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2006年11月16日

第五回 文学フリマ

2006年11月12日/東京都中小企業振興公社・秋葉原庁舎

第五回 文学フリマ五回目にして初めての文学フリマ。

開催場所がいつの間にか秋葉原になっていた(オタクから遠く離れた青山ブックセンターとかじゃなかったの?)。これじゃコミケと一線を画すどころか、同じ日にビッグサイトで開催していたコミティアと客を食い合う結果になりはしないかとどうでもいいことを思う。

今回参加した目的は、おそらく客として行った人の3分の1くらいと同じように『Melbourne1』を買うため。長嶋有さんをはじめとする作家さんのサイン付きだったので長蛇の列になっていた。中堅版元で活躍するマンガ家さん同様に、文学の世界でもこういう流れがどんどん出てくるのだろうか。

(以下、買った本)
長嶋有、中原昌也 他『Melbourne1』
御厨ねろり 他『ブンガク・ヒッピー』(おまけ付)
ネットミステリー研究会『ユルミス』
文学フリマ事務局『文学フリマ五周年記念文集』
Post Office『存在論的、郵便的(マンガ版)』
まぶいぐみ『道のかなたに』

『道のかなたに』はイラク戦争小説だということで購入。シンプルに同人小説で買ったのはこれだけか。規模は思ったより小さかった。

帰りにジブリの無料誌『熱風 2006年11月号』を読む。特集は「ミニシアターは、いまどうなっているのか?」で、ユーロスペースを運営されている堀越謙三さんがミニシアター小史を掲載されていた。その中で、96年の『トレインスポッティング』以降、ミニシアターでも動員数が注視されるようになり、その結果「ヒットしない作品の動員数のボトムラインを下支えしていた、年に映画を百本以上見るような固定層(シネフィル)が半減した」らしい。

『文学フリマ五周年記念文集』に目を移すと、文学フリマもまさにそのような過渡期にあることが読みとれる。どちらにいくのか? どちらにもいかずに消えるのか? さて。

Posted by Syun Osawa at 00:32