bemod

2005年01月08日

Blue

(DivX/23:34s/238mb)  web
by Christopher Mullins

Blue2003年9月に公式リリースされアニメ系の賞レースで多くの賞を受賞した『Blue』が、2004年12月にWebで公開された。2002年からチェックしていたサイトだったので、感慨もひとしおだ。

動画の属性は正統派3D系ロボットアニメーション。3Dはまだまだ人間の表現には弱いようだが、メカ物はもはや個人だろうが企業だろうがかなり安定感のある作品を作り出せるようだ。内容はいたってシンプル。台詞がないかわりに、音楽をきっちりと動画にあてている。そのためロボットの感情が音楽で上手に表現されており、台詞がなくても感情移入しやすい。また、台割を丁寧に作っているためか、23分の中でキッチリと物語が抑揚し、執着しているのは見事。そして何よりキャラクターがいい。動きがコミカルで愛らしい。時よりぎこちない動きはあるものの、番犬ロボットの迫力のある動きには製作者の意欲を感じた。

興味深いのは、3人の製作者の国籍はそれぞれバラバラで、製作途中のデータはインターネット経由でやりとしていたという点だ。テクノの世界でもAmil Khan(香港)とCharles Siegling(パリ)のTechnasiaというユニットがネットを経由して音楽製作を行なっているが、こういう国際的な交流の中で紡がれていく芸術というのは、一体全体どういう未来を僕達に見せてくれるのだろうか。

Posted by Syun Osawa at 14:23