら誰もが知ってるフランスオタク界のカリスマである。

 綾波レイが好きだと言い,林原めぐみのファンクラブにも入っている彼の夢は,日本人の女性と結婚して東京に住む事だそうだ。あと,コスプレをするイタリア人女性も登場していたが,セーラームーンの衣装が妙に決まってた。

 今年は,コスプレを見る機会が3度あった。

 3回行って3回とも思うのだが,人間模様ってのは凄まじいものがある。コスプレイヤー(というらしい)の人種は千差万別で,メチャメチャ可愛い女の子もいれば,そうでない子もいるし,40過ぎた軍服おやじもいれば,確実に似合ってない金髪の男達もいる。まさに不思議なパラレル空間。しかしながら,そんな空間を徐々に好きになっている自分がいる。小生も恥ずかしながら秋葉原系,きっと天命なのだろうか。

 東京に上京して,もうすぐ3年目。東京は何が素晴らしいって,夜の社交場がたくさんある。京都にはメトロくらいしかなかったが,東京ではオールナイトでコスプレ・ダンパなんてのもやってたりする。あと,モー娘・ダンパもなんていう,危険なのもあるらしいので,どちらかに潜入する予定。

 というわけで,TOP10 のつづき。

 前回,TOP10 の第4位に DJ KiKE の『 From:Disco to:Disco 』を入れましたが,今回は,少し前に紹介した Necros さんの曲を第7位に入れてみました。

 amber poison  

Composed by Necros / Five Musicians

format
channel
filesize
: it
: 24ch
: 494kb

 作者は90年代の MOD 界に多大な影響を与えたグループ Five Musicians で活躍した Necros さん。

 フィオナ・アップルのファースト・アルバム『 TIDAL 』の中に入っている『 The First Taste 』という名曲を,彼流のアレンジで,まったく色合いの違う素晴らし作品に仕上げています。

 最初の展開としては,1分14秒くらいのフィオナ嬢の声サンプルが流れた後のアコースティックギターのサンプルの使い方。あと,僕が一番心を揺られるのが2分50秒あたりからの一気の展開。ここからの流れが恐ろしく大好きだ。全体の流れが,一見単調になりがちなのに,最初の単調さを一気に最後にまくっていく感じがすごく素敵だと思った。

 あの2分52秒のフィオナ嬢の声サンプルの使い方は,本当に素晴らしいと思った。あそこからの一気の盛り上げ方は,ぜひとも Mod Plug Tracker でパターンを流しながらご覧あれ。Fab Trax の Necros レビューでは1番上に紹介されているほどの名曲です。

 あと1曲足せば,これでいよいよ TOP10 が完成。

 自分で言うのもなんですが,なかなかバラエティに富んだチャートになってるのではないでしょうか?マニアックになりすぎず,偏りすぎず,バランスばっかり気にしてる感じが,僕の性格を良くあらわしております。

 次回,TOP10 決定。どれもこれも素晴らしい作品です。
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戦国甲子園! 12.25

 『忍空』の作者が,実は少年サンデーでデビューを飾っていたという事実は,新人漫画家達の間では有名な話。筆者は漫画家を目指す小市民でありますので,この辺の裏事情は知り合いのアシスタントさんなどから漏れ聞こえる事が多い。

 絵は下手だけど,勢いとパンチ力があって,かつての『アストロ球団』,『緑山高校』の路線を継承した数少ない作品。実は今漫画界にもっとも欠けているポジションでもあり,筆者が密かに狙っているポジションでもある。

 というわけで,我が BE MOD を本格的 MOD レビューサイトにするべく,Favorites から TOP10 に変更。そして,TOP10 と言っておきながら,TOP7 までしか登録されていなかったので,3つ加えて TOP10 にする作業の第一歩です。

 1位は変わらず Nightbeat の『 Children RMX 』。2位も変わらず,Marty Pickering の『 SIMPSONS MEDLEY 』。ただ,3位の『 TTA Rave Remix 』が3ランク下がって6位に。そして,『 made to last 』が3位に上昇。そして4位に飛び込んできたのが,僕の大好きな DJ KiKE の名曲です。

 From:Disco to:Disco  

Composed by aka DJ KiKE & PoPFK / K-Dubois

format
channel
filesize
: xm
: 18ch
: 842kb

 ある意味で,僕に衝撃を与えてくれた作品。

 DJ KiKE って人はメッチャ若くて,これを作ったのもおそらく16歳くらいだと思います。何が衝撃かって言うと,やる気の無いボーカルと,それに絶妙にマッチングしたシンセアルペ。そして,クラブライクなダンスビートの展開。

 どれをとっても,市販の CD にはない,チープでアンダーグラウンドな良さを秘めているのです。

 ボーカルは音痴だし,ダラダラやってるんだけど,「アーッ」ってとこだけが,ちゃんと決まる感じが凄く可笑しくて良いです。あと,音の割れとかも上手く利用していて,音の悪さが逆に良い方向に決まってる感じがとても面白いですな。音の割れたサンプリングのボーカルから,一気にバスドラムを乗せて疾走するあたりが,若さ爆発でメチャメチャ素敵です。

 彼の作品には,他にも『 Western Dance 』などの名曲もあり,スペインが生んだ素晴らしい MODer の一人といえるでしょう。とてもポップでキャッチな作品を作ります。

 あと2曲も順次紹介して,TOP10 をとりあえず完成させます。

 そして,その後は,世界の MODer を僕の方式で『戦国絵巻地図』的に紹介するコーナーを新設する予定。

 MOD の魅力は一言では語り尽くせないけど,アンダーグラウンドの本体が日本じゃないってのが『ヒント』だと思います。

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Composed by Syun Osawa since 10.1997

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