bemod

2004年08月09日

飛躍する僕らのアニメ

座談会「テレコム創成期とルパン三世」

『ルパン三世 カリオストロの城』の原画マンが飲み屋に集まって、当時の話を語っております。羨ましくもあり、羨ましくもあり、そして羨ましいです。読めば読むほど「羨ましい」という感情しか出てきませんので、これくらいに。面白いのはこの頃から宮崎駿の独裁っぷりはいかんなく発揮されていたということ。そのくらいのバイタリティじゃないとあの域にはいかないのかもしれませんね。

昔を懐かしむのもいいですが、アニメーションは今まさに飛躍の真っ只中。世界各国で素晴らしい作品がドドッと公開されております。

『泰達時代 TEDATIMES』 by 白墨

キャラクターがいい。テーマがいい。音楽がいい。そして何よりよく動く。カメラのアングルなど、日本のアニメやアメリカの映画などをよく勉強しているなぁと思わせる。キャラ回しの技術がお気に入り。今回紹介しているアニメ群の中では、一番好きな作品。

『雨と少女と私の手紙』 by 帝国少年

「ほしのこえ」が早くも文化となり、そのフォークロア(民間伝承)を生んでいると感心。というか、その時代のスピードの速さに驚いた。作品の内容についてはひとそれぞれあるでしょうが、背景はデザインを含めて相当に素敵なセンスをしていらっしゃる。個人的には普遍化してしまった「あずまんが」なデフォルメは苦手だけれど、とにかく時計や教室、電車など一つ一つのパーツデザインもカッコイイ。うーむ。このレベルの作品がもっとたくさん出てくれば、インディーズアニメも音楽業界のようにメジャーを食い始めるかもしれないなぁ。

『雲のむこう、約束の場所 予告編』 by 新海誠

もはや御大となってしまった時代の寵児、新海誠氏の新作予告編。アクセス数が多すぎてなかなか落ちてきません。この人もいずれは個人プロダクションを立ち上げて、「新海組」なんかができて、最終的にはアニメスタジオとして歩みを進めていくのかもしれません。プロダクション化は税金対策などの問題で既になされているかもしれませんね。もちろん作品は観に行く予定ですが、この人の場合は自主製作アニメビジネスの観点からもその動向を注目したいと思います。

『電脳怪獣タカサゴン 予告編』 by 石川プロ

石川プロの SF 作品。こういう怪獣モノのテイストは、ビジュアル的なクオリティも含めて70年代からずっと変わってない気がするのは僕だけだろうか。

『Latrix Reloaded v2.0』

サウスパークの 3D 化とマトリックスのパロディの両方を同時進行的に作品化。ネタは古いけど、完成度が高いので最後まで楽しんで見ることができる。パロディ強し。

Posted by Syun Osawa at 22:30