bemod

2006年04月10日

ファンタスティック・プラネット

監督:ルネ・ラルー/1973年/チェコ、フランス/アニメ

ファンタスティック・プラネットキてます。

もしも『幻魔大戦』とオウム真理教に関係性を見つけるならば、この『ファンタスティック・プラネット』にはラエ○アン・ムー○メントとの関係性を見つけたり見つけなかったり。人間がゴキブリのように扱われ、人間より高等な生物であるドラーグ人にいいように遊ばれる様を延々と描いている。

一応、主人公らしき人はいるが、あくまで主体は群れとしての人間(群像)。死語を使うならプロレタリア作品っぽいところもあって、人間の群れはやがてドラーグ人に反旗を翻す。ゴミのように死んでいく人間。人間同士の醜い争い。ドラーグ人が女性同士をカブトムシとクワガタムシを戦わせるみたいに戦わせていて、そこでの足のバタバタ感が生々しくて笑った。

植物的な建物とか、瞑想のくだりとか、キモいキャラクターなど難解な要素がいっぱいですが、意外に明瞭な展開で見通しもよく、ほどよく心地よい電波を受けました(だからヤバイのかって?)。あと、SFなのにラストの展開(ネタばれなになるので言いませんが…)が社会を照射していて、なかなか素敵な作品でした。

Posted by Syun Osawa at 23:33