bemod

2008年04月03日

物の見方 考え方

松下幸之助/1986年/PHP研究所/文庫

物の見方 考え方定期的に偉人のエッセイのたぐいを読むことにしている。気持ちがスッと浮上する感じがして、精神衛生上よいためだ。

その一方で、「松下幸之助はこんなに素晴らしいことを言っているのに、うちの会社の上司と来たら…」と愚痴ってしまいたくなる気持ちが沸き起こってしまうのも事実。ただ、この本は経営者の考え方を中心に書かれているので、窓際ダメ社員の僕がこの本に感化されたって現状は変わらない。

経営者の考え方など会社の数だけあるんだから、結局は経営者になることでしか、彼の名言を体現することなどできないのだろう。とりあえず、彼の言葉のエッセンスだけ引き抜いて、自分の人生に生かせれば十分か。

ところで著者は戦前から活躍していた人なのに、考え方がとてもドライなことに驚いた。ステレオタイプな日本の経営者と感覚が違う気もする。感情ズブズブというわけでもなく、だからといって利益しか見ない冷酷無比な感じとも違う。僕は、そんな彼の仕事に対するドライでありながら生っぽい物の考え方がとても好きだ。

Posted by Syun Osawa at 01:30