bemod

2007年09月08日

ミヨリの森

監督=山本二三/2007年/日本/アニメ

ミヨリの森いやぁ…凄かった。

ある意味伝説かもしれない。

何でも制作費が2億円とのこと。

アニメを観る側にとっては、そんなことは何の関係ない。番宣でこの事をアピールしていたのは、いったい誰に対してのものであったのか? もちろんスポンサー以外にはないだろう。制作費=アニメ制作会社が実際にアニメを作る制作費ではない。2億円の中から広告代理店にゴッソリ抜かれて、放送局からも抜かれて、あとのチョボチョボをみんなで分配しあうのである。

しかも今回は声優にタレントを起用していた。脇役にアナウンサーをあてがったのは制作費に対する配慮かもしれないが、それでもアニメ制作会社の人たちは「制作費2億円」の宣伝を複雑な思いで受け止めていたに違いない。あと、加速しつつあるタレント起用の流れが、制作費の分配の仕組みから考えてもアニメ界にいい影響をもたらすとは到底思えない。

ダラダラと書き連ねたが、一番深刻だったのは内容であることは言うまでもない。この点については多くを記さない。ともかく今の大人からは子どもがこのように映っているということを端的に示している作品として貴重だと思う。ダム建設=悪というイメージも一方的である。

Posted by Syun Osawa at 22:58