bemod

2009年01月22日

ONE ― 輝く季節へ(全3話)

監督:ふくもとかん/2003年/日本/アニメ

「永遠はあるよ ここにあるよ」で有名な作品の成人向けアニメ版。

大抵の場合、セカイ系のアニメ作品は一般向けアニメにロンダリングされて流通しているのに、なぜだか本作はアダルト作品として販売された。販売されたのは2004年で、発売元はCherry Lipsという会社。2001年にケイエスエスから一般向け作品として発売されているにも関わらず、なぜ別の会社がアダルト作品として発売したのかは不明。

アダルトアニメは何気にチョロチョロ観ているんだけど、それらと比べる限りクオリティはまぁ…真ん中あたりかな。ただ、エロシーンが少ないのと、セカイ系作品のアダルトアニメ化したわりには、セカイ系の部分を上手く消化できていないのが残念だった。まぁ、セカイ系の作品ってエロは取ってつけたように入るのがデフォみたいなところがあるのだろうから、仕方ないのかもしれないけど(じゃあ何でアニメ化したのかっていう話にはなりますな)。

以下、サラッと感想メモ。

第01話 

完全に失敗している。ただし、二人語りや深遠な語り、ゲーム的な繰り返しと、示唆的なつくりになっている。エロシーンは少な過ぎ。展開が唐突なのは仕方ないとしても、セカイ系っぽさはもう少し欲しいなぁ。

第02話 

冒頭とか合間に挟まれる男女二人の語りは完全にセカイ系ではあるのだが、とってつけた感じはどうしても消えない。二人の掛け合いの部分と日常生活のドラマとエロシーンがバラバラなまま放置されている。もっともゲームからしてそういう雰囲気を持っていたんだけど、アニメでは上手く接続した感じにしてほしかった。

第03話 

別れと再開を最後にやっているが、やっぱり唐突な印象を受けてしまう。1話30分×3本のなかに、エロシーンを含めて3人の女性を登場させているので、強引な部分が目立つのはやむを得ないことなのかもしれないが、ドラマの希薄さは如何ともしがたい。別に『Bible Black』並みのレベルを期待していたわけじゃないんで、いいんだけどさ。

Posted by Syun Osawa at 01:43