bemod

2007年02月05日

オー・ヘンリー傑作選

オー・ヘンリー/訳:大津栄一郎/1979年/岩波書店/文庫

オー・ヘンリー傑作選とりあえず短編を延々と読もうかと思っていろいろ買ったうちの一冊。そもそも小説をほとんど読まないので、あえて読むとしたらすぐに読み終える短編がよい。…という気持ちもないではないが、ウェブアニメをつくるにしても、ウェブマンガをつくるにしても一人なら短いものしかつくれないのだから、ストーリーの部分は短編から学ぶのがよいだろうという浅はかな考えが一番にある。

というわけで、岩波文庫の名作とか。

「賢者の贈りもの」と「最後の一葉」はどこかで読んだような話だなぁ(これが初出なの?)。軽く風刺が効いた軽妙なタッチで描かれる人間模様と明快なオチ。悪くない読後感。でも、残らない読後感…みたいな。

どの物語もそこそこ面白く読んだしとても勉強になった。が、なにより面白かったのは獄中で本格的に作家活動を開始した彼の人生そのもののような気がするのだが…。

あ…そうそう。「最後の一葉」のパロディとしては、岡田あーみん『お父さんは心配性』のものが一番面白かった。

Posted by Syun Osawa at 23:16