bemod

2007年07月11日

ニセ科学フォーラム2007

2007年7月7日/13:00−18:00/学習院大学

ニセ科学のブームはこれまでスルーしていたが、近くでイベントが開かれるというので参加した。講演者のラインナップは小波秀雄、菊池誠、天羽優子、土佐幸子、左巻健男。マイナスイオンのような有名ネタから、ちょっと専門的なネタまで幅広く取り扱われており、初心者の僕にはなかなか興味のそそられるイベントだった。無料というのもありがたい。

ニセ科学をネタにする組織というとト学会が有名である。あちらはネタにして笑うことを目的としているのに対して、こちらはもう少し真面目。笑うだけでなく間違った科学への認識を改善させることが目的となっている。となれば、運動の様相を呈するわけで、イデオロギーがうっすら浮かび上がることもある。

それを右翼と左翼の二項対立で考えるのは間違いだと思う。右翼=唯心論、左翼=唯物論なんていうのも無茶な話で、対立軸の一方には広告代理店を据える必要があるだろう。科学的根拠があろうがなかろうが視聴率さえ取れればそちらが優先される。オウム事件以降もテレビ局はスピリチュアルなことや霊的なことを扱いたくて仕方がないのだ。

その日の夜『世界ふしぎ発見』を見た。アメリカ・グランドキャニオンの特集でレポーターの竹内海南江さんが滝で水浴びをしたときに「マイナスイオンがいっぱいー」と言っていた。根の深さというのはこういうところにある。ニセ科学は『ナウシカ』で言うところの腐海のようなものになりつつある。そして、それを助長する大手広告代理店はトルメキアのような存在だ。

Posted by Syun Osawa at 23:47