bemod

2004年10月05日

熊の場所

熊の場所舞城王太郎の短編集『熊の場所』を読了。本書のタイトルにもなっている「熊の場所」が一番楽しめて、「バット男」は設定だけ共感があった。「ピコーン!」はタイトルだけ。

不思議なことになぜか笑い飯がダブる。島田伸介がM-1グランプリで笑い飯について次のようなことを言っていた。
「正統派の漫才を散々にみたあとに見たら、めちゃめちゃ面白い」だっけ?
的なことを言って絶賛していたが、僕の中ではアレに近い。そして僕は笑い飯が大好きだ。島田伸介は同時にこんなことも言っていた。
「風呂が沸いたと思って入ったら、まだ湧いてなかった。」
「ピコーン」はそんな印象。文体がうんぬんとかはどーでもよくて、ハマるかハマらないか。読むときの気分かもしれないし、理由は不明。「熊の場所」が普通に楽しめて、「バット男」はバット男の哀愁的キャラ設定のみ。「ピコーン」はタイトルだけハマった。

もう数冊読んだら、大塚英志の「世界が、もし、『舞城王太郎』な村だったら」を逆に考える必要があると思う。

Posted by Syun Osawa at 22:11