bemod

2008年07月08日

スウェーデンコマ割り漫画展

2008年6月2日−6月22日/スウェーデン大使館

スウェーデンコマ割り漫画展漫画展って何気に難しい。というのは、例えば日本の漫画を海外に紹介するときに、どの漫画家と作品をピックアップするかで見に来た人が受け取る漫画の印象は大きく変わってしまうからだ。

今回の展示会では社会風刺モノが特に目立っていて、画風もアングラな印象を強く受けた。だからといってこれがスウェーデンで読まれている漫画の姿を表しているかといえば、おそらくそんなことはないだろう。…と思う。

扱われた漫画の多くは『GALAGO』という漫画雑誌からのものらしい。日本だとどういう位置づけなのかな? 青林工藝舎の『アックス』あたりなのだろうか。といっても『アックス』自体読んだことがないので、たいしたことも言えないわけだけど、ともかく今回の展示作品はシニカルな恋愛ネタと政治ネタが多かった。

政治ネタは好きなので、詩的な表現で展開される作品群はどれも楽しんで眺めることができた。なかでも一番好きだったのは「スターリンの女」。展示されている漫画を翻訳したコピーが無料配布されていたので、ただ絵を眺めて雰囲気を楽しむ以上に、ちゃんと漫画を読めたのがともかく良かった。スウェーデン大使館に感謝。

Posted by Syun Osawa at 00:56