bemod

2006年01月16日

警察戦車隊 TANK SWAT 01

監督:ロマのフ比嘉/2006年/日本/アニメ

TANK S.W.A.T 01DoGA曰くパーソナルCGアニメに希望の光があるとしたら僕は彼だと思うんだよなぁ。僕は彼の初期作品が大好きだったし。昔の作品になればなるほど好きになっていくという逆向きのベクトルは横に置くとして、彼がやろうとしている視線の先については魅力を感じる。

萌え絵に関しては、世間のレベルが上がりすぎているので「ゆめりあ」レベルのものに仕上げないと苦しいのではないかという気もするし、つーか、いらなくね? 萌え絵なんて。僕はしずかちゃんでだってオナニーできるもの。

内容の方では僕的には笑えるツボが多かった。笑っていいのか悪いのかわからんところに、ツボがあってそれはたぶんロマのフさんがやりたいところの一つかもと思う。『あずまんが』じゃないけど、それこそ1エピソードのギャグを連ねてストーリーを構成していって、最終的に『ドミニオン』ブランドもストーリーも食ってしまうような展開だったら、もっと素直に笑ってた。

というマイナスめな感想もありつつ、でもこの作品は大きいことやっててそこが僕には好感触。人間をたくさん描いている。横道を楽しんでる。言い方は悪いけど「クオリティの高い禅問答」がパーソナルアニメとして定義されてしまいそうな昨今にあって、『警察戦車隊 TANK SWAT 01』はアニメの大枠の中で孤軍奮闘しているように見えた。僕の中で前者は寒冷前線、後者は温暖前線。求心力の強さは両方にあれど、それぞれは違った性質を持っている。そして僕は温暖派。

Posted by Syun Osawa at 00:18