bemod

2005年05月27日

魍魎戦記摩陀羅(MADARA) 転生編

大塚英志/角川書店/漫画

魍魎戦記摩陀羅 転生編マダラを読んだのって、中学生のときに友達の家で読んだ『MADARA 壱』シリーズ以来かも。当然のごとくこの短い短編集だけでは、何のことだかよくわからん。

この本のエピソードは108回転生を繰り返すマダラの物語の最後の章であり、最初と最後だけ読むのもいいかなぁと思って手に取っみた。読み切りの繋ぎ合わせ(よーするに短編集)でありながら、それぞれが読み切れず、本編の前段と世界観の設定だけでこの本は終わっている。「なじゃこりゃ?」と思って、ネットで調べてみると、『僕は天使の羽根を踏まない』という小説がこの転生編の正当な終わりなんだそうな(この本って昔、書店で平積みされてたけど、そういう本だったんだ…)。

こういうスピンオフ(とは言わないかな?)の連鎖的な漫画というのは、『ファイブスター・ストーリーズ』しか読んでないし、しかもそれだって中学のとき。『MADARA 壱』に凄くハマったのに、『弐』は途中で投げてしまった事を考えると、メディアミックスを舞台とした多角的な楽しみ方とか、僕はあんまり好きじゃないのかも。思い出としては『MADARA』は『MADARA 壱』で良かったんだな。きっと。あと、田島昭宇の絵もずいぶん変遷してる。時代を感じる。

この本だけで言うと、「MADARA 青」のプロローグの砂漠でカオスが行き倒れするシーンが好きだった。骸骨と話すシーンは何かの映画のパクリなのかな?

魍魎戦記摩陀羅(MADARA) 転生編
『魍魎戦記摩陀羅 転生編』田島昭宇/角川書店

Posted by Syun Osawa at 09:55