bemod

2004年11月08日

SonicFoundry

(01:00s/it/473kb) download
by Arikama

作品公開の順序は異なりますが、今後紹介する『 cheapTechno 』、そこからさらに後に紹介する『 Unreal 』へと続く流れで聴いていただけると面白いのではないかと思います。そうした大きな流れが、ありかま氏の作品体系を知る一つの手がかりとなると僕は何となく考えています。

4つ打ちのシンプルなキックにシンセ・ベースが乗っかってきて、多層にシンセを絡ませるイントロのあり方が作品の立ち位置をわかりやすく示しています。海外のいわゆるデモシーンの音楽とか(それがまぁ本流としてのMODなんですけれど…)が好きな人は、「ああ、こういうのあったなぁ」と思っていただけるでしょうか。僕のサイトはもうMODのサイトの面影はなくなってしまいましたが、そういうのを懐かしんでくれる人が一人でもいたら嬉しいですね。

遠巻きに見ると、やはり僕の頭の中には『 Unreal 』があるので、どうしても大きな一つの流れとしてこの曲を捉えてしまいがちです。消化不良といえば身も蓋もない言い方ですけれど、スペーシーなシンセ・ワークはありかま氏の打ち込みへのこだわりを感じずにいられません。また、後半のメロディパートも懐かしさのある古き良きドリーム系列(かつてそんなダサいジャンルがあったわけで…)を思い起こさせます。しかし、やはり中心は前半から昇華するまでの技巧的な展開の方でしょうか。

Posted by Syun Osawa at 23:24