bemod

2006年05月06日

火星人メルカーノ

監督:フアン・アンティン/2002年/アルゼンチン/アニメ

火星人メルカーノアルゼンチンの社会的背景が描かれていて、予想以上に楽しかった。リオデジャネイロの荒廃した様子や、ストリートチルドレンの実態など笑えない事態を笑うというのは、問題を多く抱えた国の芸術に深く根ざしたものなんですかね。なんかしみじみした気分です。

人が無残に殺されていく感じはアメリカのビバースとかの影響でも受けてるんかな? とにかく可愛いキャラクターがグロく死ぬんだよなぁ(骨がむき出しになって、血が飛び散るとか)。

それをLサイズのポップコーンとコーラを手にゲラゲラ笑う趣味がないので、その無残な展開には引き気味だったんだけど、最後の怒号の展開とポシャったオチはなかなか痛快でシュールで…気持ちはちょっとだけ軽やかに。あと2Dと3Dを平行した演出もなかなか意欲的な印象。

それより何より…

大手チェーンのハンバーガーにミミズが入っているというネタは、日本語訳で付けられたネタなんだろうか? あの話が近所の噂話として僕の耳に入ったのは今から20年近く前のこと。その広がり方が世界規模なんだとしたらちょっと意外な感じ。

Posted by Syun Osawa at 23:54