bemod

2004年08月05日

アニメとロック

rewrite.gifアジアン・カンフー・ジェネレーションの新曲『リライト』が、アニメ『鋼の錬金術師』の OP 曲になっていた。アジカンといえば『未来の破片』がテレビ東京系列の人気アニメ『NARUTO』のオープニングで話題になり、エルビス系有象無象の中から頭一つ抜け出たバンドである。超キャッチなメロディラインで、ポッカリ空いていたトライセラトップス的ポジションを見事に埋めてみせた(和製 WEEZER といわれているらしい)。ブレイク当時、アニメと同時進行で深夜の音楽番組が彼らのフジロックへの初参加の模様をドキュメントで追ったりして、実売でアニメ、ポジショニングとしてのロックなのだと僕は捉えていた。

もちろんそんな話は作り話である。飛躍しすぎだなと思っていた。そうこうしているうちに『リライト』がまたもやアニメの主題歌になった。『NARUTO』から『鋼の錬金術師』、どちらも人気のアニメ番組だ。これはさすがに出来すぎだと思い SONY のホームページをたどってみたところ MUSIC meets ANIMATION なるページでアジカンが扱われていた。B-ing 系列から始まった(といわれている)アニメに関係ないアニメの OP 曲群。その流れが逆転現象を起こして(つまりレコード会社の方がおもねる形で)現状がある。これでジャケットの絵が近藤聡乃だったらどうしようと思っていたが、さすがにそれは思い過ごしだった。

文学的ロックなんていう言葉がよくいわれる。日本においては文学もロックも死んだかどうかの安否状況が語られる中で、その二つをあわせたから何なんだと冷めた僕は思ってしまうけれど、そういうキャッチコピーはあくまで「カッコつけ」であって、みんな意外に着実にビジネスしてんだなと貧乏人の僕はしみじみ思うのでした。ヒガミ根性というヤツです。

Posted by Syun Osawa at 23:55