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2006年05月13日

ヘルメス ― 愛は風の如く

監督:今沢哲男/1997年/日本/アニメ

ヘルメス − 愛は風の如く『黄金の法』と『太陽の法』を見る前にまず見ておこうと思って借りた作品。こちらの作品も原作、製作総指揮が大川隆法さん。後半に意外な展開を見せて、いろいろ考えさせられた。

ストーリーは、クレタ島の王子ヘルメスがロードス島のアフロディーテ姫を嫁に貰ため、恋敵でもあるミノス王と対決して、嫁もギリシャも総取りするという王道の物語が前半。

感銘を受けたのはこの後。

美人の妻をもらい、ギリシャを治めたヘルメスが苦悩する。死んだ人たちを慰めたいのだという。アニメのキャラクターには珍しく、凄くまっとうなヤツだ。ただ、まっとうだけど、こういう展開に後半部分を費やしたアニメは今まで見た事がない。

で、ヘルメスは何をしたか?

ヘルメスはここから瞑想を始める。ヘルメスの周りにいた二人の子供が実は妖精だったり、霊界(地獄)でもミノス王と戦ったりと、ストーリーの奇抜さに感心させられっぱなし。

ツッコミどころがないわけでもない。

石の宮殿が木造建築のようにゴウゴウ燃えたり、ヘルメスが何度も一人でミノス王のところに潜入してみたり、アフロディーテに恋の歌を歌う時の距離がやたら遠かったりと、いろいろあるにはある。ただ、それ以上に本筋が凄かった。これはきっと、あとの2作品も凄いに違いない!

ちなみに、この映画、東映配給なのね。

Posted by Syun Osawa at 23:41