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2004年08月23日

須藤健斗「KENTOWN」展

KENTOWN若干12歳のCGアーティスト須藤健斗くんの展示会が水道橋のギャラリー「トーキョーワンダーサイト」で開催されていた。『たけしの誰でもピカソ』で話題になったらしいが僕はまったく知らなかった。とにかくプロフィールが素晴らしい。9歳から作品を発表し始めて12歳で個展ですから。これはさぞかし素晴らしいのだろうと思って楽しみにしていたら、これがビックリするくらい「シンプソンズ」だった。

いや、凄いですよ。絵も上手いし、いろいろなコンテストでも入賞をしているわけですから。僕も僻んでばっかりではダメだと思い、彼の作ったアニメーションに注目してみた。作成ソフトはFLASHだ。ケント&シローのドタバタ物『洗濯日和』は典型的なアメコミ風ストーリー、行って来いの物語。キャラクターも印象的でオチも効いており、なかなかよくできている。よくできてはいるが、毎日 (・∀・)イイ・アクセス をチェックしている人には、それほど新鮮なアニメではないだろう。もっとも、こういうのを見たことがないオッサン達には新鮮に感じるのかもしれないが。

また、オリンピックイヤーということもあってか、『めちゃくちゃオリンピック』というアニメーションも公開されていた。こちらは製作途中での公開らしい。これが良かった。特にシーンとシーンの合間に挿入している五輪のアニメーションにはセンスを感じる。しかしまぁ、基本はドタバタのアメコミだ。いつか見た風のアメコミ風ギャグ漫画の域を出ているとは思えない。僕には彼の作品のどの点に新しさを感じて、どの部分が評価されたのかわからなかった。色合いだろうか? ギャグのセンスだろうか? 優れた芸術感覚を持った方々にはわかる世界なのかもしれない。僕はただのオタクだからそういうのはやっぱりわからない。

Posted by Syun Osawa at 23:40