bemod

2004年10月24日

アニメーションの宝箱

アニメーションの宝箱五味洋子著『アニメーションの宝箱』を読了。1914年から2003年までに公開されたアニメーション作品を、国内外を問わず取り上げ論じている。作品の選び方は一見するとアート系と捉えられるかもしれないけれど、ザックリ言ってしまえば間違いなくジブリ系。森康二、大塚康生、高畑勲、宮崎駿あたりのバイアス(考え方などが他の影響を受けてかたよること)がかかりまくっている。そしてそんな視点が文句なく素敵。

ただ残念なことにアニメーションの入門書、手引書といった類の本ではない。僕の不勉強が原因なのだが、本書で取り上げられている作品の半分も見ることができていないため、見ていない作品の評論は当たり前のごとく実感がない。くそぅ、と思いながら一気に読み伏せた。実感はないが、著者のアニメに対するラブがとってもよく伝わった愛すべき本。資料としても最適。

もっとたくさんアニメを見ないといかんなぁ。

Posted by Syun Osawa at 14:36