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2008年02月11日

これならわかるサーバ 入門の入門

瀬下貴加子/2006年/翔泳社/A5

サーバー入門の入門人が何かの知識を身につけていく過程には段階がある。優秀な人はその段階の数が少なく、そうでない人は多い。僕の場合は段階の数が必ず多いため、何かを始めるときは息切れしないようにできるだけ導入部分のハードルを下げておく。この本はそういう人にとってうってつけの本だろう。

「インターネットの仕組みとは?」とか「グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの違いは?」みたいな話でこの本はつくられおり、まさにタイトルどおり入門の入門。サーバーについて少しだけ知識を得なければならなくなった僕にはちょうどいい導入本だった。決して入門書ではないのだ。初心者がサーバの学習をするときに、体が示す拒否反応みたいなもの和らげてくれるための本といえばいいだろうか。

人によってはこの手の大枠の話や、構造についての知識、考え方などを学習することを嫌うこともある。おっさんの僕は、こういう事態に陥ったとき、全体の知識と細部の知識は交互に身につけていくほうが結果的に都合がいいということを、経験則として身につけてしまっている。だから、未知との遭遇には迷わずこの手の本から入ることに決めているのだ。

Posted by Syun Osawa at 12:32