bemod

2006年02月12日

MUNTO 時の壁をこえて

監督:木上益治/2005年/日本/アニメ

MUNTO 時の壁をこえて京都アニメーションが作ったOVAだそうな。1話完結だと思ったら、後編だった。大手レンタル屋いくつか見たけど、どこも前編を入荷していなかったし、このタイトルはちょっとまぎらわしい。前作はダイジェストとして収録されてたからいいけど、知らずに見たら突然アゲアゲな世界観だったからビビった。師団クラスの軍勢が前フリなく戦争してるし。

この作品で描かれているような空中戦について、いつも不思議に思うことだけど、空母並みにデカいものを空中に浮かべるだけの技術があるのに、なぜミサイルの爆破力だけは進化しないんだろうか? 画面いっぱい広がる程度の心地よい爆破の威力は30年くらい変わってない気もする。にも関わらず、爆破エフェクトの方は間違いなく進化してるんだな。光が走り方とかボカーンと煙が上がるだけじゃない。PCとの合わせ技でないと成立しないような感じ。背景も綺麗。髪の動きも滑らか。京アニは髪の毛の動きをパターン化してるのかな。

話の方はイマイチ飲み込めず。ヒロインの女の子が世界の未来を支配している。僕はこの設定の作品にどうも感情移入できない。しかも今回の作品では、僕たちの住む世界ではなく、ムントたちが住んでいる別の世界の運命を彼女が握っていて、その影響が僕たちの世界にも少なからず影を落としているんだそうな。で、ヒロインは自分住んでいる世界(よーするに地球)以外の世界に住むムントの事で頭がいっぱいになる。自衛隊がイラクに派遣されていても、無関心な生活をしている僕には、本当に彼女のように思えるのかどうかも謎のまま。そのあたりからずっとダメ。どうも入ってけない(僕の問題)。でもこの手のオリジナル作品はこの後もずっとリリースし続けて欲しいもんです。

京都で作られた作品らしく「近くに行けば見えるかも」の「近く」のイントネーションが京都弁だったのが嬉しかった。背景も京都のどこかかもお思って探したけど、イマイチわからず(もしかして宇治方面?)。あと、スズメという女の子が語尾に「にゃー」とつけて、それに対して友だちが「にゃーって言うな」と突っ込みを入れているところは、突っ込みのほうでみんな萌えてるんだろうか…。

Posted by Syun Osawa at 00:35