bemod

2004年10月19日

ウィンダリア

ウィンダリア『ウインダリア』(監督:湯山邦彦)を観賞。憶えていたのは美しい背景と幽霊船。この作品を初めて見たのは小学生の頃だったので、もちろんいのまたむつみが作画監督をしていたことも知らなかった。でも今でもこの作品のことを何となく憶えているのは、ただ美しいウインダリアの木と背景、水の描写、そして幽霊船が複線としてありつつのラストがあったからだ。

とにかく背景が美しい。ウインダリアの木がいい。水の描写もいろいろなアイデアが生かされていると思う。『ラピュタ』に登場する水に沈んだ都市ほど深遠ではないものの、街の中を流れる水には作品全体を支配するだけの力があった。いのまたむつみのキャラはただただ80年代。

今見ると、物語が大きく展開していくわりにはサラッと終わっているし、釈然としない部分もかなり多く残る。でもラストは胸に来た。脚本が素晴らしいとは少しも思わなかったのに胸に来た。懐かしさからなのか、物語に感動していたからかはわからない。でも好きな作品。

Posted by Syun Osawa at 23:01