bemod

2009年02月12日

ジャーナリズム崩壊

上杉隆/2008年/幻冬舎/新書

ジャーナリズム崩壊風邪が長引いていて、頭がボーッとしている。そんなテンション低めなときに読んだ本。

フリージャーナリストの目から見て、日本のマスコミ(とりわけ記者クラブ)がいかにジャーナリズムの風上にも置けないような振る舞いをしているかを告発した本である。著者が外国メディアの記者だった経験もあってか、語り口がサッパリとしていてとてもわかりやすい。

批判されていた記者クラブが糞なのは今や多くの人が知っているし、そういう欺瞞を続けてきた結果維持されてきた収益も、新聞社の赤字転落でいよいよヤバイ状況になっていることも知っている。それでも別に新聞の改革に多くの国民が関心がないのは、ぶっちゃけ新聞社が潰れようがどーでもよいからだ。

ジャーナリズムとの兼ね合いで何かしら感想でも書こうと思ってたけど、咳が止まらないので中止。ともかく、ワイドショーともニュースともつかないような、もしくは広告ともニュースとも判別できない情報があふれているわけだから、信頼できる情報を流すメディアは絶対に必要なのは間違いない。しかし、その役割を担うのは、少なくとも日本の「新聞社」ではないのだろう。

Posted by Syun Osawa at 00:03