bemod

2006年10月25日

月刊COMICリュウ 創刊号

2006年11月号/徳間書店/B5

月刊COMICリュウ雑誌の読者対象を30代以上の男性に創刊された漫画雑誌ということで購入。…というのはウソで、付録に押井守監督のDVDがついていたので購入(でもDVDはまだ見ていない)。

読者対象が30代を超えるというのは不思議な話ではない。そもそも青年雑誌だったはずの『ヤングマガジン』だってすでに読者の中心は30代を越えているのだから、10代を中心に据えた雑誌を探す方が今は難しいのかもしれない。

さて、中身について。

僕の高校時代の愛読漫画雑誌は『ビッグコミック』と『ビッグコミックオリジナル』、『近代麻雀オリジナル』などであった。その頃から、こうした雑誌は30代以上の男性が読むものだと思っていたので、高校生の僕は少し背伸びしたような気持ちで読んでいた。そんな学生時代を思い出しつつも、もはや未来ではなくなった読者対象30代の『月刊COMICリュウ』を読み、ここでやっとあることに気がついた。こんな重大なことを気づかないなんて僕はバカだ。

僕は角川・徳間系の漫画雑誌を買った事がなかったのだ。そして、その頃から漫画編集者としての大塚英志さんが嫌いだった(ライターとしての大塚英志さんの仕事は面白いので嫌いではないのだが)。『月刊COMICリュウ』は、その界隈のど真ん中にある漫画雑誌だったのだ。漫画雑誌にはそれぞれカラーがあり、それは編集の方針によっても左右される。読者はそういうのを嗅ぎ分けながら、自分の好きな匂いの雑誌を選び取るのが常が。ところが漫画雑誌というものを10年近く買っていなかった僕には、そんな漫画を読む人なら誰もが持っている力が退化していたようだ。

というわけで『月刊COMICリュウ』はパスかなぁ…。

Posted by Syun Osawa at 00:32