bemod

2006年06月05日

「VOL」トークイベントと東工芸大公開講座

「脱―政治家」する現在をめぐってアナーキスト?

それとも、アヴァンギャリスト?

芸術やら運動やら理論やらが一緒くたになって、若い人がなんかやってるというので、青山ブックセンターで行なわれたトークイベントに参加。お題は『「脱―政治家」する現在をめぐって』という小難しい感じで、出演者は萱野稔人さん、渋谷望さん、平沢剛さんの三人。名前を知っていたのは萱野さんだけだった。

個人的な興味は運動のみで、それが実際に起こるのかどうかってとこだったんだけど、今はまだ「起こそうぜ!」ってところまでらしい。とりあえず萱野さんのヴィジュアルがいい感じで、その一点のみにおいて期待感がある。ドラえもんみたいな体型の人にストイックな話されても説得力ないし。

前日の土曜日には、東京工芸大学の公開講座へ行った。

こちらは、「VOL」イベントとは逆でテレビ局で2時間ドラマのディレクターを務めた福本義人さん(東京工芸大学教授)による、ワークショップ。テレビ局から発注された企画を制作会社が受注し、そこから福本さんが監督の仕事を依頼されるという流れ。

上記のイベントとの対比で言うと、ある意味でクリエイティブな仕事に見える。でもかなり折り合いのついたクリエイティブだ。なぜなら、自分が考えた企画でもなければ、自分が発注した脚本でもなく、自分が決めたキャストでもなく、自分が決めたスタッフでもないからだ。請仕事をどうやって自分の中で消化し、クリエイティブなこととして受け止めるかが肝といえるかも。

放送作家の安達元一さんが『視聴率200%男!』(光文社)という本に書かれていたが、結局それにしたっていずれは提供クレジットに自分の名前が載っていることくらいでは満足できなくなるらしいので、その受け止め方のトリックも突き詰めれば限界があるのかもしらん。

昨日と今日のイベントは、どこか対極的でいろいろ思うところがあった。

Posted by Syun Osawa at 01:20