2005年06月05日
週刊アニメ雑感 2005.06.05
この時期に3年前から使っている10万円のSOTECノートPCが怪しい挙動をするようになった。イベント前なのにマズイ。
いつものことながらアニメ関連ニュースは尽きることがない。ノルシュティン&新海誠のNHKの特集を見て、日本の国営放送の方向性を妄想してみるも結論が出ず、ニュースに目をやると こういうプロジェクト が飛び込んでくる。これなんて一体全体どんな理念でもってやってるんだろ? こういうプロジェクトのときに必ず「ジブリ」という言葉は出てくるが「宮崎駿」の名前は出てこない。ここにもし「宮崎駿」の名前を見つけたら、信者としてはちょっと辛いなぁ…。
週末に幼稚園の先生と2×2で飯食って、なんか教育っつーもんについて久々に感じることがあった。ストレス…教育、悪口、教育、悪口…。これと上のニュースが重なる。精神的にストレスのかかりまくる現場とは裏腹に、経済省はアニメーション制作とか言ってるわけですな。イラクの自衛隊派遣について考えたりさ、道徳とかさ、自然の触れあいとかさ。子どもの貴重な時間をアニメ制作ってどうなのよ? ジブリさん?
とか何とか言いながら、アニメ見るんです。
分水嶺 第三集 夢魔
(mov/s/mb) web
by 飛鳥動画
飛鳥動画の人気シリーズ『分水嶺』の第三話。このあたりの作品を見ていると、FLASHアニメが完全に次のステージに来たことがわかる。もはやNinjai Gangの『The Little Ninjai』だけが特化して別次元にあるのではない。B&T、ITS CARTOONに代表されるような、大作志向の作品が数多く生れている。
アニメーションの方に目をやると、動きそのものはカクカクと硬い。モーショントゥイーンに依存したシーンも『The Little Ninja』などと比べても圧倒的に多く、もう一歩という感じが残る。逆に、台詞の方は英語の字幕もついており、ワールドワイドにストーリーを伝えたいという意欲を持っているようだ。現段階では物語の展開の方に重きを置いているのかもしれない。今後がますます期待される。
Badly Drawn Boy「Year Of The Rat」
(mov/04:06s/47.1mb) web
by Monkmus
むさくるしいヒゲの中年とその飼い犬が世界に「愛」を広げていく素敵なミュージッククリップ。ポップなイラストを丁寧に動かしており、その時点でショートショートアニメとしての魅力を備えている。嫌がる相手をハグし続け、相手が脱力したところで愛の断片が生じるという強引な展開ながら、試聴後、妙にやさしい気分になったのは僕だけではないだろう。
音楽に単純に重ねていくだけの映像ではなく、そこにメッセージ性とか世界観、物語などを重ねていく近年のアニメ系ミュージッククリップは僕の中では大きなものになっている気がする。
Duo 505「Nochwas」
(mov/03:06s/35.4mb) web
by Lorenzo Fonda
音楽だけなら、今回紹介したミュージッククリップの中で一番好き。メロディを前面に押し出したchiptuneとエレクトロニカの出会い。Duo505にかなり感動した。とりあえずアルバムを抑えなければ…。ただし今回の作品群の中では、映像とのシンクロ率が低かったようにも思う。
Fischerspooner「Never Win」
(mov/s/mb) web
by unknown
こうなると、アニメでもなくて単にお気に入りのミュージッククリップってだけ。これ見てたら、そろそろアップルのCMもマンネリだろと思うに至った。中森明菜「デザイア」を彷彿とさせる着物女が出てきたり、亀甲縛りが出てきたりで日本との親和性もなかなか高い。カッコイイなぁ…しみじみ。
Posted by Syun Osawa at 23:36