bemod

2004年08月24日

新版 ロシア文学案内

新版 ロシア文学案内『新版 ロシア文学案内』を読了。先日、ロシア語の先生と1時間ばかり話す機会があり、ドシロウトの僕向けの本として薦めて頂いた本。ロシアの文学者と言えば、プーシキン、トルストイ、チェーホフなどが有名だが、「そんなもんじゃないぞ!」ということを丁寧に教えてくれる作品だった。

ロシア文学研究について、ロシア語の先生は文芸評論家の中でも世代によって捉え方が随分と違うと言っていた。70歳前後の研究者と先生の世代(50歳前後)では、例えばゴーリキーの捉え方一つとっても認識が異なる。ソ連崩壊後に明らかになった事実などがたくさんあるためだ。僕はロシア文学なんてぜんぜん知らないので、ただ聞いていただけだったが、『新版 ロシア文学案内』を読みたいと思わせるほどに魅力的な話であったことは確かだ。そして、同書はそんな今のロシア文学の入門書として位置づけられているらしい。

その日の帰り図書館で『20世紀の記録〜ロシア革命とベルサイユ体制』を借りた。第一次大戦の様子が映像として残っている貴重な映像だ。ちなみに宮崎駿は『雑想ノート』でこの時代の戦車や潜水艇などの漫画を描き続けている。僕ももっと勉強をしないといかんなぁ。

Posted by Syun Osawa at 22:34