bemod

2004年07月25日

パワーバランスと27時間

さんまとナインティナイン。若手に喰らいつこうとするさんまの姿は晩年の手塚治虫を思わせる。たけしやタモリのように外から俯瞰せず、若手芸人の中に臆面もなく突っ込んでいく姿勢は、彼がまだ一芸人としてあることを示していた。その痛々しさの中に感動を見る日は来るだろうか。

ナインティナインが集団の中ではハマらず、基本二人+一人が最良であることは「Q99」時代からすでわかっていたこと。ゴールデン進出にあたり、矢部が身につけたものはSE的な渇いた笑い(とりあえず楽しい感じを作るという意味での)、生であるにもかかわらず編集点を作るような区切りの進行。岡村はいまだ定まらずというところか。「キャラ」という言葉をやたら強調する様は、笑いというジャンルに関わらない今日的問題な気もする。

でも結局のところ、芸人間のパワーバランスの問題は芸人側ではなく、局側の問題なのだろうけれど。アングルは起きずということで。一番の見所は、ロンブーの田村淳を4股かけた張本人が朝のいいとも増刊号に若干のローテンションで出演していたことか。

Posted by Syun Osawa at 11:15