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2008年01月07日

太田惠資&今堀恒雄ライブ

2007年12月21日/大泉学園inF

学生時代というのは時間をもてあましているため、引きこもり気味の学生は大抵くだらない目標を立てる。その代表的なものが「映画を1日1本観る」という目標だ。映画を1日1本観れば1年で365本になる。僕も学生時代にこの目標に挑んでいたが、残念ながら365本には遠く及ばず、年平均200本くらいだった。

こういうのは、社会人になるとやらなくなる。単純に時間がなくなるからだ。逆に言うと、あの頃あんなに映画を観ていたのは、もてあました時間への言い訳に過ぎないのかもしれない。

それを社会人になってもやっている人がいた。働きながら、毎日のようにライブハウスに通っている輩だ。言い訳のための時間もなくなった僕に、彼のような情熱を傾ける何かがあるだろうか?

その曖昧な問いに対して、一つの答えを示してくれたのが、太田惠資と今堀恒雄のライブだった。音層の深みに心が溶解していくようだった。

やはりライブは行くべきだ。しかも、情熱を持って見るべきだ。

時間があるから行くとか、時間がないから行かないとかいうのではなく、もっと愛しているものに対して自発的に向かうべきなのだ。僕はこの日のライブを観るまで、そんな単純なことをすっかり忘れてしまっていた。

Posted by Syun Osawa at 00:41