過去のニュース 2003 年 11 月
 | ■ 2003.11.28 明日はエレクトラグライド! |
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またもやアンダーワールドって事で,当初は行くのを辞めようかとさえ思ってましたが,他のラインナップが僕の琴線をくすぐりまくりなのでかなり楽しみになってます。何でも大阪は売り切れたそうで。大型イベントが売り切れ続出なのは,右にならへの日本人の特性をよくあらわしてますな。
プロの業! FLASH アニメはビジネスになり得るか? 日本でも東映動画あたりが端仕事で FLASH アニメコンテンツを作ってますが,ビジネスとしては成立する気配はありません。しかしながら,中国では連日素晴らしいクオリティの FLASH アニメが生まれています。時流を読む才能がないので何ともいえませんが,「今ここにある混沌」これが続くことを願ってます。
とはいえ,筆者は今 3D アニメに夢中でして,手っ取り早く ppModeler でも触ってみようかと思います。なんと 日本語サイト もすでに作られてます。
僕たちの世代,僕たちの世紀 中国人が作る FLASH アニメを見ていると,僕の親の世代と僕の世代では,あらゆる認識が覆っているなぁと思います。むしろ逆。国境を隔てた社会主義の国なのに思想的なギャップがない。これそのまま日本です。くすんだ色調,中指,死んだ目,無駄にポップなキャラクター。これは日本の若者の問題なのではなく,僕たちの世代の問題なのでしょう。
エロポップ健在,カイリ・ミノーグの新曲 PV チップでモーグなループがいいです。ボワンと漂う音層の谷間にのぞくカイリ嬢のオッパイ。なんか素敵やん☆
PSYCLE コンポ,今度はハードコア Heatseeker が好きなもんで,応援してます。ハードコアとかガバ系列はあまり興味がないので,今回は全体的にパスの方向ですけど。
 | ■ 2003.11.26 会社のホームページ管理を引き受けたら… |
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前のがあまりに酷かったのでリニューアルを申し出たところ自分がすべてやるハメに。嫌いじゃないが面倒くさい。悔しいので FLASH の練習場に使ってやる。
発情の季節 (;´Д`)ハァハァ 心身ともに疲れたときは,こういうバカな作品を見るに限ります。何がいいって名前がいい。その名も『ドギー・スタイル』。素敵です。
『 Doggy Style 』( mov / 20mb )
製作者は Uzair Khan 氏。こういうくだらない作品を作るのって意外に大変なんですよね。完成する頃には思いつきの面白さなんてどっかに消えてるから,それを持続させながら完成に至った点に敬意を評します。
是か? それとも非か? 写真家・広河隆一の新雑誌『 DAYS JAPAN 』です。多分失敗するでしょう。創刊後,一年ももたずに休刊する気がします。それでもあえてやるわけですから,ちょっぴり追ってみたいと思います。興味深いのは援助金を運営の機軸に入れ込んでいるところ。これがアリなんだったら何でもアリです。
ラグビー・ワールドカップ,イングランドが優勝 歴史に残るくらい面白い決勝戦だったにも関わらず,日本ではほとんど盛り上がらなかったラグビー・ワールドカップ。ウィルキンソンがラグビーの戦術に革命をもたらした大会だっただけに,TV 東京が司会に起用した高橋克典と石川亜沙美のバカっぷりが腹立たしくてなりません。あり得ないバカっぷりです。
しかしながら,新文化新聞によると書店のスポーツ関連書籍の売り上げで,『ラグビー・マガジン』が常に TOP 3 に入っているわけでして,世の中って不思議だなぁと思ったり,思わなかったりです。
 | ■ 2003.11.18 ワールドカップ・ラグビーがいよいよ大詰め! |
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決勝戦はイングランド VS オーストラリア。楽しみです。
フランスが巻き起こすアニメ☆ノワールの波 9 月に“おたずね動画”として探していた Thomas Fersen のミュージックビデオ『 Deux pieds 』が見つかりました。
『 Deux pieds 』( 32mb / wmv )
神の動画です。これぞ神の動画です。
先日紹介した『 The Triplets Of Belleville 』もそうですが,フランスで起きているアニメーション革命は日本のそれを遙に超えています。セル風の 3D アニメーションは日本でも『 プラトニック・チェーン 』が地上波で放送されたし,神風動画 が現在進行形でやっているジャンルです。
しかし,日本とフランスではその破壊力が全然違います。
同作品は,若者の群像劇を抑え目な演出で見事に表現しており,かつアニメーションであるところのユーモアを上手に取り入れています。物語のラストもデジタルへの回帰を強烈に印象付ける素晴らしい仕上がりでした。
同作品を作ったのは,Mickey3D のミュージックビデオ『 respire 』と『 YALIL 』を作った amazing digital studios です。そして,驚きなのはこのスタジオは押井守監督作品『アヴァロン』の製作に関わっているらしいのです。もしそうだとすれば,行って来いでまたまた押井守を再評価せざるを得なくなりそうです。
悔しい話ですが,行って来いの説得力をもった作品を自分も作りたいものですね。ほぼ無理ですが夢だけは心の奥底で繋いでおくことにします。
 | ■ 2003.11.17 laf 2003 も不参加… |
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久々に最低の休日を過ごしてしまった。ラピュタ・アニメーション・フェスティバル 2003 は 12 月 12 日までやっているので,焦ることは無いんだけど…。
それにしても laf の閉塞的な姿勢は年々酷くなっている気がする。laf 2003 の上映作品をチェックしたが,B プログラム 以外はソソられるものがない。似たようなプログラムを毎度毎度やるのは勝手だが,いい加減ユーリ・ノルシュティンの御輿を担いで商売するのは辞めたらどうだろうか。
僕は一昨年,ユーリの上映会&ワークショップに参加し感銘を受けた一人だが,彼の作品はアニメーションの中の一つの作品群に過ぎない。それをさも全体の頂点であるかのように,各出版社,各評論家たちが持ち上げる思想はアニメーション芸術のあり方を歪曲しているだけだと思う。特に美少女アニメを十把一絡(じゅっぱひとからげ)にして無視する姿勢も,アニメーションの歪曲,ねじ曲げといえるだろう。そんなことしてるから,村上隆みたいなヤツが間隙を縫ってのさばる結果になるのだ。
そんな気分なので,明日は胸の空くようなヤツを一つご紹介します。
 | ■ 2003.11.16 デザイン・フェスタ見送り…ダメ人間だなぁ… |
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レトロ・ポップ新世紀! 躍進するアニメ☆ノワール 日本アニメーション界の若手が次の一手を打てずに苦しむなか,世界では素晴らしいアニメーションが登場したようです。
Sylvain Chomet 監督の『 The Triplets Of Belleville 』です。『 TAMALA2001 』のような小手先のポップとは違う本物がそこにあります。予告動画でありながら,一つの作品のような素晴らしい編集。音楽と映像の新たな一歩を軽やかに踏み出した同作品の日本語字幕版の発売が待ち遠しいですね。
ちなみに監督の Sylvain Chomet 氏はフランス出身。25 歳のときにロンドンに移り,フリーランスの映像作家として活躍している 40 歳です。
アメリカの自虐史観,ギャングスタ・ラップ FLASH の功罪 もしもアメリカ白人に自虐的な思想があるとすれば,その一番は黒人音楽に対してのものでしょう。本作品は,The Red neck Rapper の『 Yee Haw 』(監督 Thomas Lee )という曲を使用したミュージック・ビデオ FLASH です。バカな白人の緩い感じがよく演出されています。
MTV 系の FLASH 作品は中国を中心として数多く存在しますが,そのほとんどは紙芝居に毛の生えた程度。今だに Blackmustache がトップに君臨するジャンルにおいて,テーマ性とクオリティの両面であたま一個分つき出た作品となりました。
この方向性は今後伸びるかも? 漫画が白黒である理由は,コストの面が一番なのですが,その次に来るのが割くが時間の短縮です。PC を表現媒体に使うとほとんどの人がカラーを考えるのですが,作業時間を考えると白黒の方が現実的な気がします。僕の FLASH アニメーション も白黒ならばもう少し作業が楽になるかもしれません。
 | ■ 2003.11.14 韓国の人にキムチを貰う… |
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辛さがヤバい。匂いがヤバい。ところが,インスタントラーメンに入れるだけで,信じられないくらいの上手さになる。韓国サイコー!
『週刊釣りサンデー』廃刊へ 釣り一本でここまで続けてきたんだから凄いですね。不況の煽りというよりは,むしろよくここまで頑張ったと言うべきでしょう。次に廃刊になるのはパチンコ雑誌か,はたまた麻雀雑誌か。車関係は今もってなお元気ですが,それだってどーなるかわかりません。
トム・ハンクス主演の 3D アニメ 3D 化したトム・ハンクスが主演するという風変わりなアニメ映画の予告です。実験的でありながら商業的にも成功させなければならない作品であるだけに,今後の展開が注目されます。
レディオヘッド・ミーツ・フリクリ NeoPoint さんで紹介されていた MAD VIDEO の中の一つです。レディオヘッドとお洒落系美少女アニメの不思議な融合です。とくに後半部分は音楽と映像の新しい関係性を垣間見せています。
 | ■ 2003.11.4 17 歳の誕生日〜輝きだした頃だもの〜 |
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その昔,ダウンタウンが歌っていた曲なんですが,ネットで探しても見つかりません。大好きな曲だったのになぁ…。
美女より美少女…ワン・モア・タイム
外国人が義務と称して ポルノアニメを借りる時代 ですからね。グローバルスタンダードは美女よりは美少女なんだ痛感されましたので,僕も練習を開始しました。
というわけで,誰をモデルにしようかと探していたら,戸田恵梨香 という可愛らしいモデルさんを見つけましたので,この人で練習したいと思います。
うーん…。完成品はぜんぜん似てません。
今後は彼女の細かなアニメパターンをたくさん作って,パズルのような形でミュージップ・クリップを作る予定です。絵を描く技術は一向に上達しませんので,それを補完すべく演出面の勉強を少しずつやっていければいいですね。ちなみに背景がめまぐるしく動くのは,音楽をのせた時のイメージを想定しています。
現在は『突破人』第四話を作成中ですが,なかなか思うように進みません。技術の壁にぶつかっていますので,そういう技術情報も提供していこうと思います。
 | ■ 2003.11.12 急激な寒さに体を壊す…寒い… |
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魅惑のシンセ現る!!! 何がいいって,見た目がいい。シンプルで美しすぎるフォルム。巷では話題沸騰なのでしょうか? よくわかりませんけれども,公式 は要チェックです。大注目です。
点と線が紡ぎだす人型モニュメント スライドバーを動かすとアラ不思議。ただの点と線が男になったり女になったり。女&重い&ナーバスで横山やすしになります。
スヌーピー,お前もか… 中国は何でもパクリます。プロ級の完成度を誇るスヌーピー系 FLASH アニメです。とにかく動きが素晴らしい! プロ級というか,プロですね。こういうものばっかり作ってると,中国も日本みたいになっちゃうよ…とね。
などと思っていたら,日本にも素敵な FLASH アニメが!
『 灯台守の夜 』を作った MASUWO 氏の新作『 うにまんさん 』です。作品に対する志の高さがいいですね。工場でクリを剥くという最初のシーンで完全にやられました。素晴らしい世界観です。平成のあいだみつをと自分で書いてしまっているところはやぼったい感じがしましたが,後半のストーリーの変化は独特で引き込まれます。インタラクティブの方向性が吉と出るか凶と出るか。次回作が楽しみです。
 | ■ 2003.11.11 投票率,戦後二番目の低さ… |
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もしかしたら選挙皆勤賞の僕が異常なのかもしれない…
あきらめの思想の悪しき象徴 辻田幸広氏による『 Pull Me 』という作品。地球環境を悪くしている人間にソレを改善する術は無いという,極めて真撃なメッセージが込められています。
浜崎にはできないこと ジェシカ・シンプソン最高! できないね。これはね。アメリカのミュージシャンのこういう感じは,悔しいけど大好きです。コレを見ると宇多田ヒカルがアメリカで絶対成功しない理由がわかります。
ハードディスク・ビデオ・ウォークマン☆ 最高にほしいアイテムです。ただ,20 GB という容量はまあまあだと思いますが,どういうフォーマットが対応しているか? とか,バージョンアップは可能か? といったところを考えると…微妙ですね。
貧乏人の僕にはネット対応の PHS に機種変更するのが関の山です。
複雑な世界を読み解く技術
『 バンパイア・ハンター D 』を鑑賞。
レンタルビデオ屋に行ったら『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 』が貸出し中だったため,その「つなぎ」として見ただけ。ところが,これが思いがけず凄かった。日本のアニメ産業の懐の深さを,まざまざと見せつけられた思いである。
『バンパイア・ハンター D 』は SF 作家・菊池秀幸の代表作で,僕が中学校だった頃,爆発的なブームを起こしていたライトノベルの名作だ。人間と吸血鬼のハーフである主人公 D がバンパイア・ハンターとなって人間のために戦うという,年寄りには馴染みにくい設定だが,このアニメ映画は一切手加減していない。
いきなり『 D 』の世界なのだ。むしろ D の世界を忠実に再現することを主目的に作られており,小説を読んでない人には何が何だかわからない。しかし,ハードボイルドで冷たい世界である事を観客に鋭く訴えかける素晴らしい始まりだった。
そして,同業者のバンパイア・ハンター,バルバロイの里の怪人,そして貴族と一見理解しがたい人物が次々と登場し,説明も無くストーリーが進展していく。観客にとっては少し突き放された展開であるが,そこがまた無遠慮で冷徹な D の世界を上手に演出している。しかも凄いことに,そうした難解な設定を,最後には完全に理解できるところまで自然に誘導しているのだ。説明臭いシーンがいくつか登場するが,それはそうせざる得ない箇所として容認できる範囲だった。
監督は川尻善昭氏。エロとバイオレンスをクールに描いた傑作『妖獣都市』の監督が,さらなる進化を遂げていたことに深い感動を覚える。続編があるかどうかはわからないが,ハードボイルドを描ける監督は少ないだけに,ぜひとも作って欲しいものだ。
東京国際ファンタスティック映画祭 2003 レポ vol.4
近未来 SF アニメの超新星『 プラテネス 』
正直,『オネアミスの翼』を超えていると思う。舞台挨拶に立った谷口悟朗監督が「マニアックな漫画の世界を,大勢の聴衆の人が見れるように幅を広げたい」と語っていたとおり,その内容は非常にシンプルかつ明快だった。今回の映画祭で舞台挨拶にあがった監督の中で一番理屈っぽくマジメであったが,作品からはその真摯な作品への取り組みがイヤというほど伝わってきた。
宇宙のゴミ掃除屋という設定は一般視聴者にはとっつき難いものであるが,個性的なキャラクターの会話劇が設定の難しさを柔らかなものにしている。そしてまた,観念的で抽象的になりやすい言葉それぞれを丁寧につなぎとめ,物語として一つの方向へいざなっている。
僕はまだ第一話しか見ていないが,近年の商業アニメの中ではかなり思想の高い作品ではないかと思う。こんな素晴らしい作品が BS でしか放送されないというのが残念でならない。ぜひとも NHK の深夜で放送してもらいたいものだ。
つづく。次回は『スチームボーイ』パイロット版について。
市井紗耶香また引退 19 歳で「引退」とはこれ如何に? 鈴木あみ や 平家みちよ のようにネットアイドルとして頑張ってくれれば,僕も応援したいと思います。
小谷美紗子の凄いところは,誰の曲を歌ってもオダニミサコになることだ。小田和正トリビュートアルバムの中で,彼女は大物ミュージシャンを押しのけ名曲『さよなら』をカバーしている。誰が歌ってもオフコースになるこの曲を他の誰かの曲にしたのは小谷美紗子が最初で最後だろう。
そして今回はユーミンの『ひこうき雲』だ。CD にはプリテンダーズなどのカバー曲も収められていたが,海外の曲のカバー作品には1ミリのシンパシーも感じなかった。やはり彼女は日本語でなければならない。彼女の日本語は魔法である。彼女の日本語には歌詞カード以上の説得力がある。
同じ京都出身の同い年。くるりも同じく京都出身の同い年。両者とも大好きなミュージシャンだけに,同じ町の空気を吸い,同じ時代を生きてきたことを誇りに思う。
東京国際ファンタスティック映画祭 2003 レポ vol.3 超時空要塞はどこへ向かうのか?『 マクロス ゼロ 』
今回のイベントで一番客が多く,声援が多かったのがこの『マクロス ゼロ』だ。マクロス誕生から20年以上が経過し,変形バルキリーと美樹本晴彦が描く美男美女の愛憎劇というだけでは済まされないところまできてしまった感がある。河森正治監督の舞台挨拶を聞きながら,「この人って,学生時代からマクロスやってんだから,墓石は絶対マクロスだろうなぁ…」なんてくだらない事を考えるくらい,僕の中ではどうでもいいものに成り下がってしまった。
今回上映されたのは 11 月末に発売予定の『マクロス ゼロ』第三話。そのため,内容については全然わからない。ただ,今回はロボットは 3D によるリアル系のレンダリングを使用しており,GONZO 同様のセルアニメと 3D アニメの微妙な合成をやっていた。セル風シェーディングをあえてしないこの方法は少しずつ市民権を得ている感があるが,僕にはどうしてもその違和感を埋めることができなかった。
歳かな…。詳しいことは 河森氏のインタビュー をどうぞ。去年のですけど。
つづく。
 | ■ 2003.11.06 ta-ta の新譜を購入 |
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欲しかった 小谷美紗子 の企画物。僕の家に CCCD を再生できる機械が無いため心配していましたが,CD EXTRA で助かりました。
超久々! 麗しのサラ・マクラクラン様☆ 僕が最も敬愛する女性ミュージシャン,サラ・マクラクランの新譜発売にあわせ,久々にサラ嬢の記事が掲載されています。うーん。すべてが最高です。日本の女性が一番目指して欲しい方向性です。
東京国際ファンタスティック映画祭 2003 レポ vol.2
自主製作動画と商業動画のハザマで『 Synapi 』
インディーズアニメという 新しいジャンルに挑戦する ゲノムエンタテイメントの新作『 Synapi 』について。舞台挨拶に登場した監督・池田爆発郎氏のキャラがあまりに微妙だったので,作品の内容を危ぶんだが,これが結構面白かった。
今回上映されたのは『 Synapi 』の前半部分で,バラバラだったそれぞれのストーリーが一つにまとまりだすところまで。主人公がそのまま『千と千尋の神隠し』のカオナシ変形版といった印象だったので,イントロ部分はちょっと受け入れがたい感じだったが,その他のキャラクターが会話を交えて動き出すあたりから徐々にストーリーに深みが出てきた。
この作品はいわゆるセルアニメ風シェーディングを施した 3D アニメーションだ。筆者が最も注目している分野でもある。そのため,この世界観に徹していれば違和感無く物語に没頭できるのだが,途中でレンダリングの方法が変わってたり,各キャラによって 3D モデリングの精度にバラつきがあったりと気になる点も多かった。「インディーズだから」と言ってしまえばそれまでだが,これからドンドン活躍が期待できる人だけに,絵の完成度にはより一層の力を注いで欲しいものだ。
つづく。
PSYCLE が早くも Compo #4 開催☆ 高性能なイメージなのにイマイチ人気の出ない。PSYCLE という名前が妙にバッタもん臭いところが原因なのかもしれませんが,大好きな Heatseeker 氏が関わっているプロジェクトだけに,密かに僕も応援しているのです。
韓国ではフラッシュアニメが人気です 新聞記事で「フラッシュアニメ」なんていう言葉を目にするとは思っても見ませんでした。社会風刺のフラッシュアニメということなので,日本でもできますな〜。僕も試しに作ってみるかな。
東京国際ファンタスティック映画祭 2003 レポ vol.1
2003 年 11 月 03 日,新宿ミラノ座で行われた 東京国際ファンタスティック映画祭 2003 アニメセレクション(以後,東京ファンタ)を見に行った。司会は BEE-HIVE でもお馴染みのニッポン放送・荘口彰久アナ。
今回のお目当ては,Production I.G の『 DEAD LEAVES 』と大友克洋監督の『 スチームボーイ 』パイロット版。前者は来年公開を予定している作品の先行上映,後者は延べ 6 年以上も作り続けている作品のパイロット映像を本邦初公開ということだったので,これだけで 1500 円の元は十分とれたと思う。
アメコミと日本のドタバタ漫画の華麗な融合 『 DEAD LEAVES 』
10 時 30 分に開演して初っ端に上映されたのが,なんと I.G の『 DEAD LEAVES 』だった。12 歳以上推奨のこの作品は,アントニオ・バンデラスの『デスペラード』並みのドンパチが 50 分も続いた。… 50 分の作品でだ。
僕はドンパチ物は大好きだが,舞台挨拶で監督が「 50 分なら見れるだろう 」と語っていたとおり 50 分が限界の映画。ドンパチは気持ちよかったのだが展開に抑揚がなかったので途中でダレる感じがあったのが残念なところ。
しかし,それ以上に残念だったのは劇中音楽。この絵にトランスは無いだろうというのが正直な感想だ。エンディングのテロップで音楽を確認すると,音楽を担当したのはなんと DJ SHINKAWA 氏だった。もうちょっとミニマルなテクノを『チョナンカン』のような感じで当てたら引き立ったのにと思わずにはいられない。DJ SHINKAWA 氏のプレイは新宿の CODE などで何度か見たことがあるが,バカ騒ぎするにはいいんだけど…今回はどうでしょう? 音楽については個人差があるので,見て判断していただきたい。
つづく。…この調子だと終わらないので,次からはサラ〜ッといきます。
 | ■ 2003.11.03 静音な PC が欲しい… |
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演じる 3D 『 This Wonderful Life 』( mov / 26mb )
個人製作による 3D アニメーションが,遂にこの域まで登りつめてしまったようです。一昔前なら,クオリティの高い 3D アニメーションは大資本のゲーム会社や映画会社の専売特許でしたが,英国出身の Liam Kemp 氏は個人レベルでその勢力図を一変させました。彼が 2002 年に公開した『 This Wonderful Life 』は,個人製作による 3D 芸術の振り幅を飛躍的に広げました。
髪の毛の動きや微妙な表情の変化に驚かされるでしょう。目を大きく広げたときに少し眉毛が上がり,額にしわができるといった細かな演技は短編映画と呼ぶにふさわしい出来栄えです。しかもこれを個人でやってるわけですから尋常ではないですね。作品に興味をもたれた方は Liam Kemp 氏のインタビュー もぜひ。
好きな女優をこのレベルまで 3D モデリングして,勝手に演技をさせて映像を作る。こうした場合,その肖像権はどうなるのかな? とかそんな事を頭に巡らせながら美しい情景描写に心を震わせるのでした。
ポップ! ロック! 社会主義! 中国初かどうかは知りませんが,昔から活躍している 崔健 の FLASH アニメです。母親に崔健の CD を聴かせられたのは,たしか 10 年以上前のことですので,崔健は中国版 U2 とも言うべき息の長さで頑張っているようです。作品のポップさも中国の若者の無意味なエナジーを感じます。
 | ■ 2003.11.01 アルコールが抜けない日が続く… |
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ポップな展開が光る☆舌マン OpenArt で開催中のアニメーション特集において,10 月 31 日現在 NO.1 を獲得している Michael Overbeck の『 Tongues and Taxis 』です。舌とタクシーという訳のわからない繋がりを,アメリカのお家芸でもある平面系ポップアニメで見事に描ききっています。
ど頭から終わりまで,わかった様なわからん様な展開なのですが,一度も立ち止まることなく自分の感性のみで突っ切っているところが素敵ですね。3D アニメが広がる今でも,アナログな臭いを残すイラストロジックな 2D アニメは,いつも鮮度よく僕の心に突き刺さります。
『 Tongues and Taxis 』( real video / stream )
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