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2004年08月21日

トーキョーワンダーウォール 2004

Tokyo Wonder Wall 2004トーキョーワンダーウォールは、東京都庁の壁面を若手美術作家の作品発表の場とし、都庁から全世界に向けて文化的魅力を発進しようと2000年から開催されているそうな。何となくうさんくさい殺し文句が踊っておりますが、よーするに石原都知事が「日本のモンパルナスに」とぶち上げたとの文化事業です。会場となった東京現代美術館は天井も高く床面積も広い。あーいう環境のいいところで、こういうことができるんだから。やるね。

今回開催されていたのは「トーキョーワンダーウォール 2004」と「トーキョーワンダーウォールの作家たち展 2000〜2003」の二つ。雑感としてはただただ「今」っぽい。金賞をとった作品なんか、今日的情報集積ロボとしての人間がモロです。僕が小学生の頃、輪郭線を描いた僕の絵に、先生が「漫画っぽいからダメ」というわけのわからない理由で×をつけました。そういう思い出を通してみると、ファシストと揶揄される石原の方が、少なくとも芸術の観点から見れば今の若者の感性に近いのかもしれません。

Posted by Syun Osawa at 11:14