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2008年10月04日

図解雑学 環境問題

安井至/2008年/ナツメ社/四六

図解雑学 環境問題環境問題と一口に言っても、何がどう問題なのかよくわからない。石油はもうすぐ無くなるらしいし、地球が温暖化していて海抜が低いツバルなどは、やがて海の下に沈むと言われている。そして、人口の増加によって食糧問題も加速しており、水の枯渇問題も深刻さを増しているらしい。

この手のニュースは僕が小学校の頃から聞いている気がするが、当時は話が大きすぎてなかなかしっくりこなかった。最近のゲリラ雷雨なんかを経験すると、これも環境の変化によるものかと勘ぐってしまうが、実際のところよくわからない。とにかくわからないことだらけなのだ。ただ仮に、地球温暖化によって人類に重大な危機が訪れようとしているとするならば、エネルギーの消費を抑える事以外に解決策がないことは間違いない。

よって、エネルギー消費を抑えることについては、地球温暖化に懐疑的な人であっても考えていく必要があるだろう。もちろん経済活動が活発になればなるほどエネルギーを多く消費するわけで、豊かな暮らしを求めれば求めるほど環境は悪化していく。それを、人間の日々の心がけで何とかしようというエコな人の話は耳に優しいが、その程度では現在のエネルギー消費の問題は到底解決しないようにも思える。

本気で地球温暖化を考えるなら、ガソリンを300円くらいにすれば車の乗車率が一気に減るだろう。同時に、経済も停滞するわけだけど、少なくとも地球に優しい社会にはなる。ようするに、環境問題ってそういうことなんだということは、最近少しずつ感じ始めている。

この本では、いろいろな環境に関する問題を幅広く取り上げていて、知識を蓄えるためにはとてもいい本だと思う。あと、この本の中で、エネルギー消費を低く抑えるための方策として、高価なもの、付加価値のあるものを買うという提案はなかなか面白かった(エコプレミアム型)。

僕はブランドとかあまり好きじゃなかったけど、ブランドは人間が勝手に作り上げた価値だから、ぶっちゃけエネルギーの量とは関係が無い。そういう価値によって経済が活発になるのなら、つまりエネルギーをあまり消費せずに経済が発展するのならば、今後はそういうことを良い行為とするべきなのかもしれない。そうなると、僕のものの考え方や価値観についても若干の修正が迫られるような気もするが、今のところそこまでの緊張感は無い。ともかく、環境問題についてはもう少し勉強が必要だな。

ともかく「エコバックを持って車でスーパーへ買い物に行く行為」がエコでないことくらいは気づくべきなのだ。

Posted by Syun Osawa at 01:48